「小売り×IT」で武器にホームセンターの枠を超える!

社会に貢献できる新事業に積極チャレンジ

私たちについて


当社の前身である嘉穂無線株式会社は、1949年に創業者が自宅で開いた電子パーツ販売店からスタートしました。2007年に商号を嘉穂無線ホールディングス株式会社に変更し、現在はホームセンター事業の株式会社グッデイを始め3つの子会社があります。

ホームセンター「グッデイ」はその名の通り「家族でつくるいい一日」をコンセプトに、北部九州・山口の5県で65店舗を展開しています。

商品を売るだけでなく、園芸や工作系のワークショップを開催したり、親子で参加できるイベントを定期的に実施したりして、ものづくりの楽しさを体験してもらうことに力を入れています。

また、クラウドを使ったデータ分析など社内システムのデジタル化を推進。そのノウハウを活かし、企業にITコンサルティングサービスを提供する事業も始めました。

事業内容


3つある事業の筆頭はグッデイです。体験型ホームセンターとして、DIYが学べる子ども向けワークショップや自然が身近に感じられるキャンプイベントなどの企画・運営も行っています。

2つめは、学習工作キットの製造・販売事業をおこなう株式会社イーケイジャパン。創業当時に販売していたラジオパーツを、子ども向けにキット化した「エレキット」という商品が元になっています。

ものづくりを通じた新しい「教育」をテーマに、現在は学年に合わせたプログラミング教材なども作っています。

3つめは、組織のIT化促進サービスを提供する株式会社カホエンタープライズです。企業内に眠る膨大なデータの活用や、クラウドを使ったITインフラ整備、データ分析に関するコンサルティングを行っています。

社長就任までのストーリー


創業者である祖父は、もともと陸軍士官学校の無線の教官でした。終戦後、家の軒先でラジオ部品など電子パーツの販売を始め、時代の流れとともに家電や修理部品など電気機器を幅広く扱うようになりました。

1970年代から新しい事業を次々と始め、89年に父が社長に就任すると、今のホームセンターの原型となる小売業に特化していきました。

私は95年に大学進学のため東京に出て、卒業後は三井物産へ就職しました。冷凍食品を輸入する部署で働き、2008年に福岡へ戻りました。当時、すでにグッデイは60店舗ほどに拡大していました。

しかし商社を経験した目で見ると、物流などで非常に遅れている面があったんです。またIT化もまったく進んでおらず、会社のWebサイトすらない状態からデジタル化を推進していきました。

組織もかなりトップダウンになっていたので、外から専門職を採用したり、それまでなかった部長職を作って責任の所在を明確にしたりと、仕事がしやすい環境を徐々に整えていきました。

私たちの強み


社員からパート従業員の方々まで、会社の理念が浸透し信頼関係が築けていることです。私が入社した頃のグッデイは、社外との交流がほとんどない、とても内向きの会社でした。

しかし成長していくためには意識を外に向ける必要があると感じ、社員とコミュニケーションを取りながらみんなで同じ方向を目指すように努めてきました。

今年、水害に遭った熊本県やコロナで打撃を受けているいくつかの大学に会社で寄付をしたんです。正直「そんなお金があるなら給料を上げてほしい」という反応が出るかと思ったんですが、「会社を誇りに思います」とポジティブな声が多かった。

社会貢献に対する意識が高まっているのを感じましたね。信頼関係があったからこそ、コロナ禍という難しい状況でも営業を続けられたんだと思います。

もう1つの強みはやはりITです。デジタルをどう使えば劇的に業務改善できるかがわかる一方、現場にITを浸透させる難しさも経験してきました。両方を知った上で「IT×小売り」を組み合わせられることが、大きな強みだと思います。

目指す世界、実現したいこと


この10年、ITで社内の課題を解決してたノウハウを、同じ問題を抱える他の企業にも提供したいと思っています。そこで2017年に株式会社カホエンタープライズを立ち上げ、組織課題をITで解決する事業を始めました。

ほぼオーダーメードでのコンサルティングを続けてきましたが、新しくSaaSの仕組みを作っています。中小企業でも安価で簡単にデータ分析できるソフトウェアを開発し、サービス展開していく予定です。

私たちの事業の柱は「社会課題の解決」だと考えています。福岡から世の中に貢献する企業として、これからも新しいことに挑戦していくつもりです。

抱えている課題


会社がさらに成長するための人材確保が課題です。今は私のアイデアを事業化している状態ですが、社内で他にも新事業をやりたい人がいてくれたらと思います。

リアルな課題感やそれを解決するビジネスセンスがあるか、やってみたいと思うかは個人の資質に寄るので、それができる人に来てほしいです。

また、事業が増えるほど経営ができる人材も必要になってきます。財務に明るく、意思決定できてリーダーシップが取れる人ってなかなかいないんですよ。

事業を広げるための営業職も不足していますし、一番の課題は人材ですね。

移住検討者へのメッセージ


私も東京からUターンしてきて感じるのは、福岡の方が仕事で注目してもらいやすいということです。東京ではビジネスにクラウドやデータ分析を使うことは当たり前で話題にもならない。

それが、九州の小売りの中小企業がやっているとなると、面白がって取り上げてもらえます。

私たちがやろうとしていることは割とシンプルなんですよ。だから会社の理念に共感して、やる気のある人に来てもらえれば、できることはたくさんあります。

まだまだ面白い課題もたくさん残っているので、やりがいはあると思いますよ。

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社員紹介・インタビュー


岩橋さん

入社以前にしていたこと

出身はうきは市です。大学で東京に出て、そのまま20年ほど住んでいました。まず市役所でプログラマーとして働き、次に出版社に転職しました。

デジタル系の雑誌で編集長を務めた後、編集プロデュース業に移行して様々なジャンルの本を出版しました。その頃に、財務管理や市場調査などマーケティング能力が身についたと思います。

ちょうどWindows95の時代で、インターネットの普及と共に知り合いのデザイナーなどが地元に戻るケースが増えていました。それを見て、今後は東京一極集中じゃなくなっていくだろうと感じたんです。

自分は地元に何も貢献できていないし、両親に親孝行もできていない。さらに東日本大震災がきっかけで「地方をもっと活性化させないといけない」と考えるようになり、福岡に戻ることを決めました。

入社した理由

福岡でスキルを活かせる仕事を探して、通販会社のEC事業部の立ち上げに参加しました。その後ブランドを管理する戦略室に入り、広告などのマネジメントをひと通りやった頃に、今の社長の柳瀬に声をかけてもらいました。

通販の仕事はお客様の顔があまり見えないので、数字で判断するしかありません。逆に、グッデイのような小売業はお客様の顔は見えるけれどデータに弱い。

最初に小売業のIT活用と聞いたときは、本当にできるのかと半信半疑でした。

しかし実際に会ってみると社長はITに明るいし、改革していこうという意思も強い。それに前職と違い、グッデイはお客様の反応を直接見ることができます。ここでデジタル化が実現できれば地域貢献にもつながると感じ、入社を決めました。

今、取り組んでいること

グッデイには「家族でつくるいい一日」という良い言葉があるので、これをPRしつつ地域貢献するためのイベントを年に3回実施しています(2020年は新型コロナの影響で休止)。

まず最初に、天神の市役所前広場に巨大な植物の迷路「迷宮植物園」を作りました。迷路を楽しんでもらいつつ、店舗でイベントに関連した植物を販売することで売上も伸びました。

他にも舞鶴公園でのキャンプイベントなど、「家族でつくるいい一日」を具現化するイベントを実施しています。

デジタル面ではECの拡大やSNSマーケティング、LINE公式アカウントに力を入れています。今後は裏方の仕事だけでなく、サイネージ広告など見せる部分もデジタル化していく予定です。

嘉穂無線ホールディングス全体のマーケティングも進めていきたいので、全体を見て戦略的なことが考えられる人が来てくれたら嬉しいですね。

宮田さん

入社以前にしていたこと

最初に就職したのは、九州のシステム開発会社です。情報系システムのエンジニアとして、主にデータを経営に活かすための開発をやっていました。

その仕事が面白かったので、データ分析の分野でトップクラスの外資系企業に転職し、東京で5年ほど働きました。

妻がそろそろ地元の福岡に戻りたいということで、いったん同じ会社の福岡支店に異動しました。ただ外資系なのでずっと働き続けられる保証はないし、転勤もあります。

そこで福岡の地場企業で、これまでのキャリアを活かせる会社を探したところ、嘉穂無線ホールディングスと出会いました。

入社した理由

前職にいた頃はまだクラウドもなく、データ分析は大企業が多額の投資をしてやるものでした。ちょうど転職を考えていた時にAmazonやGoogleがクラウドシステムを公開しだして、グッデイがそれを使い始めたという記事を見たんです。

福岡の小売業でクラウドを使用したシステム開発やデータ分析をやっている会社は聞いたことがなく「福岡でも最先端の環境で、新しいことにチャンレンジできる」と、2015年に入社しました。

ホームセンターには季節ごとの商品がたくさんあります。気温や降水量の変化でどの商品がどれぐらい売れるか、割と明確にデータで見える。そういうところが面白いですね。

今、取り組んでいること

最初は、データを収集し整理するところから始めました。ただ「集めたデータを使ってください」と言っても、すぐにみんなが使えるわけではありません。

そこで週1回、様々な部署の社員を集めて「データ分析とは何か」から説明する勉強会を1年ほど続けました。今では、以前よりデータを身近に感じてもらえていると思います。

今、データ分析部門はグッデイとは別に事業化していて、社外のお客様向けのサービスも作っています。小売業は特にIT化が遅れているので、クラウドを使ったデータ活用サービスを開発し、業界全体をもっと盛り上げていきたいです。


YOUTURNからのコメント


変化を恐れないリーダーが率いる、時代が求める新事業に注目!


高尾大輔

YOUTURN 取締役 キャリアコンサルタント


福岡を拠点として、小売のIT化やデジタルトランスフォーメーション(DX)と呼ばれる「リテールテック」を積極的に推進していくのが、三代目代表取締役の柳瀬さんです。

創業70年になる企業の未来と、変化していく社会をフラットにそして冷静に見つめ、嘉穂無線ホールディングスがどのような事業を展開すべきなのかを常日頃から考え続ける。

「小売xビッグデータ」に関する新事業を発想されたのも、そういった日々の絶え間ない思考の訓練からであろうと確信しています。

柳瀬さん就任後の様々な組織改革の成果として、再現性のあるかつ安定的な収益を生み続けられる土台が盤石になったという印象もあります。そのような中で、次の嘉穂無線グループを牽引する新事業のタネを誰が育てていくのか。

過去の歴史にとらわれることなく、積極的にイノベーションを起こし続けるリーダーが「社会の課題を解決する事業」にチャレンジしていく姿に注目です。

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会社概要


事業所(本社)

福岡県福岡市博多区中洲中島町2番3号福岡フジランドビル10階

資本金

10,000万円

年間売上

320億円

代表者

代表取締役社長 柳瀬隆志

設立年月

1950年2月

従業員数

1500名

関連業界

小売、DX、ビッグデータ活用

url

https://kahomusen-holdings.co.jp/company/

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