東京で大手企業とベンチャーを経験。先が見えないコロナ渦で決めた福岡への移住転職

私の移住転職ストーリー
09/26/2021 更新

いつかは福岡に帰ろうと思いながら、東京で働き続けている人は多いのではないでしょうか。

現在、株式会社スカイディスクで働く伊原さんも、「一度は東京で働いてみたい」と考え大手企業に就職しました。その後、ベンチャー企業に転職し上場を経験。忙しい日々を送る中、福岡へUターンするタイミングがつかめなかったそうです。

2020年に夫婦で福岡に移住した伊原さんに、経緯を聞きました。

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未経験からプログラマーとして大企業へ

ーー福岡出身の伊原さんは、バスケットボール推薦で愛知県の大学に進学しました。その後、大手のシステム開発会社に入社します。

当時、ITの世界に興味があったものの未経験だったので、会社の規模が大きくて、しっかり教育してくれそうなところを探しました。最初の会社には、2009年に金融系のプログラマーとして入社。

研修を経て、客先の保険会社に常駐することになりました。そこで2~3年、プログラミング言語のCOBOLを使った開発をやっていたんです。

有難いことに常駐先でもとても可愛がっていただいて、恵まれた環境で仕事ができていました。一方で、もっと直接的に顧客と関わって仕事がしたいと感じたり、将来を考えて色々なことに挑戦したいと考えた末、28歳で退職しITベンチャーに入りました。


ーー大手企業からベンチャーに転職しようと思ったのはなぜですか?

転職活動中は、大手のIT企業やコンサル会社も受けていました。最終的な決め手になったのは、「IT系事業部の立ち上げに参加してほしい」と誘われたことです。

さらに入社前に、会社の合宿にも参加しました。メンバーは社長と事業部長、他のメンバー2人と私の5人です。会議室を借りて丸一日、事業計画や立ち上げ後どう作っていくかなどの話し合いに、入社前なのに入らせてもらって(笑)。

その破天荒さに興味がわきました。働いている人達の能力が高く、刺激的で面白そうだったので入社することにしました。


ーー2社目ではどのようなお仕事をされていましたか。

コンサル業やモバイルのアプリ開発など、それまでの経験が通用しないぐらい、様々な業務に携わりました。

入ってすぐ、企業のモバイル研修を作ってほしいと言われて講師もやりましたアプリ開発も、私はそれまでCOBOLを使ったホスト系の開発しかやっていなかったので、開発ベンダーを探すところから進めていきました。

初めてのことばかりで、トライ&エラーを重ねながら、本当に忙しい日々でした。レベルの高い人達と一緒に働くことが面白く、あっという間に時間が過ぎましたね。

コロナ禍で在宅勤務が増え「今だ」と思った

ーー伊原さんは東京で働き続けながらも、「いつか福岡に戻りたい」と考えていました。しかし、いつがそのタイミングなのかわからなかったそうです。30代で移住を決意した理由は何だったのでしょうか。

前の会社が上場した後、新しい人がどんどん入ってくるようになって、やることも増えて責任も伴うポジションを与えてもらいました。仕事自体はとても充実していたのですが、福岡に戻る機会を無くしてしまうんじゃないか、という気持ちにもなっていきました。

さらにコロナ禍で、より今後のことを考えるようになるにつれて、いつか福岡に帰ることを優先するだろうと思ったんです。職場自体の居心地は良かったですし、苦労して立ち上げた事業に愛着もあったんですけど。世の中に在宅勤務が増えたこともチャンスだと考え、戻ることにしました。


ーー伊原さんが移住されたのは2020年ですが、YOUTURNにご登録されたのは2018年と、早かったですよね。その頃から情報収集されていたのでしょうか。

そうですね。30歳になって今後のキャリアを考えた時に、やっぱりどこかで福岡に戻りたいなと思って。それが40代なのか50代なのかはわからなかったんですけど。

まず福岡で働くってどうやればいいんだろうと、Googleで「福岡 転職」や「Uターン」で調べたらYOUTURNが出てきたんです。特化している点が面白いと感じ、一番最初に登録しました。

YOUTURNのコンサルタントの高尾さんともお話して、「この人が紹介してくれる案件を聞いてみたい」と思い、いくつかご紹介いただきました。


ーー複数の転職先候補があった中で、スカイディスクに入社した決め手を教えてください。

検討材料としては、ビジネスモデルや福利厚生、給与など色々あると思うんですけど、それよりも一緒に働く人たちがどういう人かの方が私には重要なんです。なので、最終的には人で選びました。


ーースカイディスクの人達の印象はどうでしたか。

初めに弊社の畑村と面談し、その後で代表の内村と話しました。2人とはビジネス的な感覚が近かったので、一緒に働く上で違和感なくコミュニケーションできるだろうと思えました。


ーー移住を決めた時のご家族の反応を教えてください。

妻には以前から福岡に戻りたいと話していました。彼女は関東出身で縁もゆかりもないんですが、結婚式も東京と福岡でやりましたし、何度か一緒に来たこともあって。それで「住みやすそう」と言ってくれていて、具体的に話が決まった時も賛同してくれました。

妻の方は転職も部署異動もせず、東京オフィス配属のまま、福岡でリモート勤務しています。福岡オフィスに異動すると東京の案件からは離れてしまうんですが、お客さんから「在宅OK」と言っていただいたみたいで。普段は在宅勤務で、月に1度、打ち合わせのため東京出張しています。

私は2020年の9月に移住しましたが、妻は少し遅れて11月に来ました。その間、東京と福岡の2拠点でやっていたので、けっこう大変だったと思います。

先が見えないからこそ、今やるべきことをやる

ーー現在、スカイディスクのソリューション事業部で、営業兼プロジェクトマネージャーを務める伊原さん。自らが営業した案件の、マネージメントまでおこなっているそうです。

新しいプロダクトのローンチがもうすぐなので、社内のリソースが今、そっちに集中していて営業が少ないんですよ。プロダクト開発部が一生懸命やっているので、我々ソリューション事業部の方で売上をキープして、安定させていきたいと考えています。


ーー今後はどんなキャリアをイメージされていますか。

正直言うと、あまり考えていません(笑)。社会って、5年10年ですごく変わるじゃないですか。例えば10年前、AIの会社がこんなに増えるとは誰も思ってなかったでしょうし、モバイル案件があるなんて想像つかなかったわけですから。

どんどんキャリアアップすることよりも、自分で顧客のニーズや課題を聞いて案件化して、ちゃんと付加価値を出してマネタイズできるような、スキルセットを持ったビジネスマンになりたいですね。

前職で色々経験する中で、先のことはわからないから、とにかく今を何とかするしかないと実感しました。今も、目の前のことをがんばるしかないと思っています。


ーー福岡にUターンされてもうすぐ1年ですが、いかがですか。

東京と比べて電車が混んでないのがいいですね。福岡は人が少ないので、楽だと思います。

妻が出張の際は福岡空港に行くんですが、車で約20分と移動しやすい。博多・天神に行けば必要なものは全部そろうところも、利便性がいいと感じます。妻も生活に慣れてきて、楽しいと言ってくれています。


ーー奥様もストレスなく過ごせているんですね。

いや、ストレスはあると思いますよ。平日はずっと家にいて、出張でしか外に出る機会がないですし。仕事上、直接会って話す方が楽だなと思っても、距離があって会いに行けなかったり。そこはどうにか、折り合いをつけていく必要がありますよね。

私の方は福岡に知り合いもいますし、今の会社での付き合いもあるんですが、妻は職場が変わってない分、そういう交流がないので。ただ、月1で東京に行った時に、向こうの友達とよく会うようになったみたいです。反対に、東京から誰かが来た時は福岡を案内したりと、そういう交流は増えました。


ーー最後に、YOUTURNをご利用いただいた感想を教えてください。

福岡への移住を考えている中で、九州に特化したYOUTURNを見つけた時はすごく面白いと感じたし、何より安心できました。登録後はセミナーに参加したり、高尾さんとも2~3回面談させてもらって、色々相談できたことも良かったです。

YOUTURNを利用する人は、東京から福岡に移住を考えている人がメインなので、まさに自分にぴったりでしたね。

<執筆後記>

東京での順調なキャリアがありながら、福岡へ戻ることを決めた伊原さん。早くから情報収集していたおかげで、いざタイミングが来た時に素早く動くことができたのだと思います。

YOUTURNはこれまで、東京から福岡への移住転職を考えている、多くの人の相談に乗ってきました。具体的な移住時期が決まっていなくてもキャリア相談可能ですので、ぜひお気軽にご登録ください。

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著者 YOUTURN編集部
YOUTURNは、累計100名以上のハイクラス・エクゼクティブ、大都市の最前線で活躍されたビジネスパーソンの九州・福岡への移住転職を支援するエージェントです。地域特化、UIターン転職ならではフル・オーダーメイド転職支援を通じて、今世の中の求人票にはない、あなただけの求人ポジションをつくります。

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