PdMからCTOへ。福岡発上場ベンチャー1人目エンジニアの挑戦| ホープ取締役森さん×徳丸さん
移住転職後キャリアモデル
11/28/2024 更新
自治体に特化したサービスを提供する株式会社ホープ。
現在、グループ会社の株式会社ジチタイワークスにおいて、革新的な公務員のプラットフォーム構築を目指しています。
その実現に向けてCTO候補を探していたジチタイワークスの代表取締役社長である森さんが、YOUTURNを通じて出会ったのが徳丸さんでした。
エンジニアとしての実力はもちろん、ビジネス視点を持ち合わせた徳丸さんは、まさに同社が求めていた人材でした。
今回は、同社取締役COO(グループ会社:株式会社ジチタイワークス代表取締役社長)の森さん、徳丸さん、そしてYOUTURNコンサルタントの高尾に、採用から現在の取り組みまでを語っていただきました。 【初めて検討される方必見】福岡移住の完全ガイド ▼【無料・登録所要時間3分】YOUTURN会員登録はこちらから!
森: 2021年から2022年くらいのタイミングですね。私たちは「ジチタイワークス」という自治体向けの情報誌を提供していて、それまでは基本的にアナログで情報提供をしていました。
当社のアンケート結果では当時、自治体職員が1人1台インターネットにつながるPCを持っている割合は20%もなく、自治体のエコシステムとアナログツールは非常にマッチしていました。
ただ、コロナ禍を経て自治体が一気にIT化し始めたんです。
このままアナログのツールだけで情報提供し続けていくと、相対的に競争力を失うだろうという危機感が確信に変わっていきました。
早い段階からITの力を取り入れて、プロダクトを進化させなければならない、と。
――CTO候補として、具体的にどのような人材を求めていたのでしょうか。
森: 私の隣にいて、一緒にディスカッションしながら仕事をして、この会社の空気感をわかってもらったうえでプロダクトを一緒につくっていける人です。ただ、これを相談すると「ほぼ無理ですよ」と言われることが多くありました。
CTOマーケットは需給ギャップが大きいため、他のCXOよりも報酬が高く、フルリモート・フルフレックスがセットで条件としてついてくるという状況です。オフィスに来て一緒に仕事をするという形は業界的に珍しいということでした。
――そのような状況で、どのように採用戦略を考えられていたのでしょうか?
森: 2つの選択肢がありました。1つは、私が描いているCTO像を諦めて条件を下げること。もう1つは、理想の人材を探し続けること。この決断に1年という時間軸を設定していました。
もし理想の人材が見つからなければ、CTOという形を諦めてプロフェッショナル採用やスポットコンサルという形で、ヘッドの部分だけ外部の力を借りてメンバークラスの採用からチームをつくっていく。それが私のセカンドプランでした。
そんななか、YOUTURNから紹介していただいたのが徳丸さんでした。
徳丸: 1社目は楽天に入社しアメリカ駐在などを経て、大手のアパレルのストライプインターナショナルでEC運営を経験。その後ADKマーケティングでコンサルティングに従事し、福岡へUターン転職しました。
前職はスカイディスクという福岡で製造業DX支援を手掛けるベンチャー企業でプロジェクトマネージャーとして3年間働きました。同社では、AIを活用した製造業向けのスケジューリングプロダクトの立ち上げから運用までを担当していました。
ゼロからの立ち上げで、製品がマーケットにフィットするまでの過程を経験しました。初めての本格的なSaaS、そしてB2B向けプロダクトの開発でしたね。
営業チームは製品がない段階から動いていて、数十社ほどの企業にヒアリングを実施。それが本当に正解なのか、100社、200社まで広がるのかはわからないなかで、小さくつくって徐々に展開していくアプローチを取りました。
――前職で次のキャリアを考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?
徳丸: キャリアについては常に考え続けているのですが、転機となったのは、サービスローンチから1年ほど経過したときです。
ピボットの方向性が、AIをより深く活用したプロダクトに磨きをかけていきたいという自分の描いていたものと少し異なっており、その時期に高尾さんに相談させていただきました。
高尾: 徳丸さんとはYOUTURNコミュニティの活動として、また友人として定期的にキャリアの壁打ちなどを行っていました。
そのなかで、ホープ社が求めているCTO候補ポジションにぴったりではないかと感じたんです。
徳丸さんとしても、CTO候補として新規事業の技術責任者を担っていくポジションは非常に貴重だと考え、徳丸さんが独立されたという話を伺ってホープ社を紹介しました。
――どのような点で徳丸さんが適任だと感じたのでしょうか。
高尾: 徳丸さんの以前の職場はフルリモートでした。彼が東京のメンバーとやり取りするなかで、オフィスでの直接的なコミュニケーションが必要だと感じていたようです。
また、徳丸さんのキャリアは、誰かがつくったエンジニアチームに入るのではなく、自らエンジニア組織をつくっていく側に回るというフェーズにあると感じていました。
次が大きな転換点になるということはわかっていたので、このポジションは徳丸さんにとって単なる転職ではなく、キャリアを一段上げるチャンスになると考えました。
これは失礼な偏見かもしれませんが、ここまでビジネスサイドに興味があって一緒に働きたいと思ってくれるエンジニアはいないと思っていたんです。それをいい意味で裏切られた驚きがありました。
徳丸: 私自身、エンジニアリングも好きですが、エンジニアとして尖っているわけではないので、幅広く仕事をしていきたいと思っていました。
森さんが見せてくれた「公務員プラットフォーム構想」のスライドを見て、自分にやれることはたくさんありそうだと感じましたね。
――選考時に重視されたポイントはどこですか。
森: 私が見ていたのは、ホープ社やジチタイワークスのカルチャーに合うかどうかという観点です。
技術面については、当時アドバイザーとして入っていただいていた方にCTOとしての素養を見ていただき、「これから勉強が必要な部分はあるだろうけど、ベースとしてまったく問題ない」というお墨付きをいただきました。
自治体の入札市場は、20兆円ほどある巨大マーケットです。ただ、そこにビッグプレイヤーは少ない。なぜかというと、課題解決に向けた困難があまりにも重なりすぎているからです。
最初の面談で、技術的な課題についてディスカッションをしたとき、ほかの多くの方が「この観点で無理でしょう」という反応をするなか、徳丸さんは「技術を利用してこういう風にやったらできるかもしれません」と、常にポジティブな提案をしてくれました。
――まさに探していた技術最高責任者(CTO)に求める素養が徳丸さんにあったということですね。
私たちは難しいことに挑戦しようとしているプレイヤー(企業)です。だから、一緒に働くメンバーには、困難に対して「こういう方法だったら超えられるかもしれない」と考えてくれる人が必要なんです。
特に技術面では、私たちはエンジニアを採用した経験がない。「技術的に無理です」と言われたら、それを信じるしかない。
その状況で、徳丸さんのような前向きな姿勢を持つ人と出会えたのは、本当に大きかったですね。
――徳丸さんは選考を通じて、どのような点を確認されましたか。
徳丸: 前職で、フルリモートでのマネジメントに苦戦していたこともあり、1人目のエンジニアという環境のなかで、どれくらい裁量を持たせてもらえるのかという点は確認させていただきました。
また、森さんが掲げている公務員プラットフォーム構想をどれくらい本気で進めようとしているのかについても、資料を見せていただきながら話を聞かせてもらいました。
森さんの「公務員の方に、より働きやすい環境を用意したい、役に立つサービスを提供したい」と話す姿勢には特に強く共感しました。
自分たちとは立場の違う人に利益を提供することで、まわりまわって自分たちに返ってくる。そうした考え方のサービスに携われることに魅力を感じましたね。
徳丸: 時間を守る、挨拶をするなど、当たり前のことを当たり前にする文化があります。
特筆すべきは、ネガティブな人があまりいないこと。ポジティブな方が多くて、「とりあえずやってみましょう」という雰囲気が強い。そういう環境なので、非常に働きやすいですね。
高尾:確かにホープ社のみなさんは、私たちが受付で待っていると必ず挨拶をしてくれます。1人2人ではなく、本当に全員です。いつも訪問する度に、素晴らしいなと思っていました。
森: 代表の時津の方針ですね。
それにしても徳丸さんは社内からの評価が非常に高いんです。ホープには常駐するエンジニアがいなかったので、どちらかというと話しかけづらい、コミュニケーションが取りにくいといったイメージを持つ社員も多かったのですが。
徳丸さんはいつもニコニコしていて話しやすい雰囲気を出してくれている、私も見習わないといけないくらいです(笑)。
徳丸: 入社前に業務委託としてジチタイワークスに関わっていたので、そのうち1ヶ月はジチタイワークス事業の各課との打ち合わせやヒアリングを行い、どこから手をつけるべきか見極めました。
入社後はプロダクトマネジメント課の課長として、散在していたデータの統合から始めることにしました。
具体的には、スプレッドシートに集まっていた自治体へのヒアリングデータやリストを、クラウドサービス上で一元管理できるデータベースに移行する作業です。
こうして社内のデータ基盤を整備することで、現場の人たちが自らデータを抽出して活用できるようになったり、サービスに還元できるようになったりするところを目指しています。
将来的には各事業やサービスを横串で束ねる基盤にしていくことで、公務員プラットフォーム構想の実現につなげていきたいと考えています。
森: 実は、この最初の仕事の選定には意図がありました。
キャリア採用で役職付きで入社する場合、社内からの評価を得るのが重要です。
徳丸さんには、最小工数で最大のインパクトが出せる仕事を選んでもらい、「この人がいたからこれができた」と社内に示してもらいたかったんです。
徳丸: そうした環境を用意していただいたことに加え、私自身これまでデータベースを触る経験も多かったので、実際に3か月程度で形ができあがり、結果としていろいろな方に使ってもらってコメントをいただきました。
今後は、エンジニアを採用して技術組織の立ち上げを行いつつ、ジチタイワークスの各サービスをさらに進化させ、個別のサービスをプラットフォームのなかに組み込んでいける仕組みをつくっていきたいと思っています。
森: 私たちが第一に重視するのは、公務員プラットフォーム構想というビジョンへの共感です。
エンジニアはもちろんですが、コールセンターの運営経験者、セミナー運営のプロフェッショナル、エンタープライズ営業ができる人材なども募集しています。
ただし、スキルセット以上に大切なのは、その人が我々の価値観に合うかどうかです。
高尾: スキルセットや欲しい人材の要件を決めるのは簡単です。しかし、事業責任者として森さんも手探りで状況を見ながら事業を進めていくなかで、入社時に聞いていた仕事内容と、実際に携わる業務が変化していくことは十分にあり得ます。
「この仕事がおもしろそう」「この条件が魅力的」という理由だけで入社すると、その状況が変わった時に離職理由になりかねない。だからこそ、一番大切なのはホープ社の掲げるビジョンに共感できることなんです。
森: おっしゃる通りです。優秀な方であれば、具体的なポジションは後からでも調整できると考えています。私たちの価値観に共感していただける方との出会いを大切にしたいですね。
徳丸: 2人目のエンジニアとしては、純粋な技術力以上に対話ができる人、ホープの文化にフィットする人を探しています。コミュニケーション能力は特に重要視しています。
森: 私たちが目指すのは、公務員プラットフォーム構想の実現です。具体的には、優秀な公務員が能力に見合った評価を受けられる世界をつくっていきたいと考えています。
徳丸: 技術で社会課題を解決する。それも、直接的な利益を追求するのではなく、公務員の方々の環境を改善することで、結果として社会全体がよくなっていく。
そんな理念に強く共感しています。
今、私たちは次の仲間を探しています。単なる技術的なチャレンジだけでなく、社会をよりよくしていきたいというビジョンに共感できる方とぜひ一緒に働けたらと思います。
同社が求めるのは、このビジョンに共感し、困難にもポジティブに立ち向かえる人材です。テクノロジーを通じて社会に貢献したい方にとって、大きな可能性を秘めたフィールドが広がっているでしょう。累計の移住転職実績100名以上!
現在、グループ会社の株式会社ジチタイワークスにおいて、革新的な公務員のプラットフォーム構築を目指しています。
その実現に向けてCTO候補を探していたジチタイワークスの代表取締役社長である森さんが、YOUTURNを通じて出会ったのが徳丸さんでした。
エンジニアとしての実力はもちろん、ビジネス視点を持ち合わせた徳丸さんは、まさに同社が求めていた人材でした。
今回は、同社取締役COO(グループ会社:株式会社ジチタイワークス代表取締役社長)の森さん、徳丸さん、そしてYOUTURNコンサルタントの高尾に、採用から現在の取り組みまでを語っていただきました。 【初めて検討される方必見】福岡移住の完全ガイド ▼【無料・登録所要時間3分】YOUTURN会員登録はこちらから!
競争力強化に向けてITの力を取り入れるべく、CTO候補採用に踏み切る
――CTOポジションの採用を考え始めたきっかけを教えていただけますか。森: 2021年から2022年くらいのタイミングですね。私たちは「ジチタイワークス」という自治体向けの情報誌を提供していて、それまでは基本的にアナログで情報提供をしていました。
当社のアンケート結果では当時、自治体職員が1人1台インターネットにつながるPCを持っている割合は20%もなく、自治体のエコシステムとアナログツールは非常にマッチしていました。
ただ、コロナ禍を経て自治体が一気にIT化し始めたんです。
このままアナログのツールだけで情報提供し続けていくと、相対的に競争力を失うだろうという危機感が確信に変わっていきました。
早い段階からITの力を取り入れて、プロダクトを進化させなければならない、と。
――CTO候補として、具体的にどのような人材を求めていたのでしょうか。
森: 私の隣にいて、一緒にディスカッションしながら仕事をして、この会社の空気感をわかってもらったうえでプロダクトを一緒につくっていける人です。ただ、これを相談すると「ほぼ無理ですよ」と言われることが多くありました。
CTOマーケットは需給ギャップが大きいため、他のCXOよりも報酬が高く、フルリモート・フルフレックスがセットで条件としてついてくるという状況です。オフィスに来て一緒に仕事をするという形は業界的に珍しいということでした。
――そのような状況で、どのように採用戦略を考えられていたのでしょうか?
森: 2つの選択肢がありました。1つは、私が描いているCTO像を諦めて条件を下げること。もう1つは、理想の人材を探し続けること。この決断に1年という時間軸を設定していました。
もし理想の人材が見つからなければ、CTOという形を諦めてプロフェッショナル採用やスポットコンサルという形で、ヘッドの部分だけ外部の力を借りてメンバークラスの採用からチームをつくっていく。それが私のセカンドプランでした。
そんななか、YOUTURNから紹介していただいたのが徳丸さんでした。
単なる転職ではなく、エンジニアとしてのキャリアを一段上げるチャンス
――徳丸さんのエンジニアとしてのこれまでのキャリアを教えていただけますか。徳丸: 1社目は楽天に入社しアメリカ駐在などを経て、大手のアパレルのストライプインターナショナルでEC運営を経験。その後ADKマーケティングでコンサルティングに従事し、福岡へUターン転職しました。
前職はスカイディスクという福岡で製造業DX支援を手掛けるベンチャー企業でプロジェクトマネージャーとして3年間働きました。同社では、AIを活用した製造業向けのスケジューリングプロダクトの立ち上げから運用までを担当していました。
ゼロからの立ち上げで、製品がマーケットにフィットするまでの過程を経験しました。初めての本格的なSaaS、そしてB2B向けプロダクトの開発でしたね。
営業チームは製品がない段階から動いていて、数十社ほどの企業にヒアリングを実施。それが本当に正解なのか、100社、200社まで広がるのかはわからないなかで、小さくつくって徐々に展開していくアプローチを取りました。
――前職で次のキャリアを考え始めたきっかけは何だったのでしょうか?
徳丸: キャリアについては常に考え続けているのですが、転機となったのは、サービスローンチから1年ほど経過したときです。
ピボットの方向性が、AIをより深く活用したプロダクトに磨きをかけていきたいという自分の描いていたものと少し異なっており、その時期に高尾さんに相談させていただきました。
高尾: 徳丸さんとはYOUTURNコミュニティの活動として、また友人として定期的にキャリアの壁打ちなどを行っていました。
そのなかで、ホープ社が求めているCTO候補ポジションにぴったりではないかと感じたんです。
徳丸さんとしても、CTO候補として新規事業の技術責任者を担っていくポジションは非常に貴重だと考え、徳丸さんが独立されたという話を伺ってホープ社を紹介しました。
――どのような点で徳丸さんが適任だと感じたのでしょうか。
高尾: 徳丸さんの以前の職場はフルリモートでした。彼が東京のメンバーとやり取りするなかで、オフィスでの直接的なコミュニケーションが必要だと感じていたようです。
また、徳丸さんのキャリアは、誰かがつくったエンジニアチームに入るのではなく、自らエンジニア組織をつくっていく側に回るというフェーズにあると感じていました。
次が大きな転換点になるということはわかっていたので、このポジションは徳丸さんにとって単なる転職ではなく、キャリアを一段上げるチャンスになると考えました。
困難を乗り越え挑戦しようとする会社の状況に対し、常にポジティブな提案をする姿勢がマッチ
森: 「エンジニアっぽくない」というのが正直なところです(笑)。これは失礼な偏見かもしれませんが、ここまでビジネスサイドに興味があって一緒に働きたいと思ってくれるエンジニアはいないと思っていたんです。それをいい意味で裏切られた驚きがありました。
徳丸: 私自身、エンジニアリングも好きですが、エンジニアとして尖っているわけではないので、幅広く仕事をしていきたいと思っていました。
森さんが見せてくれた「公務員プラットフォーム構想」のスライドを見て、自分にやれることはたくさんありそうだと感じましたね。
――選考時に重視されたポイントはどこですか。
森: 私が見ていたのは、ホープ社やジチタイワークスのカルチャーに合うかどうかという観点です。
技術面については、当時アドバイザーとして入っていただいていた方にCTOとしての素養を見ていただき、「これから勉強が必要な部分はあるだろうけど、ベースとしてまったく問題ない」というお墨付きをいただきました。
自治体の入札市場は、20兆円ほどある巨大マーケットです。ただ、そこにビッグプレイヤーは少ない。なぜかというと、課題解決に向けた困難があまりにも重なりすぎているからです。
最初の面談で、技術的な課題についてディスカッションをしたとき、ほかの多くの方が「この観点で無理でしょう」という反応をするなか、徳丸さんは「技術を利用してこういう風にやったらできるかもしれません」と、常にポジティブな提案をしてくれました。
――まさに探していた技術最高責任者(CTO)に求める素養が徳丸さんにあったということですね。
私たちは難しいことに挑戦しようとしているプレイヤー(企業)です。だから、一緒に働くメンバーには、困難に対して「こういう方法だったら超えられるかもしれない」と考えてくれる人が必要なんです。
特に技術面では、私たちはエンジニアを採用した経験がない。「技術的に無理です」と言われたら、それを信じるしかない。
その状況で、徳丸さんのような前向きな姿勢を持つ人と出会えたのは、本当に大きかったですね。
――徳丸さんは選考を通じて、どのような点を確認されましたか。
徳丸: 前職で、フルリモートでのマネジメントに苦戦していたこともあり、1人目のエンジニアという環境のなかで、どれくらい裁量を持たせてもらえるのかという点は確認させていただきました。
また、森さんが掲げている公務員プラットフォーム構想をどれくらい本気で進めようとしているのかについても、資料を見せていただきながら話を聞かせてもらいました。
森さんの「公務員の方に、より働きやすい環境を用意したい、役に立つサービスを提供したい」と話す姿勢には特に強く共感しました。
自分たちとは立場の違う人に利益を提供することで、まわりまわって自分たちに返ってくる。そうした考え方のサービスに携われることに魅力を感じましたね。
“時間を守る、挨拶をする”当たり前を大切にする企業文化
――徳丸さんから見た、ホープ社の企業文化の特徴を教えていただけますか。徳丸: 時間を守る、挨拶をするなど、当たり前のことを当たり前にする文化があります。
特筆すべきは、ネガティブな人があまりいないこと。ポジティブな方が多くて、「とりあえずやってみましょう」という雰囲気が強い。そういう環境なので、非常に働きやすいですね。
高尾:確かにホープ社のみなさんは、私たちが受付で待っていると必ず挨拶をしてくれます。1人2人ではなく、本当に全員です。いつも訪問する度に、素晴らしいなと思っていました。
森: 代表の時津の方針ですね。
それにしても徳丸さんは社内からの評価が非常に高いんです。ホープには常駐するエンジニアがいなかったので、どちらかというと話しかけづらい、コミュニケーションが取りにくいといったイメージを持つ社員も多かったのですが。
徳丸さんはいつもニコニコしていて話しやすい雰囲気を出してくれている、私も見習わないといけないくらいです(笑)。
「徳丸さんがいたからできた!」を社内に示すことが重要
――入社後、徳丸さんは最初にどのような業務から始められたのでしょうか。徳丸: 入社前に業務委託としてジチタイワークスに関わっていたので、そのうち1ヶ月はジチタイワークス事業の各課との打ち合わせやヒアリングを行い、どこから手をつけるべきか見極めました。
入社後はプロダクトマネジメント課の課長として、散在していたデータの統合から始めることにしました。
具体的には、スプレッドシートに集まっていた自治体へのヒアリングデータやリストを、クラウドサービス上で一元管理できるデータベースに移行する作業です。
こうして社内のデータ基盤を整備することで、現場の人たちが自らデータを抽出して活用できるようになったり、サービスに還元できるようになったりするところを目指しています。
将来的には各事業やサービスを横串で束ねる基盤にしていくことで、公務員プラットフォーム構想の実現につなげていきたいと考えています。
森: 実は、この最初の仕事の選定には意図がありました。
キャリア採用で役職付きで入社する場合、社内からの評価を得るのが重要です。
徳丸さんには、最小工数で最大のインパクトが出せる仕事を選んでもらい、「この人がいたからこれができた」と社内に示してもらいたかったんです。
徳丸: そうした環境を用意していただいたことに加え、私自身これまでデータベースを触る経験も多かったので、実際に3か月程度で形ができあがり、結果としていろいろな方に使ってもらってコメントをいただきました。
今後は、エンジニアを採用して技術組織の立ち上げを行いつつ、ジチタイワークスの各サービスをさらに進化させ、個別のサービスをプラットフォームのなかに組み込んでいける仕組みをつくっていきたいと思っています。
ホープ社が次のステップに進むための理想の人材像
――これから採用を進めていくなかで、どのような人材を求めていますか。森: 私たちが第一に重視するのは、公務員プラットフォーム構想というビジョンへの共感です。
エンジニアはもちろんですが、コールセンターの運営経験者、セミナー運営のプロフェッショナル、エンタープライズ営業ができる人材なども募集しています。
ただし、スキルセット以上に大切なのは、その人が我々の価値観に合うかどうかです。
高尾: スキルセットや欲しい人材の要件を決めるのは簡単です。しかし、事業責任者として森さんも手探りで状況を見ながら事業を進めていくなかで、入社時に聞いていた仕事内容と、実際に携わる業務が変化していくことは十分にあり得ます。
「この仕事がおもしろそう」「この条件が魅力的」という理由だけで入社すると、その状況が変わった時に離職理由になりかねない。だからこそ、一番大切なのはホープ社の掲げるビジョンに共感できることなんです。
森: おっしゃる通りです。優秀な方であれば、具体的なポジションは後からでも調整できると考えています。私たちの価値観に共感していただける方との出会いを大切にしたいですね。
徳丸: 2人目のエンジニアとしては、純粋な技術力以上に対話ができる人、ホープの文化にフィットする人を探しています。コミュニケーション能力は特に重要視しています。
「公務員プラットフォーム構想」で社会をよりよくしていく
——最後に、ホープ社(及び森さんが代表を務めるグループ会社・株式会社ジチタイワークス)のビジョンについてお聞かせください。森: 私たちが目指すのは、公務員プラットフォーム構想の実現です。具体的には、優秀な公務員が能力に見合った評価を受けられる世界をつくっていきたいと考えています。
徳丸: 技術で社会課題を解決する。それも、直接的な利益を追求するのではなく、公務員の方々の環境を改善することで、結果として社会全体がよくなっていく。
そんな理念に強く共感しています。
今、私たちは次の仲間を探しています。単なる技術的なチャレンジだけでなく、社会をよりよくしていきたいというビジョンに共感できる方とぜひ一緒に働けたらと思います。
<編集後記>
ホープ社が目指す「公務員プラットフォーム構想」。それは、単なるIT化ではなく、公務員の働き方そのものを変革する可能性を秘めています。同社が求めるのは、このビジョンに共感し、困難にもポジティブに立ち向かえる人材です。テクノロジーを通じて社会に貢献したい方にとって、大きな可能性を秘めたフィールドが広がっているでしょう。
累計の移住転職実績100名以上!
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