「場所にとらわれずに生きたい」僕が福岡本社のヤマップを選んだ理由

私の移住転職ストーリー
05/19/2019 更新

「場所にとらわれず日本を転々とする」そんな生き方に憧れを持っている方もいることでしょう。最近では「アドレスホッパー」と呼ばれる、住居を持たない生き方を選ぶ方も増えています。

一方で「自分のやりたいことが分からない」「自分らしい生き方が見つからない」と悩む若者も多いのではないでしょうか。生活が便利になりすぎて、キャリアの選択肢が増えすぎたことがその要因のひとつとも言えるかもしれません。

今回お話を伺ったのは、東京から福岡への移住×転職という経験を通して「場所にとらわれない生き方」という目標を見つけた株式会社ヤマップの大塩 雄馬(おおしお ゆうま)さん。移住×転職が彼の人生にどのような影響を与えたのでしょうか。

自分らしい生き方を見つけたい、もしくは、いつか場所にとらわれずに生きてみたいと考えている方の参考となれば幸いです。

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福岡に移住×転職したきっかけは趣味の「登山」

──大塩さんが日本を転々とする生活を目指すのも、福岡に移住×転職をしたのも、実は社会人になってから始めた趣味の「登山」がきっかけだそう。
始めたきっかけについては「なぜか思い出せない」と語る大塩さんですが、登山が人生の大部分を占めていることは話を聞いているだけでも感じ取れました。

▲株式会社ヤマップ 大塩 雄馬(おおしお ゆうま)さん

(以下、大塩さん)
僕は、社会人になると同時に東京に出てきました。

地元は静岡で、一度は東京で働いてみたいと思っていたのですが、実際に東京で暮らしてみると、まず人の多さに驚いて。

いつしか東京に窮屈さを覚えて、心の負担になっていたのです。今福岡で働いてみて、仕事はもちろんですがプライベートでも充実した生活を送れています。

ヤマップは登山者向けの地図アプリを作っている会社。前職のときから、登山が好きでヤマップのサービスを1ユーザーとして利用していました。

転職のきっかけは前職の親会社が変わったこと。周囲が転職活動を始めていたので、僕は乗り気ではないものの転職サイトには登録してみたんです。

ありがたいことに多くの会社からスカウトをいただいたのですが、転職意欲も高くなかったので興味のある会社、つまり山関連のサービスを運営している会社以外は面談をお断りしていました。

そんなときに、ヤマップがエンジニアを募集していることを知ったんです。

会社が福岡にあることはそのときに初めて知ったのですが、衝動的に話を聞いてみたいと思って。実際に話を聞いてみたところ「趣味と仕事をかけ合わせた生き方」という、自分にとって新しい価値観に出会ってとてもワクワクしてきました。

見知らぬ土地で暮らすことに興味を抱いて、一瞬のためらいの後にすぐ移住を決断しました。

▲趣味が登山の大塩さん。ヤマップでは「ユーザーとして自分がほしい機能」を考えることができるという。

──初めてヤマップに足を運んだときから、当時は10人ほどだった社員全員に会えたため、自分自身が働くイメージが湧いたといいます。オフィスを後にする頃には「いつから会社にジョインできるか」と話が進み、大塩さんの気持ちも移住×転職に向かっていました。
趣味と仕事を掛け合わせることやベンチャー企業で働くことは、大塩さんにとってやりがいや意義を感じるきっかけともなりました。

前職は東京の大手IT企業で不動産、パチンコ、温泉などで利用するサービスの開発に携わっていました。

温泉はまだしも不動産やパチンコに関しては自分は馴染みがないため、ユーザーの気持ちをイメージして開発を進めることにとても苦労していて……。

今は僕自身もユーザーなので、僕の欲しい機能や使いやすい仕様がそのまま良いサービスに繋がっていくんですよね。

とくにヤマップは会社全体でサービスの方向性を考えられるので、エンジニアとしてサービスの企画もできてやりがいを感じます。

また、ヤマップがベンチャー企業であることも僕の肌には合っていると思います。大きな会社だと何をするにも上長に承認を取らなければいけないですし、大きな話になるとさらに上の上司にまで承認をもらわなければいけません。

今は社長と直接話すこともできるので、スピードを持って働けるのがいいですね。

▲株式会社ヤマップ 代表取締役社長 春山氏と、ヤマップで働くみなさん。社長との距離の近さは同社の魅力。

──ヤマップの求人情報を見たとき、大塩さんの中に「趣味と仕事を合わせた生き方」という新しい選択肢が生まれました。ヤマップとの出会いが大塩さんの人生に大きな影響を与えたのは確かですが、あのとき「福岡か……」と求人サイトの画面を閉じていたら、きっと今の充実した生活はなかったことでしょう。
大塩さんのフットワークの軽さこそが、今の充実した人生を引き寄せたといっても過言ではありません。

移住で一番大変だったのは家探し

──移住にはまったく抵抗が抵抗がないどころか「今まで住んだことのない街に住むことにワクワクしました」と楽しげに語る大塩さんですが、家探しには苦労したようです。

そもそも土地勘がないので、どのエリアが住みやすいのか想像ができなかったんです。

インターネットで検索して、移住ブログやレビューサイトなどを見ながら住みやすいであろう場所を選んでいました。不動産屋さんに家を探してもらっても、気軽には内見に行けないので写真を送ってもらって電話で説明してもらうしかありません。

最終的に決断したときも半分は運試しのような気持ちでした(笑)。


──実際に不動産屋の方と会ったのも引っ越し当日だったというほど、働きながら遠方の物件を探すのは大変だったそう。それでも福岡で初めて住んだ部屋には満足していたようでした。ほかにも移住してみて大変だったことやイメージと違ったことはないのでしょうか。

一番驚いたのは食、ですかね。納豆ひとつ取っても東京と同じパッケージの商品なのに味が違うんですよ。とても小さなことですけれど、逆に言えば福岡に移住して違和感を感じたのはそんな小さなことくらいです。

もちろん東京に比べたら福岡は不便なこともありますが、それは移住する前からわかっていました。たとえば、好きなバンドのライブが東京公演ばかり、とか(笑)。

そうは言っても、それ以上に新しい土地で生活することに対する期待のほうが大きかったので問題にはなりませんでしたね。福岡には旅行で来たことがあるくらいの知識でしたが、当時の印象と変わらず期待通り住みやすい街だと思っています。

ただひとつ、誤算だったなあと思うことがあります。実は、福岡には高い山がないんですよ。山自体も少ないですし、高い山でも標高2,000メートルもありません。一番高くて富士山の5合目くらいの高さです。

東京に住んでいると少し移動すれば高い山がいっぱいありますし、夏はアルプスに登るのが楽しみだったのですが、福岡では気軽にそれができないのが残念ですね。福岡に来る前からわかっていたことではあるのですが、実際に移住してみると寂しい気持ちになります(笑)。

普段登るのは九州の山なんですが、年に1度だけ遠征登山をする機会があります。

通常の登山だと5〜6人の参加者なのですが、そのときばかりは10人以上の社員が参加する一大イベントなんですよ。実はヤマップって、みんながみんな登山経験があるわけではないんです。

だからか、イベントスケジュールを組んだり手配をしたりも僕の仕事で。すごく楽しいんですよ……!

▲全員が登山経験があるわけではないヤマップの方々だが、九州を離れ大勢で遠征登山することも。

──お話を伺っていると、大塩さんは初めての体験をにまったく抵抗がないよう。福岡に来てからのこの2年での引っ越し回数もすでに2度。
興味があったら「まずやってみる」という姿勢からは学ぶべきことも多いように感じました。臆せずにさまざまな体験をすることこそ、自分らしい生き方を見つけるための近道なのかもしれません。

人生の軸には「登山」がある。だから、場所にとらわれず働きたい

──今後の人生について話を聞いてみると、大塩さんの頭の中には「エンジニアリング」と「登山」の大きなふたつの軸がありました。

これからのキャリアとしては、どこまで山を追究するのか、どこまでエンジニアリングを追究するのかと考えています。今の仕事にはとても満足していますし、幸いにもヤマップには優秀なエンジニアの方が集まっているので、自分の技術も磨いていきたいですしね。

しかし、その一方で、日本中の山を登る生活をしたいとも思っているんです。

そう話すと「仕事はどうするの?」とみんなに聞かれるのですが、いつかは拠点を持たずに生活したいなと。

ノートパソコン1台を持って、車で日本中を回りながらどこでも仕事をできるようになるのが理想です。

ただ、そんな生活は会社員では難しいと思うので、今は独立できるだけのスキルを身に着けたいですね。


──大塩さんにとっては「場所にとらわれない生き方」も、日本中の山を登るための手段でしかないようです。そして、既にそのような生き方の予行演習はできているそう。今でも大学時代の友達と長い休みを使っては、日本中をドライブして回っています。

これまで、すでに47都道府県はすべて回ることができました。地方を回っていると、ここに滞在したいなと思う場所がたくさんあるんです。そういった心が躍る地域を転々としながら生活していきたいですね。まだ日本を一周した程度なので、今はさらに気になる都道府県をじっくり回るような旅行を繰り返しています。いつかは、全国の市区町村を巡れたら良いですね。

とりあえずやってみる。いずれ「夢中」に出会えるかもしれないから

<執筆後記>

大塩さんにとって、登山は「熱中」というよりも「夢中」という言葉が似合うと感じました。まるで生きることと登山が、溶け込んでいるかのように感じたからです。

多くの偉人が夢中になれることを探す重要性を説いていますが、その一方で、多くの方は夢中になれることを見つけることそのものに苦労しているように感じます。

では夢中になれることはどのように見つければいいのでしょうか。

大塩さんが移住を迷う方に送るメッセージとして語ってくれたのはこんな言葉でした。

「とりあえず行動しちゃえばいいのに。後からくすぶっていた時間がもったいなく感じますよ」

移住のみならず、この言葉に、あらゆる選択におけるヒントが隠されているようにも感じました。

まずはやってみる。その姿勢こそが、夢中になれることを知るためには大切なのかもしれません。

今、もしも何か戸惑っていることがある方は、まずは小さな行動に移すことから始めてみてはいかがでしょう。きっと、今までは気が付かなった新しい景色が見えるはずです。
(執筆:鈴木 光平 編集:鈴木 しの 撮影:中島 祐也)

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