独自の企業文化で社会起業家を輩出!
グローバルにソーシャルビジネスを展開
株式会社ボーダレス・ジャパンは、社会問題を解決する社会起業家の集合体。1人ひとりが社会問題を解決したいという思いを持って集まっているので、自ら動ける自立した仲間が揃っています。
与えられる裁量権は大きいですが、それだけ自発的に社会の課題を見つけ行動していく力を持っている仲間ばかりです。ただし、1人で課題を解決できる必要はありません。
みんなで力を合わせて課題を解決するためにボーダレス・ジャパンは組織されているのです。社会の課題を解決したい方、そして1人のプロフェッショナルとして課題解決に携わりたい方をボーダレス・ジャパンは求めています。
私達は世界の社会問題を解決するためのビジネスを、世界中に展開しています。例えば住居問題に悩む海外の方向けのシェアハウスである「ボーダレスハウス」。
日本には外国人という理由だけ日本で部屋を借りられないという偏見がありました。そういった差別や偏見といった問題を解決するための事業です。シェアハウスには半分が外国人、半分は日本人が住んでいます。
海外の方と交流したいという日本人にも人気ですし、日本人と接する時間を増やしたいという外国人にも喜ばれています。
他にもバングラデシュの革製品を日本で販売する「ビジネスレザーファクトリー」という事業もあります。
世界では、まだ雇用がないために、せっかくいい大学を卒業してもUBERのタクシードライバーで生計を立てなければいけない国もあります。ビジネスレザーファクトリーでバングラデシュの雇用を作れれば、貧困問題の解決に繋がるのです。
ボーダレス・ジャパンでは、このようにビジネスで社会問題を解決できるようなサイクルを作っているのです。
学生のころから社会問題を解決したいという思いはあったのですが、実は起業よりもNGOを設立しようと思っていたんです。
ところがNGOで働く方から「本当に社会問題を解決したければ、お金のほうからコントロールできるようにならなければならない」と言われたのをきっかけに起業することを決意しました。
起業して売上を上げて、経済面から社会問題に貢献しようと思っていたんです。そして、創業したころはどんなに売上が少なくても1%を寄付していました。
しかし、そのうち「寄付をするだけならNGOで資金集めをした方が役に立てるのではないか」という違和感を持つようになったんです。それからは「売上を寄付する」よりも「社会問題を解決できるビジネスを作る」ようになりました。
はじめは少ない人数で頑張っていましたが、いつの間にか同じ志を持つ仲間が増えてきて、多くの社会起業家のプラットフォームになっていったのです。
私たちの強みはいくつかある独自のカルチャーにあります。そのうちの1つは無理に大きな市場を狙うのではなく、10億円ほどの規模のマーケットを10人ほどのチームで当たるということ。
1つの事業で1,000億もの売上を追ってしまうと、ビジョンとずれてしまう可能性も大きくなりますが、10億の売上であればコアなメンバーとビジョンを持ちながら展開できます。
ボーダレス・ジャパンでは10億ほどの市場と、10人をマネジメントできるリーダーを何人も育成してここまで成長してきたのです。
社会起業家のプラットフォームを確立し、1,000人の社会起業家を育成していきたいと思っています。「社会問題の解決」と「ビジネス」を両立させることは簡単ではなく、社会起業家が成功するのは難しいと言われています。
そんな状況を打開するためにも、ボーダレス・ジャパンがプラットフォームになることで、ソーシャルビジネスの成功率を上げたいと思っています。
社会起業家の数だけソーシャルビジネスがあるので、成功する社会起業家が増えればそれだけ、社会問題が解決されていくことになるのです。ノウハウ面、経済面など多角的にサポートすることで、次の時代のリーダーを育成していくことが私達のビジョンです。
今でも多角的に事業を展開しているボーダレス・ジャパンですが、今後も新規事業の立ち上げは継続していく予定です。
社会起業家を育成するための「ボーダレスアカデミー」というビジネススクールも立ち上げ、そこの卒業生たちもバックアップしていければと思っています。しかし、新規事業の立ち上げは簡単なものではありません。
社内の新規事業だけでも大変ですが、アカデミーの卒業生の事業が単月黒字化するまで伴走することを考えると、リソースが不足するのは避けられないと思っています。
そのため、立ち上げた事業を軌道にのるまで加速させられるマーケティング人材が必要になっています。既に経験値のある方の採用はもちろん、やる気のある方を採用して社内で育成していくのも私たちの課題です。
私は32歳の時、子どもを育てる環境のことも考えて故郷である福岡に帰りました。当時は東京にオフィスを構えていたので、創業者なのに福岡に帰りますなんて簡単には言えませんでしたが、東京のメンバーも快く送り出してくれて。
帰ってきてつくづく思いますが、ビジネスに場所は関係ないと思います。特に当社はグローバルに事業を展開していることもあり、立地がデメリットに感じることは少ないです。
ぜひ人生のチャレンジとして、福岡へ移住転職に飛び込んで来てほしいなと思います。また福岡オフィスは開放感のある大きな一軒家を改修して、オフィスにしました。ぜひ一度遊びに来てください。
入社以前にしていたこと
大学時代から社会問題に興味があったため、在学中から国際協力でフィリピンなどで活動していました。そこで本当の貧困を目の当たりにしたことが、今の仕事にも繋がっていると思います。
国連のボランティアでウガンダでインターンなどもしていたため、当時から起業したいという思いもあったのです。インターンをしている時に、どうしてもそれが持続可能な発展に繋がるとは思えなかったので、しっかりビジネスをしたいと思っていました。
大学を卒業してからは、知り合いの紹介で入った渋谷の会社でメディアの立ち上げに携わります。SEOマーケティングの事業をしていて、結果も出せていたのですが、1年ほど働くと先が見えてきてました。
いつの間にかお金を稼ぐためだけに働いている自分に違和感を感じたのです。
入社した理由
そんな時に出会ったのがボーダレス・ジャパンです。とはいえ、ボーダレス・ジャパン自体は社会に出てすぐのころ、TEDで田口のスピーチを聞いてずっと興味がありました。
転職を考えた時、大学時代の志を思い出しました。フィリピンやウガンダなど途上国を訪問して抱いた貧困解決への無力感がある中で、貧困を解決するために行動を起こしたい。
田口のTEDトークを聞いた時、自分のやりたかった事をやっている人がいる事を知りました。
その瞬間、バングラデシュの貧困解決を志す「ビジネスレザーファクトリー」という事業会社への就職を希望し、勤務地の福岡へ迷うことなく移住を決めました。
もともと家族が転勤族であった事もあり、特別な抵抗感は一切なく、いまではコンパクトシティならではコスパ良さに快適に暮らしながら仕事をしています。
今、取り組んでいること
今は、バングラデシュの自社工場で作った商品を日本で販売する「ビジネスレザーファクトリー」という事業会社で、店舗開発の営業を担当しています。
常設店30号店オープンを目指して、各デベロッパー様へ営業を行ったり、新規店舗や常設店へ送客を目的とした催事の営業、など新規獲得の営業マーケティングが私の役割です。
「ビジネスレザーファクトリー」は、バングラデシュにただ雇用機会を作りたいわけではなく、自社工場の仲間達に衣食住・教育・医療を保証し、そして、スタッフと家族のように接して楽しく働ける社会を実現するための会社です。
私が大学時代にインターンしていたウガンダやボランティアをしていたフィリピンなど、数々の途上国にて、貧困解決の難しさに無力感を感じていましたが、いまは違います。
営業担当という自分の役割を楽しみながら、貧困解決の一助となれるよう、より良い社会の実現を志しています。
入社以前にしていたこと
大学を卒業後した後、ベネッセグループに就職し大学の広告を作っていました。東京で3年、福岡で4年働いていたのですが、30歳の時に海外を周る旅に出たんです。
アジアからヨーロッパ、南米も経て最後に行き着いたのがミャンマーでした。現地で就職もしたのですが、親が倒れたのをきっかけに帰国したんです。
私のポジションが決まらないまま入社が決まり、「ビジネスレザーファクトリーの卸をやってくれ」と言われたのは入社初日のこと。それまでネットで販売していたのを、店舗でも販売するための準備が最初に私に課されたミッションでした。
いろいろ模索しながら店舗開発を1年続けた後は、躓いたブランドのリブランディングなどをしながらさまざまな事業でチャレンジをさせてもらいました。
入社した理由
ミャンマーに骨を埋める気持ちでいた私にとって、中途半端な状態でミャンマーを後にしたことにずっとモヤモヤしていました。そこで日本にいながら、ミャンマーのためにできる仕事を探し始めたんです。
そこで紹介会社に相談したところ、紹介してもらったのがボーダレス・ジャパンでした。HPを見て、田口のメッセージにとても共感しました。HPには、メンバー全員のことが細かく記載されていたのですが、それも全て読みましたね。
そして、当時募集していたのはWebのディレクターだったのですが、紙のディレクションしかできない私でも受けられるなら受けてみたいと、紹介会社の方にお願いしたのです。
すると実際に面接を組んでくれました。初めて会った田口は、Tシャツに裸足という格好で驚いたのですが、約3時間にも渡り「何がしたいのか?好きなことは何か?」と私の話に耳を傾けてくれました。
こんな人と働きたい、そしてビジネスを勉強してミャンマーの社会問題をビジネスで解決したいと思うようになりました。
今、取り組んでいること
そんな時に妊娠がわかり産休を取らせてもらい、復帰したのが2018年の6月のことです。それからは情報アプリどっちの立ち上げに関わり、バックアップオフィスのクリエイティブ・ディレクションを任命されて今にいたります。
新規事業が立ち上がる際に、クリエイティブの面から伴走してサポートするのが役割です。今は5名のディレクターとデザイナーがいるのですが、彼らとやり取りしながら、新規事業の立ち上げに携わっています。
この会社で立ち上がる企業を成功に導き、多くの社会問題解決のお手伝いをすること。そしていつか私自身も関心のある問題解決のための事業を立ち上げたいと思っています。
一般企業ではぼんやりとしか見えていなかったお金の流れも、小さな事業の現場に携わることで、よりリアルに感じることができました。マネタイズを含め、ビジネスをする上でいろんなことを学ばせてもらっています。
福岡市東区多の津4-14-1
1,000万円
49億2,000万円(2018年3月期)
田口 一成
2007年3月
1名
ソーシャルビジネス(商社・流通・アパレル・小売・サービス・農業など)
https://www.borderless-japan.com/
YOUTURNからのコメント
ソーシャル×事業で新しい経営を証明していく
高尾大輔
YOUTURN 取締役 キャリアコンサルタント
次世代の経営のあり方をこの会社が証明していくのではないでしょうか。今はまだ、ソーシャルビジネス・社会起業家と言うと、資本主義の立場からは「ちょっと変わったことをしているな」と見えてしまう側面があるかもしれません。
しかし、ボーダレス・ジャパンはソーシャルビジネスを事業として持続可能な状態を作っていくプラットフォームであろうとしています。だんだん、こうした会社のあり方が次の経営スタイルの形として認められていくのではないかと思います。
社会問題を解決したいと言う気持ちがある人は、入社後に社員全員がまっすぐにゴールに向かっている姿を目の当たりにすることになるでしょう。