ECでビジネスの成長を支え創業20年で時価総額1,000億円へ。
九州・熊本発リーディングIT企業
サイバーレコードは、eコマース(EC)を通して、社員・顧客・株主といったステークホルダーと地域社会に幸せを届ける会社です。
2008年の創業以来、「With EC」をミッションとし、ECによるビジネスの成長を熊本から支えてきました。2023年9月時点でグループ全体の社員数は180名、うち9割弱を20代と30代が占めています。
時代の変化とともに事業規模が拡大しており、熊本のIT企業としては初の「リーディング企業」*に認定されています。
*リーディング企業とは
熊本県が推進するプロジェクトで、将来の熊本県経済をリードする企業を創出するための取り組み。リーディング育成企業に認定後10年内に、1年間の事業活動で産み出す付加価値額(営業利益、⼈件費及び減価償却費の合計額)が10億円以上となった企業、または労働⽣産性の伸び率が認定前と⽐較して70%以上向上し、付加価値額も30%以上増加した企業
Amazon、楽天市場、Yahoo!をはじめとするECサイトの運営代行やコンサルティング、ブランディングをメイン事業としています。
2016年からは、地方創生事業のひとつである「ふるさと納税」の運営事業を開始。寄付者・企業ともにワンストップのサービスを展開し、個人・企業・自治体をつなぐお手伝いをしています。
事業エリアは日本だけではありません。同じく2016年から、熊本の地の利を活かしてアジア中心に越境ECのサービスを提案。海外への歩みも進めています。
熊本で生まれ育った私は、6年間の会社勤めを経て2008年に起業しました。学生時代に学んだITスキルをもとに、独立当初はiPhoneアプリやWebサービス開発を主な事業としECサイトの運営代行はメイン事業ではなくサブ事業として行っていました。
ECサイトの運営代行をメインに定めるまでは、さまざまな領域にトライしました。社名の「サイバーレコード」も、もともとは創業当時、個人が作った楽曲をインターネット上で販売できるSaaSシステムを構築し、事業化を目指したことに由来します。
今でいうところのAmazonミュージックみたいなもので、少しリリースする時期が早すぎました(笑)
音楽事業は実現しなかったものの、「サイバーレコード」という社名は当時のままです。もともとの意味から派生して現在の事業にもレコード=記録することで通じるところがありますし、略すと“サイレコ”とどこか馴染みがあり、覚えてもらいやすい社名として残しています。
自社開発のEC向けシステムと、「三方よし」のビジネスモデルを大きな強みとします。
ECサイトの運営代行やふるさと納税の運営事業においては、サービスやシステムの全てを自社で開発・運営しています。それぞれに専門知識を持つ社員を数十人規模で擁し、クリエイティブから運営サービスに至るまでのワンストップのパッケージを、顧客の状況や要望に合わせて提案しています。
「三方よし」のビジネスモデルについては、顧客の売上が一定額に達するまでは固定額を、達成後は一定料率でのコミッションをいただいています。顧客の利益率をしっかりと高め、ステークホルダーが互いに成長を図ることのできる仕組みです。
サイバーレコード単体で、2028年に売上100億円、さらにグループ(CYホールディングス)全体で時価総額1,000億円を目指しています。
M&Aを通じてホールディングスの規模を拡大し、経営者仲間を増やしていきますし、必要であれば上場も検討しています。人材を囲うのではなく、ホールディングスの自由なゆるいつながりのなかで知識や経験をシェアしていくことで、皆で成長するのが理想です。
「熊本にはIT企業がない」とよく言われます。IT企業を志す若い人たちの多くは、東京や福岡の企業に就職します。「熊本にも、サイバーレコードというリーディングIT企業がある」という事実を普及していきたいです。
ビジネスの急成長に見合った組織づくりが課題だと感じています。当社の社員の8割以上が熊本出身で、創業間もないころのメンバー約30人ほとんどがサイバーレコードで仕事を続けています。
働きやすい職場環境である一方で、これまで経験したことのない規模での組織運営や、社内の仕組みづくりが急務となっているのも事実です。そのために、東京などの大都市でキャリアを積んできた人材の採用に力を入れ始めたところです。
東京の会社で成長プロセスを経験した方の中で、次の新しいチャレンジとして、また好奇心を持った方に入社してもらえたら嬉しいですね。
熊本は福岡、韓国・中国・台湾をはじめとするアジア圏にも近く、自然が豊かで生活しやすい環境にあります。私たちと一緒に、チャレンジを続けてくれる仲間を探しています。
必ずしも「熊本でずっと働き続けてほしい」とは考えていません。サイバーレコードで働いて得たスキルや経験を、他の地域で活かしてもらうのも大いにアリです。
その時は、サイバーレコードの支社や関係会社といった、「ゆるい」形でホールディングスとしてつながっていきたいですね。もちろん、熊本への定住も大歓迎です。
時代の流れ、情報、技術がすごいスピードで変化していくなか、新たなメンバーが加わることで起きる化学反応に期待しているんですよ。互いのナレッジを共有し、サイバーレコードでビジネスを学んで個人の活躍に発展させてほしいと考えています。
入社以前にしていたこと
もともとエンジニアだったわけではありませんでした。熊本で生まれ育ち、塗装会社の営業職や工場勤務などを経験する傍ら、Web制作やIT関連の副業をごく小規模で受けていました。
皆さんの周りに必ず1人はいる、「なぜかパソコンに詳しい人」といった位置づけでしょうか。その後、徐々にIT寄りの仕事が増えてきたためシステム開発の会社を立ち上げました。
2年ほど続けたところで、共通の知り合いから代表の増田を紹介されました。2021年のことです。
入社した理由
紹介当時は、案件ベースで仕事を請け負うのだと思っていました。ところが、「サイバーレコードの事業に、本格的に参画してほしい」と。
増田の話を聞いて、「こんなに面白い会社が熊本にあったのか」と驚きました。増田はビジネスセンスに長けており、視点も感度も高い人物です。私はシステム開発だけでなくIT系の講師業も務めていました。
最先端のITスキルというよりは、私が持つような広く浅い知識も活かせるのではと、サイバーレコードへの入社を決めました。
今、取り組んでいること
サイバーレコードのグループ会社「サイバンク」の執行役員として、システム開発の進捗統括と、既存業務の効率化を進めています。
会社の拡大フェーズでは特に、日頃からリソースを確保し、ビジネスのアイデアをいち早く具現化する必要があります。そのためにも既存業務の効率化は欠かせません。
日常の業務における困りごとや改善ポイントを話し合いやすいような社内環境を整えるのも、私の大切な仕事です。
私は増田と同年代の40歳です。中途入社の私が業務の効率化に取り組むことが若い社員たちからどう受け取られるだろうかと懸念しましたが、皆真面目に向き合ってくれています。
職場は自由な雰囲気なので、指示待ちではなく自発的に仕事を進められる人がサイバーレコードには合っていると感じますね。
入社以前にしていたこと
愛知で生まれ育ち、団体職員や農業を経て、妻の実家がある千葉へ移住しました。冷凍食品の物流業に携わるなかで、サイバーレコードの顧問と知り合いました。
一緒に仕事をするうちに、サイバーレコードへの入社を薦められたんです。
「人事総務を担当してほしい」と言われて驚きましたね。IT業界も、人事総務の仕事も、全く経験がなかったからです。
後から増田に聞くと「顧問から、『小川は人事総務の経験はないけれど、おそらくできると思う』と言われた」と。
入社した理由
私は代表の増田よりも少し年長の48歳です。社員は若い人が多く、私の年代はほぼいないという話でした。
社会人経験の長さが何らかの武器になり、役に立てるかもしれないと思いましたね。自分にとってのチャレンジになるという点が、入社の決め手になりました。
当時は千葉に住んでいたので、小学生の子どもも含めた家族全員で話し合い、私が熊本へ単身赴任する形で2022年5月に入社しました。
今、取り組んでいること
入社後2か月で、オフィスの移転と給与厚生を担当しました。当時140人規模の会社の人事総務を手がけるのは正直なところ大変ですが、社員は皆真面目で職場の調和もとれており、仕事はやりやすいと感じましたね。
各マネージャーがチーム作りを意識しているだけでなく、組織ごとの横のつながりも強いと感じます。
現在は採用面接も担当しています。行動力がありつつも、周囲に気を配れる人がサイバーレコードのカルチャーに合うのではないでしょうか。
ビジネスが急拡大するなかで、バックオフィスを整えるのが私の仕事です。経理や総務においては、ペーパーレスやDXも着実に進めていきたいです。
熊本市中央区平成3丁目23-30 4F
5,000万円
非公開
代表取締役社長 増田一哉
2008年8月
170名
EC/ITコンサルティング
https://www.cyber-records.co.jp/
YOUTURNからのコメント
次の時代をリードするIT企業が熊本にある!
高尾大輔
YOUTURN 取締役 キャリアコンサルタント
サイバーレコード、通称"サイレコ"は2008年に熊本で創業。ECやふるさと納税の運営代行、ネット通販のコンサルティングを通じて順調に事業を拡大させ、2022年にはIT企業として初めて、熊本県経済をリードする「リーディング企業」に選ばれています。
代表の増田さんは、フットワーク軽く常に次の事業アイディアを打ち出すアイデアパーソン。新規事業開発やM&Aを通じた事業拡大にも積極的に取り組んでいます。
事業推進や新規事業にチャレンジしてみたい方にとっても非常にやりがいのある環境だと思います。
熊本県でここまでの成長力、経営の底力を持つ企業はまだ少数派。地方経済に貢献しながら経営幹部へのキャリアを目指していきたい方にとっては要注目の企業です。
「メンバーが働きたくなるような場所にしたい」という想いから、2022年8月に移転した新オフィスでは、フリードリンクやシエスタ(お昼寝)用のスペースといった福利厚生の制度も充実。
子供向けのプログラミング教室をオフィスで開催するなど、地域の人々への学びの機会提供や交流にも積極的に取り組んでいます。
地域との共生と事業成長、同時に自己のビジネススキルも磨くことのできる得難い環境が整っているサイバーレコードは、熊本からひときわ強い光を放っています。