釣り事業を始めた理由

ー では、事業内容を深掘りして行きたいと思います。そもそも、釣り事業を始めようと思った経緯を教えて頂けますか?

子供のときに釣りをした経験はあったんですが、ちゃんと始めたのは東京から福岡に移住する一年くらい前。友人に誘われて始めたらハマったんですよね。で、僕もウェブ業界の人間なので、分からないことがあったらネットでいろいろ調べるんですが、釣りに関する情報がきちんとまとまったサイトがなかった。個人ブログとかが主な情報源でした。

釣りの初心者って、悩むことが多いんです。「釣具を買おうにも、商品数が多いので何を買っていいかわからない」、「道具を買っても、どうやって使っていいかわからない」、「どこの釣り場に行ったら釣れるのか分からない」など色々です。しかし、そういった情報がまとまってるサイトがなかったんですよ。そんなサイトがあれば自分も使いたいし、必ず需要があるだろうなと思いました。

ー なるほど。これだけインターネットが隆盛の中で、釣り関連の情報はウェブ化されていなかったんですね。

そうなんです。なので、まず「ツリバカメラ」というアプリを開発しました。これは釣った魚の写真を共有するカメラアプリです。

基本の用途は、まず自分の釣果の記録です。「あの魚を釣ったポイントってどこだっけ?」など、自分の過去の釣果を管理できます。そして、他の人が公開した情報を次の釣りの参考にすることができる。さらに、コメントなどで他の釣り人とコミュニケーションが取れるというサービスです。釣りがより楽しくなる機能を盛り込みました。

ー それは画期的ですね。初心者だったら絶対使いたくなります。

釣りのハードルを下げることが課題

そもそも釣りに行く前に釣具を買うにしても、ラインナップがすごく多くて、どれを買っていいか初心者には分からないんです。竿だけでも長さ、硬さ、曲がり方などの組み合わせで無数の製品がある。もちろん詳しくなってくると、「この魚釣るなら9フィートくらい、硬さはミディアムの竿」って判断ができるんですが、それができるのは中級者以上なんですよね。

今の時代、娯楽がどんどん増えていて、言ってしまえばスマホゲームだって釣りの競合なんです。ゲームは、その場でダウンロードして購入していきなり楽しめるけど、釣りはまず釣具屋に足を運んで、釣り場を選ばないといけない。初心者にとっては、「そもそも釣具屋ってどこにあるの」から始まります。実際にお店に行ってみたとしても、かなり多くの種類の道具が並んでいて、「どれを買っていいか一切分からない」ということになりがち、この状況で釣りを選んでもらうことのハードルの高さを解決しなくてはならないなと。

ー それはかなりのハードルですね。僕だったら離脱しそうです・・。

先日、釣りをしたことがない友人から、「そもそも福岡って何が釣れるの?」って聞かれたんです。どの魚を狙うべきかを決めれないから、どの釣具を買うか決めれないですし、どこに釣りに行けばいいかも分からないんです。必然的に家族や友だちに詳しい人がいて、誘われない限り始めることすら難しい。

初心者でも「まず1匹釣れる」状況にしたい

ー 確かに、どこで何が釣れるか分からないと初心者には釣りを始めようがありませんね。これではレジャー人口の裾野が広がらない。

それがわかるサービスをつくろうと思ったんです。目指すべきは、「未経験者が釣りを始めてみたいなと思ったら、ウミーベが提供するアプリやウェブサイトを見ればひとりでまず1匹釣るところまで至れる」状況です。ここまではいきたい。

現状で初心者が釣りを始める場合、釣りに詳しい人が隣にいてもらう必要があって、仕掛けのセッティングを代わりにやってもらうところから始まると思うんですよね。そこから先は個人のモチベーション次第で、人によってハマったり途中で挫折したりします。情報や仕組みで、少しでも前者を増やせたらいいなと思っています。

ー 課題が明確なだけにやり甲斐がありそうですね。

メンバーの3分の1が移住者

ー 現在の収益のメインは広告売上ですか?

そうですね。今は広告収入がメインです。東京にも営業メンバーがいて、東日本の企業もあたっています。今後は様々な収益モデルを検討しています。

ー 何名のメンバーで運営されているんですか?

現在12名ですね。この半年で9名増えました。エンジニアが6名、デザイナー1名、営業2名、メディア運営3名ですね。僕を含めて全社で13名です。

ー U・Iターンで移住してこられたメンバーはいらっしゃいますか?

Iターンが、僕とメディア運営に1名、エンジニアに1名ですね。東京で働いてUターンしてきたスタッフもいますし、九州他県出身のJターンもいます。

ー 3分の1が移住者なんですね。現在のメンバーの方は、どのような動機で入社されたんですか?

メディアの運営メンバーは、もともと釣りが好きな人が多いですね。「釣り雑誌の編集部」や「釣具メーカー」で働いた経験のあるメンバーもいます。

開発チームは、釣り自体は初心者で、「スタートアップで働きたい」とか、「BtoCのサービスに携わりたい」と言って入ってきたメンバーがいます。将来的には多数のデータが集積されるので、そこに技術的な魅力を感じているメンバーもいます。

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会社情報

所在地福岡市西区今宿駅前 1-15-18 マリブ今宿シーサイドテラス5階
設立年月2014年8月
社員数12名
関連業界メディア/レジャー
urlhttps://umee.be/
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