変化し続ける福岡だからできる街づくりがしたい。住んでみて感じる街の一体感
福岡に移住転職したいけれど、東京以外の場所だとキャリアが築けないのでは?と迷ってはいませんか。
現在、福岡地所株式会社で働くホール茉利香さんは、オーストラリアの大学を卒業後、東京のコンサルティング会社に就職。その後、2社目で福岡地所株式会社へ。
東京でさらにキャリアを積む選択肢もあった中、「遠い将来まで考え、福岡にしようと思った」と語るホールさん。移住を決断するまでの経緯を聞きました。
仕事選びの軸は都市の環境づくり
ーー長崎県出身のホールさんは、オーストラリアのメルボルン大学に進学し、就職するタイミングで帰国しました。留学前から、卒業後は日本に帰ると決めていたそうです。
高校の頃から、将来は日本をベースに働こうと思っていました。それに大学生活を通して、オーストラリアのジョブマーケットの厳しさも感じていました。
私のような留学生だと特に、学歴・能力とキャリアのスタートラインとの間にギャップが生まれたり、下積み期間が長くなったりすることがあります。それよりは、日本できちんとキャリアを積んでから海外と仕事する方が、自分にとっていい選択だと思いました。
ーー就職活動中、どんな領域の仕事を希望していましたか。
大学で環境学を専攻していたので、環境問題に力を入れているメーカーや、不動産事業を通じて街づくりに携われるデベロッパーなどを中心に応募していました。
日本の就活って、すごく独特じゃないですか。そこに圧倒された部分もあったんですけど、企業とのやりとりを通して、自分の価値観にマッチするか、成長するイメージが持てるかを頼りに選んでいきました。
ーー1社目を選んだ理由を教えてください。
1年半の就活を経て、東京にある40人規模の会社に入りました。社会課題の解決をミッションを掲げ、大手企業を中心に新規事業の立ち上げを行うコンサルティング会社です。当時も、デベロッパーは受けていたんですが、「もしこのまま大手企業に入ったら、やりたいことに近づくまでにすごく時間がかかるんだろうな」とも感じていて。
入社を決めた会社は、大手デベロッパーも巻き込んだスマートシティ関連のプロジェクトに携わった実績がある会社だったんです。大企業と組んで街づくりの戦略を考える、ブレーン的なプレーヤー側に身を置くのもありだなと思い、入社を決めました。
ーー1社目ではどんなお仕事をしていましたか。
入社後は、実はインフラ系ではなく、ソフト系のサービス創出を事業軸とする部署へ配属となりました。
入って1年半ぐらいで、ご支援するクライアントと海外大学との共同研究のプロジェクトが立ち上がり、そこで裁量を持たせてもらえたんです。早い段階で学生時代から積み上げてきた強みの一つを活かせたことはすごくラッキーでしたね。
そのプロジェクトにはほぼ丸三年、関わらせてもらいました。忙しかったですが、成長している実感を持ちながら働くことができました。
ーー1つ目のプロジェクトが終わった後、社内の別プロジェクトに移る選択肢もあったと思うのですが、あえて転職を選んだ理由を教えてください。
事業会社でチャレンジしたいという思いが湧いてきたんです。
まだ誰も実現したことがないような新規事業を立案するコンサルタントという立場で仕事をする中で、その事業領域における経験と知識と洞察力の厚みがないと、いつまでも「本当にこの仮説でよかったのか」という苦しさが残るんじゃないかと感じていました。
首都にいなくても面白い仕事はできる
ーーホールさんは、2社目の転職先に福岡を選びます。東京でキャリアを積むのではなく、九州に戻ろうと思ったのはなぜですか。
もともと東京を出たい気持ちはありました。両親もそんなに若くないですし、16歳から長崎を出ているので、いつかは地元近くに行きたいと思っていました。
大学時代、オーストラリアのメルボルンにいたことも大きいです。海外では、首都以外の街でも求心力があって、面白いビジネスが成長しているのが当たり前なので。単純比較はできませんが、アメリカだって、NYやロサンゼルスだけにビジネスが集中しているわけではないですよね。だから「東京じゃなきゃいけない」という発想がそもそもありませんでした。
もちろん、東京には東京の魅力があると思うんですが、「東京じゃないといい仕事ができない」というのは違うんじゃないかと。ちょうど福岡は全国的にも注目を集めていたし、長崎から近いし、面白いことができる場所としていいなと思ったんです。
ーー福岡で転職活動をしてみて、東京との違いは感じましたか。
業種によっても違いますし、あくまで私の印象ですが、福岡の会社にはコンテキスト(文脈)があるところが素敵だと思いました。「福岡で」こういうことをやってるとか、やっていきたいとか、アイデンティティの部分ですね。
東京だとどうしても、スケールがいきなり日本全国とか世界とか、自分が今いる場所とはつながってこなかったので。福岡の企業は、最終的なリーチは同じく全国や世界であったとしても、まず福岡というベース、自分の今置かれている環境と結びつく文脈があるところに魅力を感じました。
ーー反対に、不安に思うことはありましたか。
もちろんキャリアアップしたかったので、そのポテンシャルが狭まってしまうかもという不安はありました。でも逆に、東京は無限大に可能性があるように感じられるから、そこに安心してしまう部分がありますよね。
福岡で働くことで、いい緊張感を持てそうだと思ったんです。探索を続けるのではなく、行動し始めたり、何かを生み出し始めたりするフェーズに移る感じですね。
目の前の条件の違いとか、仕事の幅の違いとか、そういうのよりもっと先を見て、最終的に自分にとってより良いキャリアになるんじゃないかと思いました。
ーー転職先を福岡地所株式会社に決めた理由を教えてください。
何社か面接しながらもなかなか意思が固まらなかった時期に、YOUTURNキャリアコンサルタントの高尾さんからお話をいただいたんですよ。
最初の就活の時、福岡地所のようなデベロッパーも受けていましたし、不動産業や街づくりには引き続き興味があったので、受けてみようと思いました。
アットホームな会社の雰囲気も良さも伝わってきましたし、50年以上続く企業ながら代表も若く、ベンチャー企業支援の案件もやっていて、ここならやりたいことができそうだと感じたんです。
官民一体となって福岡を盛り上げていく面白さ
ーー現在ホールさんは、開発事業部に所属し、天神の再開発プロジェクトに携わっています。これまでの領域とは大きく変わる仕事内容だと思いますが、いかがですか。
確かに、勉強しなければならないことは多いです。でも、もともと関心の幅が広いタイプなので、デベロッパーの仕事は合ってるんじゃないかと思います。色々なエリアの知識が得られて、楽しいですね。
今は、具体的な案件についてステークホルダーとの調整を進めたり、企画を詰めたりしている段階です。まだ入ったばかりで、先輩方の補助をするポジションではありますが、ゼネコンや設計の方などと共同でプロジェクトを作っていく、デベロッパーの醍醐味を感じています。
ーー福岡に移住転職して感じることを教えてください。
今、福岡の都心部がどんどん変わっていくフェーズで、デベロッパーの視点からするとエキサイティングな時期だと思います。特に官との距離の近さや、企業が一体となりスピード感を持って「福岡を盛り上げるんだ」という意識の高さをすごく感じます。
そして、この一つの方向性の中で、様々な立場の方と出会い、お仕事ができたらきっと楽しいだろうなと。
今後、福岡がどうなっていくかによって、自分のキャリアも定義されていくのかなと思いますし、それを楽しみたいと思っています。もちろん、そこに貢献もできるよう頑張りたいですね。
ーー最後に、YOUTURNを利用した感想をお願いします。
YOUTURNは知人から教えてもらったんですが、「東京の人材を福岡の企業に紹介する」というコンセプトが面白いと思いました。
福岡って東京のように採用機会の選択肢が多くはないので、YOUTURNのキャリアコンサルタントの方は、まず私のことをすごく理解しようとしてくれたんです。それを踏まえて、ベンチャーから老舗企業まで幅広く紹介してくださいました。
その1つ1つに、「ホールさんにはこういう部分がフィットしてると思う」という理由があり、納得できました。
東京の転職エージェントに福岡の企業紹介をお願いしても、得られる情報の質や量が少ない上に、マッチングへの後押しも全然なかったんですよ。YOUTURNは、多くのIターン・Uターン希望者のニーズに叶っていると思います。
<執筆後記>
これまで、「世の中的に正しい選択か」よりも、自分が縁を感じるかどうかを重視してきたというホールさん。オーストラリア、東京と、その場所で何ができるかを考えながら動いた結果、次に選んだのが福岡でした。
福岡には、「九州から日本を盛り上げたい」という思いを持つ企業が数多くあります。興味がある方は、ぜひ一度YOUTURNにお問い合わせください。