「作る楽しさ」を届けたい。

教育事業に乗り出したクリエイティブ企業の挑戦

私たちについて


私たちは『「すごい」は一度だけ、「楽しい」は何度でも。』をコンセプトに、テクノロジーを活用した体験型コンテンツを開発・提供するクリエイター集団です。

新しいものを見て「すごい」と思うのは最初だけですが、「楽しい」と感じたら何度でもやりたくなる。そんなコンテンツを2005年の創業以来、ずっと作り続けてきました。

私たちが感じてきた「作る楽しさ」をユーザーにも体験してもらおうと、最近は「クリエイターをクリエイトする」コンテンツの開発もしています。

デジタルを楽しく使いこなすためのサービスを提供し、子どもはもちろん、大人にも作る喜びを再発見してほしいと願っています。

事業内容


全国の企業や科学館などの施設に、インタラクティブなコンテンツやデジタルサイネージを使った広告を提供しています。創業のきっかけとなった「KAGURA」は、AR技術を使って身体を動かすことで楽器演奏ができるアプリです。

このような、エンタメ要素の強いサービスを数多く作ってきました。 2016年には、主に子ども世代に向けたビジュアルプログラミングアプリ「Springin’」(スプリンギン)を開発しました。これは4歳から大人まで、遊びながらプログラミングを使ってゲームなどが作れるアプリです。

子どもの頃は、みんなが自由なクリエイターだったと思うんです。でもいつの間にか、評価だったり効率化だったりが重視されて作るのをやめてしまう。それって勿体ないですよね。

当社も創業メンバーが親世代になり、次世代に向けた何かを残したいと思うようになりました。学校でプログラミング教育が取り入れられている今、クリエイティブ企業の立場から教育を支えていきたいと考えています。

創業のストーリー


しくみデザインは、芸工大(九州芸術工科大学、現在の九州大学芸術工学部)で同じ研究室だったメンバーを中心に立ち上げました。

私は滋賀で生まれ、群馬で育ち、名古屋大学の建築学科を卒業。しかし建築よりデザインに興味があったため、1年浪人して芸工大の大学院に入りました。浪人時代に、アルバイト先でCADの開発に携わりプログラミングを覚えました。

大学院に入ったものの、まわりはみんな絵がうまくて、自分にデザイナーは無理だとすぐ気づきました(笑)。しかし一方で、当時はUIやUXをちゃんと考えてデザインしている人がいなかったから、そこならチャンスがありそうだと思ったんです。

当時はまだ珍しかったメディアアートとして制作した「KAGURA」がいくつかのコンテストで受賞をして確信しました。

在学中に、研究室の後輩で、後に創業メンバーになる中村誠と一緒に作品を作り始めました。コンセプトやロジックは私が考えて、デザインを彼にやってもらったらすごくいいものができた。

そんなときに、「KAGURA」が福岡県のヤングベンチャー支援事業に採択されました。県から支援金とオフィス補助が出るから、じゃあ会社を立ち上げようと。

当時はデジタルサイネージなんて言葉もなかったので「動きに反応する広告」というジャンルを自分たちで勝手に作り、それが現在まで続いています。

私たちの強み


一番の強みは、創業以来ずっとクリエイターであり続けていることです。我々のような業態で結果を出せている会社は少ないんですよ。自分たちが「作る楽しさ」を忘れずにやってきたからこそ、長く続けられているんだと思います。

もちろんクライアントの要望もありますが、その先のエンドユーザーが楽しめることが大切です。

そのために、クライアントに率直な意見を言うこともあります。要所要所で「面白いかどうか」をきちんと考えていかないと、うちでやる意味がありませんから。作ったものをどう届けるかまで考えるのが、クリエイターの仕事だと思っています。

目指す世界、実現したいこと


「作ることは楽しい」と、大人や子どもに知ってほしいです。SNSやYouTubeが流行るのは、手軽に作る側になれるからだと思うんですよ。プログラミングはまだ、そこまでハードルが下がっていない。

でもゲームや参加型インタラクションだって、もっと気軽に作ることができるんじゃないかと。

作る側といっても職業的なクリエイターになる必要はありません。例えば今回のコロナのようなことが起こって仕事がなくなった時に、「ないなら自分で作ればいい」と思えるマインドが育つことが大事です。

その手段として、まずは「Springin’」を教育向けに発展させたいですね。

抱えている課題


いい作品を作ることには、かなり自信があります。でも、それをどうお金に変えるかの部分がまだ弱いと思っています。商品にはポテンシャルがあるのに、自分たちの把握できる範囲内に留まっていることが勿体ない。

今までと全然違う考え方を入れることによって、桁違いの人数が同時に遊べる空間が作れるかもしれません。未知の領域に飛躍するために、新しい視点を持っている人材が必要だと感じています。

移住検討者へのメッセージ


福岡に拠点を置きつつ、東京や全国相手に仕事ができる環境は理想的だと思います。集客もできるし、何かあったらすぐ東京に行ける、そういう状況を作りやすいのが福岡かなと。近すぎず不便すぎず、適度な距離感があるんですよ。

ただ、市場規模で考えると福岡だけを相手にするのは厳しい。だからこそ、東京だけじゃなく海外も含めたマーケットを広げていこうという発想になりやすいんですよね。

うちは人数がそんなに多くない分、個人の能力がかなり高いです。それぞれが自立していて信頼できるので、なるべく自由に仕事をしてもらいたい。

メンバーとの適度な距離感を楽しみつつ、会社のため、相手のため、自分のためになることをバランスよく考えられる人に来てもらえたらと思います。

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社員紹介・インタビュー


中村誠さん

入社以前にしていたこと

私は久留米出身で、芸工大で主に広告のグラフィックデザインを学んでいました。その時の研究室の先輩に、代表の中村俊介がいて面白いものを作ってるなと思ったんです。

グラフィックデザインは基本的に、お客さんの反応が分かりません。でも彼の作った作品は、実際に体験して喜んでいる人の反応がダイレクトに返ってくることが新鮮でした。それで「一緒に何か作りませんか」と声をかけたのが始まりです。

その頃にプログラミングも勉強し始めました。

入社した理由

私が大学院にいた時、代表の中村が大学前ラボという企業のプロジェクトに参加することになり、そこに誘われました。プチ起業みたいな形で、芸工大のメンバーと一緒に企画を出したりプロトタイプを作ったりする内に「仕事ってこういう風に進めるんだ」と分かってきたんです。

このまま続けたら楽しそうだと思っていたところ、「KAGURA」が福岡のヤングベンチャー育成支援事業に採択され、起業支援金を頂けることになりました。

その流れで新しく会社を作る話になり、普通に就職するよりラボの人たちと新しく挑戦する方が幸せになれそうだし、最悪バイトすれば生活できるだろうと思い、大学院をやめてしくみデザインの起ち上げに参画しました。

今、取り組んでいること

コンテンツの企画・制作を主に担当しています。「KAGURA」からスタートして、広告にサイネージの技術を取り入れ、そこからイベントやコンサートなど様々なジャンルに応用してきました。

今は代表がプログラミング教育の「Springin’」をメインで進め、私は従来のクライアントワークを担当しています。

もともとコンテンツを作る側だったしくみデザインが、「ユーザーに作ってもらう」ツールを出す方に変わってきたことは大きいと思います。我々が作品を作ってきた経験が楽しかったからこそ、それを他の人にも味わってほしいと「Springin’」が生まれました。

クライアントの要求に対しても、面白くないと感じたら率直に伝えて方向を変えたりもします。自分たちがいかにワクワクするかを、ずっと大切にしている会社ですね。

小方さん

入社以前にしていたこと

福岡市出身で、北九州の大学を出た後に東京で就職しました。福岡で就職したかったんですが、就活してみるとやりたい仕事の募集がなかったんです。それで、一度東京に出て色々学んでみるのもありかなと思いました。

最初の4年は、人材系の会社で女性向け転職サイトのディレクターをやりました。マーケティングやデザイン、リアルイベントの企画まで、サイト運営全般に関われたのがいい経験になりました。

もっと大きなサービスを動かしたいと思うようになり、株式会社ドワンゴに転職。ニコニコ動画の運営に携わりました。3年目から開発チームのディレクションに配属され、1年やってみたものの「本当にやりたいことはこれじゃない」と気づき、転職と同時にそろそろ福岡に帰ろうと思いました。

入社した理由

福岡の仕事を見つけるため、YOUTURNに登録しました。その2週間後ぐらいに、YOUTURNの座談会でしくみデザインが東京に来たんです。ブレスト会みたいなことをすると聞いて、気軽な気持ちで参加しました。

そこで「Springin’」を知って、中村俊介さんの話に興味がわきました。やりたいことや、事業を通してどんな世の中になってほしいかがすごく分かりやすかった。それがきっかけで声をかけて頂き、すぐに面談、採用と話が進みました。

前職の上司にも相談したところ、「やりたいんだったらそっちに行った方がいい」と言ってもらえたので、その言葉に背中を押され入社を決めました。

今、取り組んでいること

入社してまだ2週間なので、今はアプリを触ってサービス理解に努めたり、「Springin’」が主な対象としている子どものユーザーコミュニティについて情報を集めたりしている最中です。

「Springin’」に関わる人員が徐々に増えてきているため、運用や外注のルールも決めていこうと思っています。過去のディレクション経験が役に立っていますね。運営目線で見られる人が限られているので、自分が気づけることは慎重に拾い上げていきたいです。

やることは多いですが、東京と比べると通勤も楽で仕事に集中できるし、何より地元の安心感がありますね。


YOUTURNからのコメント


クリエイティブ集団が切り開く!教育への熱き想い


高尾大輔

YOUTURN 取締役 キャリアコンサルタント


しくみデザインは、福岡市が「スタートアップ都市宣言」を行う以前に創業した福岡の老舗ベンチャー企業で、長く福岡のスタートアップシーンを牽引してきました。

今でこそプロジェクションマッピングなど、デジタル×リアルのインタラクティブなアート表現は一般的になっていますが、しくみデザインの取り組みはその先駆け。

「自分たちが創りたいものをつくる」という生粋のクリエイター精神があるからこそ、世のトレンドに「乗っかる側」ではなく、「つくる側」であり続けているのだと思います。

そんな同社が、「本当に自分たちがつくりたいもの、楽しいと思えるもの」として開発したのが、子供から大人まで楽しめるプログラミングアプリ「Springin’」。昨年、大々的にマーケティングを実施していないにも関わらず、口コミで評判が広がってダウンロード数が激増。

学校や学習塾などからの信頼や期待も厚く、今後の飛躍がとても楽しみな企業です。生粋のクリエイターがつくった「本物」を広く世に広めるチャレンジをしたいビジネスパーソンにぜひジョインしていただきたいと思います。

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会社概要


事業所(本社)

福岡市博多区博多駅前4-8-15 博多鳳城ビル401

資本金

5,020万円

年間売上

非公開

代表者

中村俊介

設立年月

2005年2月

従業員数

14名

関連業界

教育/クリエイティブ/デザイン

url

https://www.shikumi.co.jp/a/about

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