「東京にいる意味」を夫婦で考え福岡へ。優先したのは自身の価値観

私の移住転職ストーリー
08/12/2022 更新

「このままずっと東京で働くのもなあ」と思いつつ、なかなか踏み切れない人も多いのではないでしょうか。

東京で15年以上キャリアを積み上げてきた中関さんも、漠然と「福岡に帰りたい」と思いながら、ハードルの高さを感じていました。しかしYOUTURNに登録し、スキルや価値観を言語化することで、優先すべきものが見えてきたといいます。

現在、麻生塾で教育のDX化に取り組む中関さんに、移住転職の経緯を伺いました。

※中関さんご夫婦へのインタビュー記事はこちら

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新卒で福岡から東京へ配属

ー新卒採用で入った会社で、中関さんは地元の福岡勤務を希望しましたが、配属されたのは東京でした。入社後、どのようにキャリアをスタートさせたのでしょうか。

最初の配属は営業でした。右も左もわからない中、3ヶ月ぐらいやってみたんですけど、なかなか結果を出せなくて。東京にきたならもっとやりたい仕事がある、という感じのことを言ったら運よく異動させていただきました。

その後、営業事務を経験し、商品企画室に移りました。本社で営業推進や商品企画を行う部署で、キャンペーンを企画したりパンフレットを作ったりと、事務系の業務をおこないました。トータルで4年働いたんですが、結婚のタイミングで働き方を変えたいと思い転職を考えました。


ー次に入社されたのが、前職とはまったく違うITベンチャーの会社ですね。

最初は派遣社員でもいいかなと探していて、たまたま求人を見つけたんです。「PowerPointが使える人」と書いていたので、「前職でこういうのを作ってました」と持っていきました。そしたら、「社内では色々なアイディアが出るけど、形にできる人があまりいないのでお願いしたい」ということで採用してもらって。

まず派遣で入り、最終的には社員・マネージャーになってトータル12年ほど働きました。商品部に配属されたのですが、のちに部署が統合され、そこからは法人営業のアシスタントをする部署で業務を担当しました。


ー営業のバックオフィス業務ですね。そのまま、ずっとそのお仕事をされていたんですか。

12年いた間に、上司や組織が変わったりはしましたが、法人営業の部隊というのは同じです。途中、産休・育休で一年半ほど休んでいた間に、経営や部署のメンバーが結構変わったんです。

ただ、私は違う部署に異動とかはなかったので、戻りやすくはありました。産休明けにグループのリーダーになり、業務領域が広がっていったり、責任が変わっていったりはしましたが。

復帰してすぐは、組織の変化に対する違和感も少しありましたが、いい意味で変わっていたところもあり、フレッシュな状態で再スタートできたと思います。

麻生塾のビジョンに共感し移住転職

ー東京で長く仕事を続けながら、中関さんは2019年にYOUTURNに登録します。どういう流れで、移住転職を考えたのでしょうか。

元々「いつか福岡に戻れるといいな」とぼんやり考えていました。でも夫は関西出身で、しかも長男だし、福岡ってどうなんだろう……とも思っていて。

ただ、夫も「東京に骨を埋める気はない」とは言っていて、「いつかは、どっちかの地元に帰れるといいかもね」なんて話はしていたんですよ。

そんな中、コロナ禍でリモート勤務になって、子どもと過ごす時間がすごく増えたんです。特に夫は、通勤に片道1時間40分かかっていたので、かなりの変化です。

リモート勤務に慣れると時間の余裕を感じるようになり、東京にいる意味って、家族の幸せの形って何だろうと夫婦で話すようになりました。その流れで移住の話になると、夫は「福岡は好きだし、仕事さえあれば福岡もあり」という感じでした。

私の中では100%福岡だったんですが、あまり推しすぎると嫌がられるかなと思い、ちょっと心理戦みたいな感じで話を進めて行きました(笑)。とはいえ、仕事があることが大前提だったので、まずはその可能性を探るところからでした。

ちょうど、娘が小学校に上がる前だったんです。小学校に入ると移住しづらくなるだろうから、このタイミングで本気で動いてみようと夫婦で決めました。


ー転職先は最初、同じ業種で探されたんですか。

YOUTURNに登録して、キャリアコンサルタントの高尾さんと面談した際、「中関さんのやってきたことは、業務の幅が広くてスキルを定義することが難しい」と言われました。

どんな力が活かせるか、自分でもよくわからなかったので、職種にこだわりはありませんでした。


ー麻生塾以外にも、検討した会社はありましたか。

高尾さんには、麻生塾の前に2社ほどご紹介いただきました。新規ビジネスをやろうとしてる会社だったんですけど、お話を聞いてもあまりピンと来なくて。自分の内面を整理した結果、会社が求めている未来像やビジョンに共感できないと、そこで働くイメージが持てないことがわかったんです。

麻生塾は設立以来、人の成長をテーマに教育事業をおこなっている会社です。人と人とのコミュニケーションや繋がりは、私も一番大事にしている部分で。いくらAIが進化して、業務効率化したとしても、それを使うのは人じゃないですか。

教育系の仕事は経験がなく、想像もしていなかったんですが、人を育てることに特化していて、代々、人間教育を大事にしてきた麻生塾のビジョンに共感しました。

加えて、教育業界は古い体質もあるけど変革を進めていかなければならない、と最終面接で理事長がおっしゃっていて。イノベーションに対する強い思いを感じ、「組織のトップがそう言っているだったら、変わるだろう」と思いました。自分も力になりたいし、やりがいを感じられそうだと思えたんです。


ー実際に面談してみて、麻生塾の印象はどうでしたか。

教育業界の歴史ある会社だから、すごく硬いと思ってたんですよ。でも話を聞いてみると、麻生塾は意外とベンチャーっぽいというか、新しいことが進みやすそうだな、と。ただ、自分が教育のことを全然知らないので、やっていけるかという不安は少しありました。


ー入社前に、どんな仕事をするかわかっていたのですか。

面談時に「お願いしたい」と言われていたのが、当時、麻生塾が独自開発していたLMS(Learning Management System)です。その進行と管理、開発後にどうやって塾内で浸透させるかといった部分を担当してもらいたいと言われました。


ー前職でも、そういった社内システムのディレクションやエンジニアとのコミュニケーションをやられてたんですか。

やってました。前職では自社で広告システムを開発していたので、在庫管理や配信方法などについて、技術的な改修や機能追加の要望をエンジニアとやりとりしたり。なので、システムは全然違いますが、麻生塾に入る前から仕事の進め方はなんとなくイメージできていました。

麻生塾に入った最初は、完全にリモート勤務だったんですよ。2月1日入社だったんですけど、娘が卒園するまで東京にいたかったので、融通を利かせていただいて。最初の約2か月がフルリモートで、不安もありました。誰ともリアルで会うことなく、会議に入っても何の話をしてるか、言葉の意味からわからないし(笑)。

でも福岡に引っ越してきてからは、頻繁にコミュニケーションも取れるようになって、そういった不安はなくなりました。


ー現在のお仕事は、いわばプロダクト開発ですよね。リリース後は、実際にヒアリングしたり、そういうことをやっていかれるのでしょうか。

そうです。すべてが新しいことなので、1つずつ言語化し、整理して進めています。プロダクトを使うのは人ですから、使う人が何を求めているかを常に考えて提供し続ける必要があります。浸透させることは、作ることとはまた違う難しさがあると思っています。

YOUTURNとの面談で価値観を言語化できた

ー今年の2月に転職し、4月に福岡へ移住した中関さん。福岡に住むのは大学生以来とのことですが、何か変化を感じますか。

色々と変わっている部分はありましたが、町がコンパクトなのは同じですね。東京は、天神が色んなところにある感じで、それぞれが遠い。福岡に移住してからは、徒歩や自転車で移動できるので、電車に乗らなくなりました。もう満員電車には乗れないなあと思います。夫も今は自転車通勤です。

子どもも、最初は戸惑ったりするかなと思ったんですが、小学校生活をすごく楽しんでいるみたいなので、助かってますね。


ー中関さん自身が、福岡に来て変化したことはありますか。

東京にいる頃は、見えない敵から自分や家族を守るために、常に何かと戦っているような気がしていました。人混みを歩くだけでも、他人とぶつからないよう、色々気を使うことも多かったですし。

良くも悪くも、福岡より東京の方がスピード感があると思います。仕事はちゃんとやりたいけど、子育てが満足に出来ないとき、仕事を言い訳にもしたくない。スピードの速さについていくために、何かを少しずつ犠牲にしていた気がしますね。

移住してすぐは、ギャップを感じたりもどかしさを感じることもありましたが、今は「そういうもんなんだな」と思っています。福岡での生活は、戦闘モードを解除できているというか、ある意味、自然体で過ごせているのかもしれません。


ーYOUTURNに登録されたきっかけを教えてください。

最初はFacebookで知りました。東京にいると、福岡の求人情報や相場がわからず、移住転職ってなかなかハードルが高いと感じていたので、「福岡に特化した転職エージェントがあるんだ」と興味を持ちました。

YOUTURNは、移住転職を検討している人向けのイベントをよくやってるじゃないですか。私の時は、コロナ禍で参加できなかったんですが、そういった場で移住した人のリアルな声を聞きたいなと思っていました。


ーYOUTURN以外に、大手の求人サイトなども見られたんですか。

見てないです(笑)。自分の中で、福岡でどんな仕事がやりたいのか、まだはっきり言語化できていない状態だったので。YOUTURNに登録して、キャリアコンサルタントの高尾さんと話をしていくうちに、価値観が整理できた感じがします。

移住転職って、仕事だけじゃなく生き方の話じゃないですか。自分が何を優先したいんだろうとか、なんで移住するんだろうとか、ぼんやりしていたものが整理できました。はっきりと言語化できた結果、踏み切れたのかなと思いますね。

<執筆後記>

自身の価値観の中で、もっとも重視したのは「幸福感」だと語っていた中関さん。仕事も生活も家庭も、すべてを含めた幸福感を求めた末の、移住転職でした。

YOUTURNでは、個人の価値観に合わせた移住転職相談をおこなっています。「時期は決まっていないけれど、漠然と移住転職を考えている」という方の相談もお待ちしています。

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著者 YOUTURN編集部
YOUTURNは、累計100名以上のハイクラス・エクゼクティブ、大都市の最前線で活躍されたビジネスパーソンの九州・福岡への移住転職を支援するエージェントです。地域特化、UIターン転職ならではフル・オーダーメイド転職支援を通じて、今世の中の求人票にはない、あなただけの求人ポジションをつくります。

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