メンバー1人1人の夢を実現する会社

— 株式会社SAMURAI BUYERの社風について教えてもらえますか?

当社では「メンバーが自分個人の夢をかなえるために仕事をしよう」と言っています。会社のために仕事をするのではなくて、自分個人のために仕事をして欲しいんです。毎月の面談時には、3割の時間を個人の夢の実現に向けた話をするようにしています。例えば、「子供を海外で育てたい」だったり、「海外で暮らしたい」だったり。そういった夢を実現するためのスケジュールを面談時に一緒に検討することで、各個人の夢の実現をサポートしています。

— 素晴らしいですね。創業間もない頃からなかなか取り組めるものではないです。

会社のために働くというよりは、「自分のため」「家族のため」というモチベーションで働くほうが、高いエネルギーが生まれると思っているんです。

— 先進的ですね。今の時代は、会社のために滅私奉公する時代ではないです。

リモートワークの積極的な導入

リモートワークも積極的に取り入れていますよ。僕が以前香港に住んでいたときに、遠隔にいる福岡や中国のメンバーとも問題なく仕事ができていました。今でもオランダ在住のメンバーがリモートで働いてくれていたり、結婚して退職した後に1日3時間だけリモートで手伝ってくれているメンバーもいたりします。場所に縛られない働き方ができるのがSAMURAI BUYERの強みですね。

— 入社してすぐにリモートで働くことも可能ですか?

リモートから始まったメンバーもいますが、Face to Faceの重要性もあると思っています。そこは試行錯誤中ですね。一定期間は一緒に働き、その後リモートで働く形がいいかなと思っています。今、タイにエンジニアのメンバーがいますが、お互い第二言語の英語でコミュニケーションをする中で、コミュニケーションエラーが起きることもあるんです。そういった問題の解決のためには、まずは一定期間一緒に働くのが大事ですね。どれくらいの期間が必要かは、ポジションや職種にもよりますが、エンジニアは比較的短めかなという印象ですね。

— 今まさにリモートワークの仕組みを作りあげているところですね。一緒に制度をつくってくれる人材にジョインしてほしいですね。

そうですね。自発的に動ける人でないと厳しいですね。新入社員向けの研修制度もありませんので、自分で動いて自分で仕事をつくれる人を採用したいです。

様々な国の人と働くということ

— SAMURAI BUYERの大きな特長の一つにダイバーシティが挙げられますね。

8カ国くらいの国籍のメンバーが働いていますよ。日本、中国、ロシア、オランダ、バングラデシュ、ウガンダ、デンマーク、ニュージーランド。

— 非常に多様ですね。どうやって採用されたんですか?

福岡に住んでいる留学生を採用することが多いですね。SAMURAI BUYERでは仕事をする上で日本語が必要ないので留学生に人気の職場です。日本に来たばかりで日本語は話せないけど、英語は話せる外国人留学生は多いです。そもそも日本語を使う業務が少ないので、日本人でも英語ができる方を採用したいですね。

— 今後も積極的に海外の人材を採用していく方針ですか?

いえ、そういうわけではありません。SAMURAI BUYERのクレドでは、「性別・人種・宗教」などについて一切区別をしてはいけないと決めています。

—— なるほど。それはフェアな理念ですね。

世界にWow!を届けたい

— 今後のビジョンや事業構想をお話しいただけますか?

「世界にWow!を届けること」が実現したいビジョンです。海外のユーザーが日本国内のECサイトでショッピングをするのは難しいのが現状です。でも、「SAMURAI BUYERでこんなに簡単に商品を購入できた!」という体験は「Wow!」ですよね。「こんなに早く届いた」っていう感動も「Wow!」。「日本からこんな素敵な商品が届いた」という喜びも「Wow!」です。そんな「Wow!」を届けていきたいと思っています。

— 注力していく商材などはいかがでしょうか。

世界に対して優位性のある商品の販売に注力していきたいですね。やはり、アニメ・食品・釣り・中古商品など。

— 日本の「釣り」も海外で人気なんですか?

日本の釣具は海外で人気ですよ。海外でも当然「釣り」は盛んで、多くの漁場があってブラックバスもたくさんいるし、たくさん釣れるんです。一方で、日本はポイントも少ないし釣りにくい。そこで、釣りやすいように商品性能が進化しているので、日本の釣具は海外ユーザーからの人気があるんです。

YouTuberに1,500円くらいのリールを送ったところ、喜んでリールを回していましたよ。「釣りチャンネル」をやっているYouTuberもいて、釣りの道具を紹介したり、GoProをつけて釣りに行った動画をアップしたりしています。

— なるほど、それは初耳でした。越境ECで販売できる商材の裾野は広そうですね。

越境ECの今後の展開

— EC市場の今後の展望はどのように見据えておられますか?

EC市場の中で、「越境」という流れはある程度確立されていくと思っています。物流コストも安くなってきていますし、海外のユーザーが日本の商品を買うことに慣れてくるはずです。そういった取引の量が増えていくイメージはできています。

— そうなると日本企業の海外展開のマーケティング支援なども事業展開として有り得そうですね。

もちろん有り得ます。そのためのデータを僕らはどんどん蓄積していますよ。

アジアの近くでストレスなく生きる

— 最後に、U・Iターンを検討している読者に伝えたいメッセージあればぜひお願いします。

まず、東京と比べてストレスが少ないですね。例えば、朝の満員電車のストレスがありません。東京に住んでいると、満員電車のストレスが異常ってことに気づかないですよ。福岡では通勤時間が短いし、ストレスが少ない分、生きている実感があります。ストレスがない中で働ける幸せは大きいですね。

また、多国籍の人が働いているといっても、ほとんど日本語ができるスタッフなんで英語や中国語が必須というわけではないです。現に私も外国語は話せませんし(笑)

恵まれた環境の福岡で、世界の人々と働く機会ってなかなかないと思うんですよね。特にエンジニアなんかは、グローバルスタンダードのスキルを身につけることができるのでそういう思いがある方にはいい環境だと思います。

それと、福岡は「情にあつい」、「食べ物おいしい」、「女の子が可愛い」ですね(笑)。アジアに近いこともメリットですね。福岡・香港間の往復は2万5千円くらいです。上海も近くて、1〜2万円で行けますよ。

— 越境EC事業に取り組む上で、アジアに近い福岡を拠点にする意義は大きいですね。本日のお話でSAMURAI BUYERという会社とサービスについて深く知ることができました。本日はありがとうございました!

「越境ECプラットフォーム創業の経緯」(1/3)

「海外のYouTuberが日本の商品をPR」(2/3)

会社情報

所在地福岡県福岡市中央区大名2-10-1 A-411
設立年月2015年5月
従業員数8名
関連業界EC・通販
urlhttp://samuraibuyer.jp/ng/ja_jp/
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