40代女性が夫と子供の家族3人で福岡へ。UR物件の独自ルールに振り回される!?
移住転職コラム・ノウハウ
12/06/2024 更新
移住転職は人生において重要な転換点となります。
特に家族での移住となると、考えなければならない事柄がより一層多くなるため、具体的な時間軸や進め方に不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。
今回も、実際に東京から福岡へご家族で移住された事例を基に、物件探しの移住スケジュールや注意点について解説していきたいと思います。
【Case1:前編】はこちら 【初めて検討される方必見】福岡移住の完全ガイド ▼【無料・登録所要時間3分】YOUTURN会員登録はこちらから!
その年の8月には内定が出ていましたが、実際に内定応諾されたのは翌年の11月。
ご主人と小学生のお子さん、ご家族3人での福岡へのIターン移住ということもあり大変悩まれた末のご決断でした。
前編でご紹介したAさんは単身での移住だったため、会社へのアクセスの良さ・立地と交通の利便性を最重要視されていました。
Bさんの場合は、現在のお住まいがUR都市機構(独立行政法人都市再生機構)の管理・提供する賃貸住宅であり、そこでの生活をコミュニティ含め大変気に入られていたため、できれば同じような条件の物件を、というご希望でした。
また小学5年生のお子様がいらっしゃることから、小学校へのアクセスや周辺環境の治安なども重視されていました。
その中である程度予算や通勤時間からエリアが絞られ、第一希望として上がったのが地下鉄沿線から徒歩圏内のUR都市機構の物件でした。
しかし、UR都市機構の物件は契約に独自のルールがあり、空きが出なければ具体的な間取りすら情報を開示してもらえないとの事。
そしてBさんが物件探しを始められた2024年の1月初旬時点では、希望する物件に空きがなく何の情報も手にすることができない状態でした。
そのため同じエリアにある他の賃貸物件を探しましたが、ご家族で住むお部屋ですので1LDKというわけには行きません。
2LDK以上の広さを確保しつつご予算12万円以内、そして最も重要視されていた小学校の校区に該当する物件となると、出てくる物件がとても少ないのが現実。
なんとか数件ご提案してみたものの「ここならすぐに申し込みたい!」というような物件には出会えず、毎朝ふれんず(※)に新しい物件が登場していないか確認する日々が続きます。
※不動産情報ネットふれんず :福岡県約5500社が加盟する(公社)福岡県宅地建物取引業協会の不動産情報サイトで、検索時点で申込みが可能な物件のみ掲載されています。
①ギリギリまで第一希望の物件に空きが出るのを待つ。
②今入居可能な物件に決めてしまう。
もし①を選択した場合、空きが出るまでホテル暮らしとなる可能性も否定できません。
ただ、Bさんご夫婦は「もし今入れる物件に入居した直後でも、第一希望の物件に空きが出たらそちらに引越すつもりだ」と仰っていました。
UR都市機構の物件は、空きが出た場合事前に登録している方へ「空室が出ました」という連絡が入り、それを一度断ってしまうと他の方へ権利が移ってしまうとのこと。
そして、「やはり入居したい」と思った場合には、再度一から申込と順番待ちをしなければならないためそう考えられたようです。
となると、②を選択して直後に第一希望の物件に空きが出た場合、初期費用や短期解約違約金等かなりのまとまったお金を支払うことになってしまいます。
「どちらを選んでも同じくらいのリスクを抱えることになる」とお伝えした結果、Bさんは悩んだ末に②の選択肢を選ばれました。
なんと、第一希望の物件に空きが出たとの連絡が!
なんとか土壇場で第一希望の物件に申し込める状況となりましたが、URの物件に入居したい場合担当のUR賃貸ショップに直接出向いて仮申込を行わなくてはならないというルールがありました。
Bさんがいらっしゃるのは東京。もちろんすぐに福岡へいらっしゃることはできません。そこで代理でも問題ないかご確認いただき、急遽UR賃貸ショップへYOUTURNのスタッフが向かいました。
いただいた間取り図等の資料を写真でBさんへお送りした後、その足でUR賃貸ショップから入居希望の物件へ移動して内見。
学区・立地・ご予算・広さもご希望に沿う物件だったため、第二候補で申込もうとしていた物件はストップし、そのままURの物件に申し込むこととなります。
まず、本申込期間は仮申込の翌日から一週間以内という短さ。それまでに住民票の写しや収入を証明する書類などを揃えて、URの営業所に提出しなければなりません。
加えてこの本申込で契約となるわけではなく、再度営業所へ出向く必要があったのです。
(しかもこの「契約締結日」は仮申込の翌日から10日以内という期限付き!)
更に入居開始可能日(=家賃発生日)は「契約締結日」から遅くとも10日後までという規定もあり、Bさんご一家は3月下旬にお引越し予定だったため1か月余りの空家賃を負担しなければなりませんでした。
Bさんご一家が東京からの移住であることをURの方へお伝えしたところ、それぞれの締め切りに数日の猶予はいただけたものの、それでもこの短期間に重要なものを何度もやり取りしなければならないとは想像していませんでした。
通常の賃貸契約とは大きく異なる独自のルール。
公平性を期すために仕方がないとはいえ、今後東京等の遠方から福岡のUR物件へ入居を考えていらっしゃる方は、念入りに計画を立てる必要がありそうです。
いろいろな壁を乗り越え、Bさんご一家は3月下旬に無事福岡へお引越しされました。
Bさんは福岡のご出身ではなかったこともあり、今回の移住転職は本当に勇気が必要だっただろうなと思います。
ですが、ご家族とよく話し合って自分たちは何を大事にしていきたいのか真剣に向き合われ、「今、福岡へ家族で移住して転職する」と行動されたからこそ、幸運の女神が微笑んだのかもしれません。
だからこそ、チャレンジする価値があるのではないでしょうか。
前編でご紹介したAさんも今回ご紹介したBさんも、それぞれが決断して選んだ道を「最良の選択だった」と思えるよう、福岡での日々を過ごされています。
今回ご紹介した事例を参考に、スムーズな移住を実現できるようご自身のニーズに合わせた準備をしっかりと行いましょう。累計の移住転職実績100名以上!
特に家族での移住となると、考えなければならない事柄がより一層多くなるため、具体的な時間軸や進め方に不安を感じている方も少なくないのではないでしょうか。
今回も、実際に東京から福岡へご家族で移住された事例を基に、物件探しの移住スケジュールや注意点について解説していきたいと思います。
【Case1:前編】はこちら 【初めて検討される方必見】福岡移住の完全ガイド ▼【無料・登録所要時間3分】YOUTURN会員登録はこちらから!
Case2:4月入社を想定した移住スケジュール
2022年5月にYOUTURNへ会員登録されたBさん。その年の8月には内定が出ていましたが、実際に内定応諾されたのは翌年の11月。
ご主人と小学生のお子さん、ご家族3人での福岡へのIターン移住ということもあり大変悩まれた末のご決断でした。
福岡市内へのアクセスと予算からエリア1つに絞る
新しい住まいを探す上で重要になってくるのは「自分にとっての優先順位をはっきりさせること」です。前編でご紹介したAさんは単身での移住だったため、会社へのアクセスの良さ・立地と交通の利便性を最重要視されていました。
Bさんの場合は、現在のお住まいがUR都市機構(独立行政法人都市再生機構)の管理・提供する賃貸住宅であり、そこでの生活をコミュニティ含め大変気に入られていたため、できれば同じような条件の物件を、というご希望でした。
また小学5年生のお子様がいらっしゃることから、小学校へのアクセスや周辺環境の治安なども重視されていました。
希望エリアの候補物件をピックアップ
Bさんご家族は以前ご旅行で福岡に来られた際、実際にいくつかの街に足を運び景観や雰囲気を肌で感じてみたそうです。その中である程度予算や通勤時間からエリアが絞られ、第一希望として上がったのが地下鉄沿線から徒歩圏内のUR都市機構の物件でした。
しかし、UR都市機構の物件は契約に独自のルールがあり、空きが出なければ具体的な間取りすら情報を開示してもらえないとの事。
そしてBさんが物件探しを始められた2024年の1月初旬時点では、希望する物件に空きがなく何の情報も手にすることができない状態でした。
そのため同じエリアにある他の賃貸物件を探しましたが、ご家族で住むお部屋ですので1LDKというわけには行きません。
2LDK以上の広さを確保しつつご予算12万円以内、そして最も重要視されていた小学校の校区に該当する物件となると、出てくる物件がとても少ないのが現実。
なんとか数件ご提案してみたものの「ここならすぐに申し込みたい!」というような物件には出会えず、毎朝ふれんず(※)に新しい物件が登場していないか確認する日々が続きます。
※不動産情報ネットふれんず :福岡県約5500社が加盟する(公社)福岡県宅地建物取引業協会の不動産情報サイトで、検索時点で申込みが可能な物件のみ掲載されています。
URの空きを待つか、今入居可能な物件を契約すべきか...…
住むところは決まっていないけれど、入社日は決まっている。そしてお子さんの修了式から始業式の間に引越しを終えなければならない……。そんな状態のBさんが取れる選択肢は次の2つでした。①ギリギリまで第一希望の物件に空きが出るのを待つ。
②今入居可能な物件に決めてしまう。
もし①を選択した場合、空きが出るまでホテル暮らしとなる可能性も否定できません。
ただ、Bさんご夫婦は「もし今入れる物件に入居した直後でも、第一希望の物件に空きが出たらそちらに引越すつもりだ」と仰っていました。
UR都市機構の物件は、空きが出た場合事前に登録している方へ「空室が出ました」という連絡が入り、それを一度断ってしまうと他の方へ権利が移ってしまうとのこと。
そして、「やはり入居したい」と思った場合には、再度一から申込と順番待ちをしなければならないためそう考えられたようです。
となると、②を選択して直後に第一希望の物件に空きが出た場合、初期費用や短期解約違約金等かなりのまとまったお金を支払うことになってしまいます。
「どちらを選んでも同じくらいのリスクを抱えることになる」とお伝えした結果、Bさんは悩んだ末に②の選択肢を選ばれました。
別の物件を申し込んだ翌日にURに空きが出る奇跡!
「第二候補の物件へ申込みました。」そうBさんからお電話をいただいた翌日のこと。なんと、第一希望の物件に空きが出たとの連絡が!
なんとか土壇場で第一希望の物件に申し込める状況となりましたが、URの物件に入居したい場合担当のUR賃貸ショップに直接出向いて仮申込を行わなくてはならないというルールがありました。
Bさんがいらっしゃるのは東京。もちろんすぐに福岡へいらっしゃることはできません。そこで代理でも問題ないかご確認いただき、急遽UR賃貸ショップへYOUTURNのスタッフが向かいました。
いただいた間取り図等の資料を写真でBさんへお送りした後、その足でUR賃貸ショップから入居希望の物件へ移動して内見。
学区・立地・ご予算・広さもご希望に沿う物件だったため、第二候補で申込もうとしていた物件はストップし、そのままURの物件に申し込むこととなります。
移住組にはかなり厳しい?URを借りるまでの独自ルール
第一希望の物件に入居できそうだとホッとしたのも束の間、ここからのスケジュールが思いもよらないほど厳しいものでした。まず、本申込期間は仮申込の翌日から一週間以内という短さ。それまでに住民票の写しや収入を証明する書類などを揃えて、URの営業所に提出しなければなりません。
加えてこの本申込で契約となるわけではなく、再度営業所へ出向く必要があったのです。
(しかもこの「契約締結日」は仮申込の翌日から10日以内という期限付き!)
更に入居開始可能日(=家賃発生日)は「契約締結日」から遅くとも10日後までという規定もあり、Bさんご一家は3月下旬にお引越し予定だったため1か月余りの空家賃を負担しなければなりませんでした。
Bさんご一家が東京からの移住であることをURの方へお伝えしたところ、それぞれの締め切りに数日の猶予はいただけたものの、それでもこの短期間に重要なものを何度もやり取りしなければならないとは想像していませんでした。
通常の賃貸契約とは大きく異なる独自のルール。
公平性を期すために仕方がないとはいえ、今後東京等の遠方から福岡のUR物件へ入居を考えていらっしゃる方は、念入りに計画を立てる必要がありそうです。
いろいろな壁を乗り越え、Bさんご一家は3月下旬に無事福岡へお引越しされました。
Bさんは福岡のご出身ではなかったこともあり、今回の移住転職は本当に勇気が必要だっただろうなと思います。
ですが、ご家族とよく話し合って自分たちは何を大事にしていきたいのか真剣に向き合われ、「今、福岡へ家族で移住して転職する」と行動されたからこそ、幸運の女神が微笑んだのかもしれません。
最後に
移住転職の正解は十人十色。だからこそ、チャレンジする価値があるのではないでしょうか。
前編でご紹介したAさんも今回ご紹介したBさんも、それぞれが決断して選んだ道を「最良の選択だった」と思えるよう、福岡での日々を過ごされています。
今回ご紹介した事例を参考に、スムーズな移住を実現できるようご自身のニーズに合わせた準備をしっかりと行いましょう。