「これが最後のキャリアチェンジ」40歳で決断した移住と異業種への挑戦

私の移住転職ストーリー
12/13/2021 更新

移住とキャリアチェンジ、2つを同時におこなうのはハードルが高いですよね。家族ができ、年齢を重ねるほど、期待と不安が入り混じるもの。

現在、福岡で交通インフラ事業をおこなうネクスト・モビリティ株式会社で働く中西さんは、40歳まで東京の人材業界で働いていました。福岡への移住とキャリアチェンジを同時に叶えた中西さんに、経緯を聞きました。

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約15年働いたリクルートを退職。キャリアも住む場所も変える

ーー中西さんは大学を卒業した後、海外でバックパッカーをしていました。半年後に実家のある鹿児島に戻り、アルバイトしながら上京資金を貯めて、株式会社リクルートで働き始めます。

特に当てはなかったのですが、漠然と「東京に行けばなんとかなるだろう」と。まずリクルートにアルバイトの営業として入って、小さな会社に電話をかけたり飛び込み営業したりして、求人をもらう仕事をしました。

そこから別の営業枠に移った半年後に、会社が分社化しリクルートキャリアコンサルティングができたんです。そこで正社員になり、トータルで15年ほど働きました。

最初の3年は、希望退職や工場の閉鎖などで次の仕事を探す方々の、転身先を探す仕事をしました。28歳で法人営業に異動。構造改革で人員の適性化や事業譲渡をしなければいけない大手企業をメインに担当し、その後人事のコンサルティングをするチームに行きました。

充実していましたが、今後のキャリアを見据えてマネージャー職も経験しておきたい意向もあり、一度人材系の研修会社へ転職することにしました。


ーーそこからまた、1年ほどでリクルートに戻られたそうですが、なぜですか。

前職で仲が良かった上司に声をかけてもらい、戻ることにしました。

自分の希望していた営業のマネジメントをやらせてもらい、継続的に成果が出せるようにもなって。5年働いた後、すごく充実していたのですが、次のことを考えるタイミングじゃないかな、と。人材業界も長くなってきたし、40歳という節目で次のキャリアを考えるようになりました。

このまま同じ会社にいることも良い選択肢だったのですが、それよりも、他のところで働いて成長したい、チャレンジしたいという思いが強まっていきました。

福岡で見つけた人生を変えるきっかけ

ーー東京で20年近く人材系の仕事を続けてきた中西さん。次に選んだのは、異業種であり、福岡に本社を置くネクストモビリティでした。転職を機に九州に戻ろうと思った理由を教えてください。

以前から、仕事で福岡に来るたびに住みやすそうと感じていて、数年前からたまに求人をチェックしていました。完全に移住転職するか、東京で働きながら福岡で兼業するか、色々と模索していたんです。

子どもが小学3年生になるまでに引っ越したかったので、だったら43歳までだなと、ロングスパンで計画。妻は山形県出身で、福岡には縁もゆかりもありませんでした。

なので「福岡に住みたい」とか「福岡っていいところだよね」と2~3年言い続けて、擦り込みしていきました(笑)。いざ実行に移した時も「いよいよ来たか」ぐらいの感じで、理解してくれたと思います。


ーー転職先はどのように探されましたか。

知り合いのエージェントに聞いたのと、YOUTURNへ相談したのが主ですね。当時は「もし福岡にいい仕事があれば行こう」ぐらいの感じで、最終的にはネクストモビリティと東京の人材系ベンチャーとで迷いました。


ーーネクストモビリティを選んだ決め手は。

福岡の会社だったことと、「これが業種を変える最後のチャンスかもしれない」と思ったことです。もう1社の方は前職と仕事内容が似ていて、入社後の見通しも立ちやすかったので、けっこう迷いました。

でも、新しいことにチャレンジしてみたかったし、やっぱり人材系が合ってると感じたらまた戻ればいいかな、と。とにかく1度やってみようと思いました。

福岡へ移住して仕事もプライベートも充実

ーー中西さんは昨年、ネクストモビリティに入社し、営業を担当しています。具体的にはどのような仕事内容ですか。

弊社のサービスは、AIを活用したオンデマンドバスシステムです。その営業チームのマネージャーを任されています。営業全体の進め方を考えるほか、自分でも自治体向けの営業をしています。あとは、コーポレート部門のマネージャーも兼任しています。


ーー新しい領域でのお仕事はいかがですか。

やはり、企業への営業と自治体への営業では、勝手が違いますね。自治体にも様々な部門があって担当者がいるんですが、そこである程度固めたら次は予算を管理する上の方に話を通して。

その後、さらに議会の承認を得たり、うちのような交通系は地元の協議会でも合意形成が必要だったり。1年かけて、やっと形になってきた感じです。

前職も大手企業が相手でステークホルダーは多かったですが、商品も営業先も今までと異なるため、難しいです。これまでの経験も踏まえ、どういう営業プロセスでやっていくか考えながら進めているところです。

ただ、商品自体が良いものですから、興味を持って話を聞いてもらえますね。地域の方々の足になれるサービスなので、非常にやりがいがあります。


ーー福岡に移住した感想を教えてください。

引っ越して1年経ちますが、東京より断然住みやすいです。家賃だけでなく、物価も思ったより安かったですね。子どもも学校に馴染んでいますし、妻も「住みやすい」と言っています。

自然が近いので、子どもが小さいうちに過ごす場所として、すごくいいです。同級生のお父さんと釣りに行ったり、東京ではなかった交流もできています。住んでいる地域には転勤してきた家族が多いので、コミュニティが強過ぎないこともいいですね。

仕事面では、やはり東京の方が選択肢は多いと思います。転職先の候補もそうだし、ビジネスにおいても東京は本社が多いので、話ができる機会は増えるのかなと。

福岡も、盛り上がってはいるんですけどね。生活面では、不満というほどではないですが、車があったほうが色々と行動範囲は広がるだろうなと思います。


ーー最後に、YOUTURNを利用した感想を教えてください。

YOUTURNに登録して、キャリアコンサルタントの高尾さんと初めてお話した時、お世辞抜きで「すごいな」と思いました。自分のキャリアをしっかり理解してくれた上で、「福岡なら、ここで経験が生かせるんじゃないか」と的確に言ってもらえましたから。

福岡の企業についてよく知っているんだなと思いましたし、他のエージェントにはない、寄り添ってくれている感覚がありました。


ーー反対に、不安に感じることはありましたか。

そうですね……強いてあげると。私の場合、提案していただいた求人がネクストモビリティだけだったので、あと何社かあればよかったなと思います。ただ、40歳でしたしもともと少ないだろうと思ったのと、異業種を希望していたこともあり、仕方ないなという感じでしたね。

何より高尾さんの頭の中で、相当密度の高いマッチングをしてくれていたんだろうと(笑)。選考が進んでいく中で実感し、入社した今でも強く感じています。

あとは、先に福岡に移住した方に相談できる機会があったら、より安心できたかもしれません。実際に転職された方に、福岡の生活について聞いてみたかったと思います。

YOUTURNさんには、ネクストモビリティの紹介後も、引き続きアドバイスをいただきました。前代表の中村さんともオンラインでお話したり、入社を悩んでいた時期に手厚くサポートしてもらえたことが、本当にありがたかったです。

<執筆後記>

「社内にはチャレンジ精神のある優秀な人達が集まっている」と語っていた中西さん。ご自身も同じ意欲を持って飛び込んだからこそ、キャリアチェンジと移住を同時に叶えることができたのだと思います。

YOUTURNでは、今後のライフプランを含めた移住転職相談をおこなっています。迷っている方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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著者 YOUTURN編集部
YOUTURNは、累計100名以上のハイクラス・エクゼクティブ、大都市の最前線で活躍されたビジネスパーソンの九州・福岡への移住転職を支援するエージェントです。地域特化、UIターン転職ならではフル・オーダーメイド転職支援を通じて、今世の中の求人票にはない、あなただけの求人ポジションをつくります。

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