“違和感のある場所”に居続けていませんか?「まずは行ってみよう。でなければ、何も分からない」

移住転職コラム・ノウハウ
10/04/2024 更新

ごあいさつ

こんにちは。山口恭平と申します。

YOUTURNの正社員第一号として入社し、気づけば8年目となりました。そして私自身はIターン経験者。
現在はコンサルタントとして、九州・福岡への移住転職をお考えの方のご支援をしています。

突然ですが、ご自身にとって「自分らしく在る」とはどのような状態か、
イメージしてみたことはありますか?

今ご覧くださっている方の中には、少なからず今の環境に違和感があったり、「自分らしさ」がどこか薄れているような感覚をお持ちの方も少なくないかもしれません。

頭に浮かんでいらっしゃるであろう「移住×転職」という選択肢が、ご自身にとってどんな意味を持つのか。一緒に考えるお手伝いができれば、とてもありがたいです。

私は面談でその方をより深く理解するため、「一番話したいことを話していただく」ということを大事にしています。そうは言っても、初対面の人間相手に自己開示するのは容易いことではありません。

そこで私のインタビューを通し、これまでの経験や、この仕事への思い、私の人となりに触れて少しだけ親近感を持っていただけたらと思います。

皆さまが少しでも安心してキャリア面談にお越しいただくきっかけとなれば、大変うれしく思います。 ▼【無料・登録所要時間3分】YOUTURN会員登録はこちらから!
山口 恭平
岡山県出身。東京外国語大学を卒業後、ハウステンボス内のホテルにてフロント業務を経験し、2017年に最初の正社員としてYOUTURNへ入社。

BPO事業やコーポレート部門を統括後、現在はコンサルタントとして移住転職サポート事業に従事。

「“違和感”のある場所に長居できない私」気づけばYOUTURNへ転職していた

――岡山県出身の山口さんは、大学進学を機に上京し、新卒で長崎のハウステンボス内にあるホテルへ就職しました。もとから地方で働くことを考えていたのですか?

「いつかは地方で働きたい」と思いつつ、はじめは都内で就職活動していました。よく考えないまま商社、物流、航空系中心に受けていたんですが上手くいかず。繰り返すうち、「何かちがう」と違和感を覚えるようになったんです。

自分の興味がどこにあるのか、あらためて向き合い、「地方」と「サービス業」の2軸だと気づきました。

ハウステンボス内のホテルの求人が目にとまり、「長崎か。いいかもしれない」と。長崎は父の故郷で、岡山以外では縁のある地域。

移住のタイミングとしても、独身である今が一番身軽だろうと感じたことも後押しして、「まずは行ってみよう。でなければ、何も分からない」と、移住後のことは深く考えずに動いたんです。一生そこで働くとは思っておらず、何かのきっかけになれば、と考えていました。


――1年半働いたのち、2017年にYOUTURNへ入社します。どのような経緯でしたか?

ホテルのフロント業務自体は楽しいと感じる一方、「せっかく地方へ来たんだから、もっとチャレンジングな仕事がしたい」と、物足りなさもありました。

そんな中出会ったのが、当時のYOUTURN代表、中村のブログです。
地方と都市間における、人材の偏在に対する課題意識が綴られており、衝撃を受けた私はすぐさま感想を送りました。

「満員電車や人混みが苦手だ」「旅行で地方を訪れてみたら最高だった」と耳にしますが、東京は人で溢れかえったまま、地方では未だ人材不足が叫ばれている。このアンバランスさは私の中で違和感でしかなく、中村の言葉は私自身が地方で働いてみて実感したことと共通していたんです。

「自分と近しい考えを持ち、真っ向から取り組んでいる人がいる」。純粋にうれしさが込み上げました。

程なくして福岡を訪れる機会があり、中村と初めて会うことに。
その頃彼が描いていた事業の一つが、農業でした。「食」と「健康」というテーマは私の関心のある領域でしたし、どんどん興味が湧き立てられていって。

転職しようとも思っていなかったはずなのに、気づけばあっという間にYOUTURNへ転職していました。


――簡単には真似できない行動力だと感じます。何が山口さんを突き動かすのでしょうか?

「違和感のあるところに長居したくない」という感覚が、原動力になっているかもしれません。

思い返せば、昔からその節がありました。私は陸上をやりたかったんですが、進学した中学には陸上部がなくて。それでも諦めきれず、中学では一応サッカー部に所属しつつ、他所で陸上のクラブ活動に励んでいたことを覚えています。

岡山から上京したときも、就活でも、YOUTURNへの移住転職も、「そのとき自分が最も興味のある場所」を選んで動いてきた感覚があります。

コンサルタント開始早々ぶち当たった「面談の壁」

――正社員第一号としてYOUTURNに入社後、コンサルタントになるまでの経緯を教えてください。

入社当初は、まさか自分がコンサルタントになるとは考えてもみませんでした。

古民家に住み込んで農作業からスタートし、BPO業務に携わるタイミングで福岡市内へ引っ越しました。コーポレートを経由したのち、新規事業の立ち上げを担当することに。

その後、会社が人材紹介業一本に注力することになり、「コンサルタントにチャレンジしないか?」と声がかかったんです。


――様々な業務に果敢にチャレンジしてきたんですね。コンサルタントとしてのお仕事に抵抗感はありませんでしたか?

抵抗感はなかったですね。

コーポレートを経験したことで、「自身で売り上げを立てたい、立てねばならない」という気持ちが濃くなったんです。会社を安定して継続させるため、売り上げを立てられる人は多いほうがいい。

YOUTURNの中でその役割に直結するのは、コンサルタントです。「自分にできるだろうか」という不安こそあれど、チャレンジしたい気持ちが上回っていました。


――2022年7月からコンサルタントとして新たなスタートをきりました。当時を振り返ってみていかがですか?

最初の数ヶ月は、相当しんどかった。笑

以前、YOUTURNの高尾にキャリア面談してもらった経験があり、イメージはできていたんです。

しかし、いざやってみると「とにかく面談ができない」という壁に直面しました。何を聞けばいいのか、何を話せばいいのか、まったくわからなくて。日々の面談をどうやって乗り越えていくか。それだけで精一杯でした。

コンサルをスタートして半年後に初決定が出たときは、暗中模索の中、光が見えたような瞬間でしたね。

今でも、この仕事にむずかしさを感じることに変わりはありません。でも当時感じていた困難とは、質が変わったと感じます。

立場をはずし、傾聴に徹してはじめて、ピタッと合致した

――日々のご支援の中で、どんなことを大事にしていますか? 山口さんが思う「自分らしいサポート」とは?

相談に来られた方と「一緒に考える」ことです。その方が今どういう状態で、何を求めているのか。しっかりお話を伺った上で、じゃあどうしていくのが良さそうか。ともに悩み、考え抜く。

そのためには、その方を深く知る必要があります。でも、初対面の人間相手に自己開示するなんてむずかしいじゃないですか。こちらが矢継ぎ早に質問なんかしたら尚更ですよね。

だから、面談では「一番話したいことを話していただけるように」と思っています。その方の興味関心がどこにあるのか、聞き役に徹して汲み取れるよう心がけています。


――特に印象的だった移住転職のサポートはありますか?

20代後半の男性のご支援をしたときのことです。初めて面談した後から、しばらく連絡が途絶えてしまって。少々気がかりで、イベントの案内をお送りしてみたところ、再びご相談いただいたんです。

お話を伺ううちに、「自分の立場をすべて取り払ってこの方と向き合いたい」と感じました。
エージェントとして、YOUTURNとして、そういう立場を外さない限り、いい話はできない。
こちらが“用意した出口”につなげるための会話をしていては、その方が求めるものにつながらない感覚があったからです。

そして、「この方にとっての最善を考えるなら、この会社一択」と、確信した企業をご提案しました。ご本人もとても納得感を持たれた様子で、会社としての知名度やオファー条件が良い企業からのお話もあった中でしたが、無事にご縁をおつなぎすることができました。

実は、その会社は初回面談でも提案していたのですが、その当時と再面談の時とでは反応が違ったんです。おそらくご自身の内省が深まったことで、“志向や価値観が熟成してきたタイミング”だったからではないかと振り返っています。

願わくは、山口という一人の人間としてご相談を受けたことが、ご本人の内省を深める手助けになったなら、こんなにうれしいことはありません。

私が思う「移住転職」=「自分らしく在るための手段の一つ」

――山口さんにとって、“移住転職”とは、何ですか?

移住転職とは、「自分らしく在るための手段の一つ」だと思っています。

私が独身だから言えるのかもしれませんが、あまり壮大なものとして捉えたくはないんです。
と言うのも、健康的で美味しいものを食べたり、心地のいい服に袖をとおしたり、テンションの上がる音楽を聞いたり。私たちは日々、「自分が良いと思えるもの」を選んでいますよね。
それだって、自分らしく在るということ。

移住転職も、本質は同じではないでしょうか。

ワークライフバランスを考えたときに、あなたが「より自分らしくいられる」と感じるのか。
シンプルにいいなと感じ、「手に取ってみよう」と思える選択肢なのか。

もちろん移住転職だけがすべてではありません。でも、「自分の居たい環境で、自分らしく在るためのフラットな選択肢の一つ」として、持っておいていいものだと感じます。

うまく言葉にならなくても大丈夫。“あなたにとっての移住転職”を、一緒に想像しませんか?

――移住転職を検討している方へ向けて、メッセージをお願いします。

「どこで暮らすか」「何を仕事にするか」
この問いに対する正解はなく、十人十色の生き方が存在するものです。

移住転職だけがすべてではありませんが、ご自身の選択肢の一つとして検討していただけると良いなと思います。地方で働く人が増えるということは、私にとっても非常にうれしいことです。

移住転職という選択肢が、あなたにとってどんな意味を持つのか。どんな未来につながっているのか。ぜひ一緒に想像し、考えるお手伝いができれば光栄です。

また、短い期間でも現地に来て、生活をイメージしてみるのもおすすめです。

少し個人的な話をすれば、私はバイクが好きなんですが、九州でのツーリングは最高ですよ!
YOUTURNツーリング部はまだ部員2名しかいないので、絶賛募集中です。笑 福岡にお越しの際はぜひお声がけください。一緒に走りましょう!


――面談を受けてみようと思っている方へ向けて、伝えたいことはありますか?

まだまだ整理できてない段階から、面談に来ていただいて全然大丈夫ですよ。
逆に、すでにご自身の中で結論を出した状態だと、せっかく面談にお越しいただいても企業や求人などの情報をご提供するだけになってしまうかもしれません。

もちろんそういった転職に役立つ情報はしっかりご提供したいと考えていますが、うまくまとまらないところも一緒に言語化していく。その上で、“あなたの可能性を探りながら”移住転職のイメージを作っていく。このプロセスを含めた伴走こそが、コンサルタントとしての重要な介在価値だと信じています。

心情であったり置かれている環境であったり、「悩んでるけど自分でもよくわからない状態。うまく言葉にまとまらない......」とか、それくらいぼんやりしていていいんです。むしろ、ウェルカムです。笑

ただ情報を提供するだけに終止せず、YOUTURNのコンサルタントとして、私自身が大事にしていることを活かしながらお手伝いさせていただけると、大変ありがたく思います。
皆さまにお会いできる日を楽しみにしています。

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著者 YOUTURN編集部
YOUTURNは、累計100名以上のハイクラス・エクゼクティブ、大都市の最前線で活躍されたビジネスパーソンの九州・福岡への移住転職を支援するエージェントです。地域特化、UIターン転職ならではフル・オーダーメイド転職支援を通じて、今世の中の求人票にはない、あなただけの求人ポジションをつくります。

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