場所にとらわれない生き方がしたい。大阪、東京を経て福岡にIターンした理由

私の移住転職ストーリー
10/04/2021 更新

今いる所より、もっと自分に合う場所があるのではと考えたことはないでしょうか。

福岡銀行で働く辰本さんは、もともと関西出身。大阪や東京で働きながら、「いつかは自分が選んだ場所で暮らしたい」と考えていました。様々な地域を検討した結果、福岡を選んだ辰本さんに、移住転職の経緯を聞きました。

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フリーランスの「何でも屋」から一念発起しエンジニアへ

ーー兵庫県出身の辰本さんは、情報系の学校を卒業後、東京で就職します。Web系のコンサルタント会社に、アナリストとして参加したことがキャリアのスタートでした。

1社目が、ちょうど東京支社を立ち上げるタイミングで入社しました。かなりの激務の中、2年ほどがんばったんですが、最後は体調を崩してしまったんです。やむなく退職し、いったん兵庫の実家に戻りました。そこから1年半ぐらいは体調が戻らず、鬱屈した20代半ばを過ごしていましたね。

そろそろ働かないとまずいと思い、まずはフリーランスで仕事を始めました。大阪にイラストレーターの友人がいて、手伝ってほしいと声をかけてもらったことがきっかけです。体調的にまだフルタイムで働けるかわからなかったんですが、「できる時でいいから」と言ってくれて。

そこから、広報に関する何でも屋みたいなことを始めました。取引先は中小企業や自営業の飲食店などです。お店のショップカードや名刺を作るところから初めて、後半はWebでコーポレートサイトを作ったり。

徐々にお客さんがお客さんを呼んでくれて、ギリギリ生活できるぐらいになり、大阪に引っ越しました。そのまま2~3年ほど、フリーランスを続けていました。


ーーそこから、どのようにエンジニアとしてのキャリアをスタートされたのでしょうか。

当時、仕事は途切れなかったんですが、このまま続けても先が見えないと感じていました。考えた結果、せっかく情報系の学校を出ているし、一念発起してエンジニアになろうと。

ブランクを埋めるための勉強を始めたところで、大阪のSIerが未経験エンジニアOKの募集をしており、その会社のプロジェクトとして医療介護系のSaaSサービスを扱う会社のチームにアサインされました。

最初は業務委託でテスターをやっていたんですが、思いのほか適性がないことに気づきまして(笑)。上司から、「プログラミングに興味があるなら、まずは運用やってみる?」と声をかけていただき、運用エンジニアのチームに移りました。

チームの居心地がすごく良かったのと、仕事を覚えてきたこともあり、もっと腰を据えて働きたいと直接雇用に切り替えてもらったんです。その後はいくつかプロジェクトを担当しながら、運用から開発チームへと移って、トータルで4年半ほど働きました。最後の方はマネジメント的なことも任されていました。

場所に依存しない生活を求め移住を決意

ーー未経験からエンジニアの経験を積んだ辰本さんは、2社目にエンジニアリングマネージャーとしてアサインします。

2社目も引き続き東京で、大手企業の電子書籍事業部で働きました。2年が過ぎた頃、そろそろ次のチャレンジをしたいと思うようになりました。

もともと学生の頃から、「場所に縛られずに仕事ができたらいいなあ」とぼんやり考えていたんです。引越しが好きで、同じ場所にずっといるよりかは、気に入ったところを転々としたいタイプだったので。

会社にしろ地域にしろ、ひとつの場所に依存しすぎた生活をしていると、その共同体がダメになった時に自分も一緒に倒れてしまうのが怖いと感じていました。1社目で体調を崩した時、会社は助けてくれないと知り、だったらいざという時にサッと動ける態勢を作っておきたいなと。

東京で6年働いて、エンジニアとしてそれなりに力もついてきたし、そろそろ好きな場所を選べるんじゃないかと思いました。


ーー移住先はどのように選びましたか。

以前から友人と全国を巡っては、どこに移住するのがいいか考えていたんです。旅行がてら色々な町に滞在してみて、最終的に札幌か福岡がいいなと思いました。

2か所とも魅力的な都市部があるにも関わらず、比較的地価が安い地域です。生活の自由度を上げるためにも、固定費を引き下げたいと思っていました。

北海道は言うまでもなく魅力的ですし、札幌には出張でよく行って慣れ親しんでいました。ただ、寒いのが苦手なんですよ。自分に合う気候や、地元の人と話した時のフィーリングなどを加味した結果、福岡を選びました。


ーー転職先を福岡銀行に決めた理由を教えてください。

面接で、福岡銀行が抱えていた当時の課題を聞き、すぐに力になれそうだと思ったんです。「外注しているプロダクトを全部内製化したい」という話で、自分のこれまでのスキルセットがそのまま生かせそうだと感じました。

2020年の5月に入社後、すぐ福岡に行くつもりだったんですが、コロナ禍になってしまって。しばらく東京で働くことになり、実際に移住できたのは今年の5月です。1年待ってやっと来られた、という感じです。

福岡で気づいた東京生活のストレス

ーー実際に福岡に来てみて、いかがですか。

すごく快適ですね。地価だけでなく、スーパーに売っているものもかなり安いですし。こっちに来て、東京では当たり前だった、人が多くて建物が密集している環境に思いのほかストレスを感じていたと気づきました。

実はコロナ禍で30キロ太ってしまったんですが、福岡に来て2か月で15キロ痩せたんですよ。生活がすごく健康的になりました。毎日、大濠公園を歩いたり、ももち浜まで自転車で行って散歩したりしています。まだ福岡をそこまで知っているわけではないけれど、予想以上に快適に過ごせています。


ーー最後に、YOUTURNを利用した感想を教えてください。

もともと、YOUTURNのキャリアコンサルタントの方と知り合いで、前職からお世話になっていました。前職を辞めるタイミングでも相談して、「福岡移住に興味があります」と言ったらYOUTURNを紹介してもらいました。

キャリアコンサルタントの方々には、福岡銀行への転職が決まるまでずっとサポートしていただき助かりました。入社後、福岡に来られなかった時期も常に気にかけてくださって、移住者コミュニティの活動に誘ってもらったり。コロナ禍での孤独感が薄らぎましたし、本当にありがたかったです。

<執筆後記>

福岡に移住して初めて、東京生活のストレスに気づいたという辰本さん。移住を迷っている人は、今いる場所が自分に合っているか、見つめ直してみるといいかもしれません。

YOUTURNでは、福岡へのIターンを希望する方の移住転職支援もおこなっています。「福岡に知り合いがいない」「どんな企業があるかわからない」という方も、ぜひお気軽ご相談ください。

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著者 YOUTURN編集部
YOUTURNは、累計100名以上のハイクラス・エクゼクティブ、大都市の最前線で活躍されたビジネスパーソンの九州・福岡への移住転職を支援するエージェントです。地域特化、UIターン転職ならではフル・オーダーメイド転職支援を通じて、今世の中の求人票にはない、あなただけの求人ポジションをつくります。

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