「生活と仕事、どっちも取りたい」悩んだ末に移住、新しいキャリアにも挑戦
福岡移住に興味はあるけれど、どんな企業があるか分からず、転職活動に難しさを感じてはいませんか。
現在、学校法人・麻生塾で人事を担当している大城さんも、福岡に希望通りの仕事があるんだろうかと不安だったそうです。当初、東京と福岡の両方で転職活動をおこなっていたという大城さんに、移住を決めた経緯を聞きました。
大胆なキャリアチェンジ。エンジニアから人事へ
ーー大城さんは東京出身で、大学では物理を学んでいました。卒業後の進路として研究職も考えましたが叶わず、老舗メーカーのIT子会社にシステムエンジニアとして入社します。
もの作りに興味があったので、ITで何かものを作って喜んでもらいたいと思いました。未経験での入社でしたが、技術職としてスキルが身に付けばいいなと。
入社後は、バリバリ開発するというよりは、グループ会社内の従業員からヒアリングして、プロジェクトを動かしていく仕事がメインでした。働く中で思ったのは、SEとして技術的にすごい人はたくさんいるということです。
そういう人達と面白いことをやったり、物事を進めていったりすることが、自分の生きる道かなと。4年目で人事に来ないかと声をかけていただいて、領域をガラッと変えるのも面白そうだと感じ、やってみることにしました。
ーー人事に異動後は、どんなお仕事をされていましたか。
当時まだ20代だったので、学生さんと年が近いこともあり、新卒採用からスタートしました。当時は半年勝負の世界で、就活解禁日から2週間ずっとイベントで喋り続けたり、大変でしたね。
人事の面白さは、影響を及ぼせる範囲が大きいことだと思います。1対1の対応もあれば、組織単位であったり、会社やグループ全体にまで影響力がある。
もともとは、「学生や後輩にいい影響が与えられたら」と考えていたんですが、徐々に社内のエンジニアや現場の皆さんに恩返ししたい、会社全体をよくしていきたいという思いが強くなっていきました。
ーー人事の仕事にやりがいがあった中で、転職を考えたきっかけは。
生活面と仕事面、両方に変化があったことです。まずコロナ禍で生活面が大きく変わり、家族の今後について考えるようになりました。
また同じ時期に、会社が吸収合併されることになって、社内文化がガラッと変わったんです。今振り返ると、その2つが自分にとっての節目でしたね。
私の地元は東京ですが、妻が福岡出身。コロナ禍以降、妻の親が1人で福岡にいることがすごく心配でした。何かあった時、身内が近くにいた方が安心だし、福岡も転職先候補として考えようと。
ただ、本当に移住するか決めきれない中で転職活動を始たので、東京の会社も見ていました。福岡は会社の数がどれぐらいなのか、自分に合う仕事があるのか、見えない部分がすごく不安でした。
もし福岡でいい仕事が見つからなければ、いったん東京で転職して、福岡の求人を探し続けていたかもしれません。
今、年収を下げても成長のチャンスを取りに行く
ーー転職先も、人事の領域に絞って探していた大城さん。前職が老舗グループのIT子会社だったため、まったく違うベンチャー・スタートアップに応募するなど、幅広く動いていました。しかし、なかなか決まらなかったといいます。
自分が何をしたいかを落とし込まずに転職活動していたので、話を聞いても「何か違うなあ」と、確信が持てないまま進んでいました。
福岡の求人も、大手エージェントを通して探したんですが、自分としては福岡の会社の立ち位置や強みが知りたいのに、なかなか引き出せなくて不安でした。
あちらも「福岡に行きたい理由」には触れてこず、どういうところに合いそうかが重要で、私自身が商品の1つという感じ。まあ、当然ではあるんですけどね。
移住して妻を安心させたい思いと、納得できる仕事が見つからない現実の中で、もっと親身になってくれるエージェントがあればなと思っていたんです。
そんな時に、ネットでYOUTURNの記事を見つけました。福岡に特化していると知り、一度話を聞いてみることにしました。
ーー最終的に麻生塾に決めた理由を教えてください。
まず、YOUTURNのキャリアコンサルタントの高尾さんと、オンライン面談しました。福岡の会社のことを本当によく把握されていて、麻生塾でいうと「理事長はこういう考え方してますよ」とか、「人事グループのトップはこう考えていますよ」などの情報を、事前に教えてもらいました。
高尾さん自身がその会社の人なんじゃないか、と思えるぐらい詳しく話してくださって。
当時はちょうど、麻生塾が人事制度の変革を考えている時期でした。前職の仕事が採用や育成中心だったので、新しい経験として制度を変えるということができれば、キャリアの幅も広がるだろうと思いました。
それに伝統ある法人が、変化しようとしている姿勢がかっこよかったんです。前職で合併を経験して、老舗企業が変わること自体、大変なことだとわかっていたので。こういう企業で働いたら、充実感が持てそうだというのが決め手でしたね。
ーー麻生塾社以外には、どんなオファーがありましたか。
東京の大手企業から、IT人材のリクルーターポジションでの話がありました。ただ、年収は上がるものの、かなり残業があるという話だったんです。
福岡に来れば、年収は下がるけれど人事の幅が広がるし、妻の不安も減らせるし、と総合的に判断して麻生塾を選びました。
ーー30代前半で年収を下げるというのは、難しい決断ですよね。
今回の転職で、一番悩んだ部分ですね。福岡の相場がわからなかったので、高尾さんにも提示された金額が妥当なのか聞いたりしました。
あとは、自分でつけていた家計簿アプリを振り返って、どこまでなら年収を下げても生活していけるか計算したり。
高尾さんには、「評価として妥当なラインの年収」だと教えてもらい、生活面も大丈夫そうだったので、あとは入社してからがんばって偉くなろう、と思いました。
それに、前職で新入社員の育成に関わる中で、「環境が変わる時が自分を変えられるチャンスだ」と、ずっと言ってきたんですよ。
もしここで移住転職したら環境が変わり、自分の言葉がそのまま跳ね返ってくる。それって面白いし、成長のチャンスだと考えました。
転職後のギャップない。後悔のないよう突き進む
ーー大城さんは現在、麻生塾の人事制度を変革するプロジェクトを進めています。入社前にやりたいと思っていた仕事に携わることができ、充実した毎日を送っています。
仕事としては、他にも会社の規程や人事を管理する労務まわりを見たり、ITの経験も買っていただき、HRテックに関わったりしています。
事前に、高尾さんには興味ある領域を話していたので、それを麻生塾の方にも伝えてくれていたのかな、と思います。入社して3か月経ちますが、自分がやりたかったことと、実際の業務内容とのギャップは少ないですね。
ーー福岡に移住されて、いかがですか。
博多の街は賑やかですが、すぐ近くに自然もあって、両方楽しめるのがすごくいいなと思います。趣味が釣りなんですが、釣り場までも車で10分20分ですし。
福岡って、実際住んでみたらローカルな要素も感じるのかなと思っていましたが、全然変わらないですね。地元に誇りを持っている方が多いですし、自分にはそういうのがないので、キラキラとして見えます。
妻も月に2~3回は実家に帰れていて、一緒にご飯を食べたり、家の手伝いをしたりしています。もともとの目的が叶って、安心させてあげられたかなと思いますね。
ーー最後に、YOUTURNを利用した感想を教えてください。
最初は、1回話を聞いてみようかぐらいの軽い気持ちで登録しました。高尾さんとの面談では、他のエージェントだったら5分10分で切り上げられる話を、1時間ぐらいしっかり聞いてくださって。
福岡の地場のこともよくご存じだったし、すっかりファンになったというか、ここだったら安心してお任せできそうだと思いました。
麻生塾から内定をいただいた時も、「高尾さんにマッチングしてもらった会社なら、間違いないだろう」と思えて心強かったですね。
<執筆後記>
福岡に移住して家族を安心させたい気持ちと、知らない土地に転職することへの不安。その両方を感じていた大城さんですが、YOUTURNのキャリアコンサルタントと密にコミュニケーションを取ることで、希望の求人に出会うことができました。
福岡の企業情報が知りたい、自分に合う会社を紹介してほしい、など福岡への移住転職に関する相談は、お気軽にYOUTURNまでお問い合わせください。