大手デベロッパーから、スタートアップと大手企業の共創を推進するアクセラレータープログラムのディレクターへ

私の移住転職ストーリー
03/13/2020 更新

今回の移住転職インタビューにご登場いただいたのは、大手不動産のデベロッパーで10年近く分譲マンションの事業開発プロジェクトを担当されていた大木さん。

YOUTURNとの出会いはすでに登録されていた奥様からのご紹介でしたが、10年積み上げたキャリアを手放し福岡へ移住を決意した理由。

そして、これから活発化していくスタートアップと福岡の大企業を繋ぐアクセラレータープログラムとは。

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デベロッパーで企画開発を担当、グッドデザイン賞の受賞も

ーーこれまでのキャリアについて、お伺いしたいです。

福岡県大牟田市の高校を卒業後、九州大学の建築学科へ進学しました。その後、大学院で都市計画を学び、卒業後は大手デベロッパーに就職しました。

主に事業開発系の部署で分譲マンションの企画を推進するプロジェクトマネジメント業務を担当、途中1年ほど営業とアフターサービスも経験しました。大阪に4年半、東京に5年半住みました。

自分が企画推進を担当した物件がグッドデザイン賞を受賞して。実はその物件を自分で購入して、東京での最後の2年間はそちらに住んでいました。今は売却して、福岡に住んでいます。


ーー自分で企画開発した物件に住む…素敵ですね。

入社して間もない頃、「自分が住みたいものをつくろう」と、先輩に言われて、いつも心がけていました。物件のターゲットと自分がかけ離れているときはターゲットになったつもりで作りました。

そうしているうちに本当に住んでしまった感じですね。実際に提案した物件が想定した層に想定した値段で売れていく体験はエキサイティングでした。


ーー学生時代はどのような研究をされていたのですか?

僕が大学院に進学したのはちょうど、インターネットの飲食店検索サービスが盛り上がり始めた頃でした。隠れ家的〜みたいな謳い文句のお店も増えていて、なんで隠れてるのに商売できるんだろう、と不思議に思っていました。

それで、リアルな街中での視認性とは別に、ウェブ上の露出という意味での視認性が関係しているのではないかと思って、ウェブでヒットする回数を地図上にマスの大きさで表現して、建物デザインとの相関を探りました。

これで、隠れ家的なデザインが商業上も成り立っているんだということがわかった。


ーーおもしろいアイデアですね。

コンセプトはよかったですが、研究としてまとめる力はあまりなかったですけどね(笑)研究のほかにも都市計画やまちづくりに関するいろいろな地域団体とのワークショップに参加していました。

それは仮定の話ではなく、自分はリアルなニーズのあるところでその人の願いを叶えるようなものに、やる気が出ると気づきました。また、着眼点やコンセプトづくりに自分の強みがありそうだという感じもあったので、デベロッパーに入ることにしたんです。

移住転職するなら、今のタイミングだと思った

ーー移住の背景を教えてください。

「自分が住みたいものをつくろう」と先輩に言われていたんですが、結果、本当に自分が住みたいマンションを企画できてしまって、事業的にも成功し、グッドデザイン賞も取れて、実際に住んだ。

やりきった感じがありました。この先もどうしてもマンションをつくっていきたいのかというと、そうでもない気もしてきていて、視野を広げて他のこともやってみたいという気がしたんです。

ちょうど34歳のころですね、ゴールデンウィークに福岡へ里帰りしたとき、ふと「移住転職」という選択肢が頭に浮かびました。妻も鹿児島出身で、こっちに帰ってきた方が子育てをしやすいよねという話は、以前から出ていたんです。

ちょっと本腰をいれてみようかと思って、YOUTURNを始めとして、いくつかの転職エージェントに登録して転職活動を始めました。


ーーなぜ、このタイミングだと思えたのでしょうか?

人事異動して向こう数年くらいのキャリアが決まってしまって、この時間の使い方でいいのかな、という疑問が湧いてきました。

2~3年もすればまた事業開発の部署へ異動することもあるんですが、その頃子どもは小学校に入学する年齢。子どもは引越したくないと言うかもしれない。

それに、住んでいるマンションの価値は3年後には下がっているんじゃないかな…という懸念もあり、いろいろなことを総合的に見ると、「いい仕事があるなら今のタイミングは良いな」と思えました。


ーー迷いはなかったですか?

自分のやりたいことをやりたいと常々思っていて。やりたいと思えるような仕事に出会えたので素直に動いた感じです。迷いはなかったです。


ーー家族にはどのように伝えたのでしょうか。

もともと妻は、「やめたくなったらやめたらいい」と言ってくれていました。

それに、妻自身が九州に戻ることを検討していて、会社と交渉した結果、地域総合職のような形で福岡で仕事ができることも決まって。私たち夫婦の中では、「福岡に帰る」は決定事項で、「どういった形で帰るか」が協議事項でした。

途中、妻もYOUTURNに登録していたこともわかり、自分も話を聞いてみようと。

「地域の人とつくる」おもしろさに惹かれて、転職を即決

ーー大木さんは、YOUTURNで企業を紹介してから転職するまで、すごく速かったですよね。

そうですね。でも実は初めに登録したときは電話でお話をしただけで終わっていて。その後、別のエージェントで外資のデベロッパーを紹介されてほぼ決まっていました。

ただ、妻がYOUTURNの高尾さんと会うというので、僕もお礼を言おうと思って一緒に行くことにしました。

そこで紹介されたのが、今勤めている「デジタルガレージ」です。会社の業務内容がおもしろそうで、聞くだけ聞いてみようかなと思って。今の上司と面接することになりました。


ーーほぼ決まっていた外資のデベロッパーに対して、迷いもあったんですか?

その外資の会社で開発していくことになる建物やサービスのクオリティについてこれでいいのかなとか、ちょっと違うかもと思う部分があり、でも給料がいいから…と整理をつけようとしていたタイミングだったんです。


ーーデジタルガレージ社の面接は、どんな印象だったのでしょうか。

今私がディレクターをしているプログラムがちょうど始まろうとしていた時で、興味を惹かれました。


ーープログラムのことを具体的に教えてください。

福岡を実証の場として、大手企業や研究機関、自治体等とスタートアップがPoC(実証実験)を共同で企画・推進することを目的とした「Open Network Lab FUKUOKA」というアクセラレータープログラムです。

(※アクセラレーター:スタートアップ企業のビジネス拡大に焦点を当てた資金投資やノウハウなどのサポートをするプログラム)

未来のスマートシティやスマートな暮らしへの実装に向けて、リソースや意見を出し合ってアイデアやソリューションの検証を行う。約半年のプログラムの最終段階では、スタートアップに対する出資や、企業のマッチング成果の発表が行われます。

共催の企業が3社、協賛企業が23社、プログラムへの参加企業は63社という規模でした。


ーープログラムについて面接で説明されて、どのようなところに惹かれたのでしょうか。

このプログラムは、様々なパートナーとの共創を通じて、スマートシティを実現するテクノロジーを持つスタートアップ企業をします。まちづくりも本プログラムのテーマの1つです。

そこで、自分のデベロッパーの経験が生きるかもしれないと思いました。それに、今の上司や役員がとても楽しそうに仕事をしているように感じたので。

「福岡に一人で行くことになる」と言われてどうかなと思ったんですが、このチームでならうまくやれるのではないかと思いました。


ーー不安はなかったですか?

「地域とつくる未来のまち、プロダクト」おもしろそうじゃん!と思って。前職の会社への挨拶もそこそこに、東京を去りました、ごめんなさい。(笑)地域のみなさんとつくるというところにも惹かれましたね。

異なるKPIがある企業と共に「新しいものをつくる」

ーー今は、どのようなことに取り組まれているのですか?

プログラムで生まれたアイデアの、社会実装を目指しています。

デベロッパー時代と比較すると、今のお仕事のほうが無形のものを有形にしていくような感じがあります。

デベロッパー時代は、「売ること」がKPIでした。高い値段で売れるものをつくる。ゴールが明確で、そこにむけてどうアプローチするのかを考えればよかった。

初めは難しかったですが、長く勤めるうちにだんだん要所がわかるようになってきました。

一方で今取り組んでいることは、メディアの方もいればデべロッパーの方も、インフラ側の方もいる。それぞれで設定されているKPIが違いますし、目指している未来像も違います。

そこを汲み取りながら、マッチするスタートアップと大手企業を見つけて、できることを考えることは本当に難しいです。プログラム自体の改善の余地がありますし、もっと役に立てる部分があると思っています。

「一緒に新しいものをつくりましょう」というのは前職の企画開発の仕事と似ているところもあり、事業の創出などの面では、これから自分のできることを還元できるだろうなという感じがします。

転職エージェントは、尖ったところを選んだ

ーーご家族で福岡に移住して、どのように感じますか?

福岡は、人の多さが程よいですよね。例えばカフェに行っても、空きすぎているわけでもなく、程よく人のいる環境でコーヒーを飲める。緑が多いし、空も広いですね。

あとは、仕事でスタートアップとつながるようになってから、感度が上がっている感じがあります。東京では使ったことのなかったシェアサイクリングをプライベートで使ってみたり、最近だと、ランチやコーヒーのサブスクリプションサービスなんかも、気になってます。


ーー福岡での働き方は?

福岡で働いている社員は、僕一人なんです。東京に行くのは、今後月一度くらい。基本的にはオンラインミーティングで打ち合わせをしています。前職ではオンラインミーティングの習慣がありませんでしたが、時間管理がしやすいのがいいですね。


ーー数あるエージェントのなかでYOUTURNを使っていただいた理由を教えていただけますか?

いわゆる大手どころのエージェントって、求人が似通っている感じがあって。それに、福岡に帰るって言ってるのに、東京の求人ばっかり紹介してくるんです(笑)。

僕自身は、せっかく転職するし環境が変わるから、今までとはまったく違う新しいことをしてもいいんじゃないかなと考えていました。

今までの経験業務に固執せず、新しいことにチャレンジしてみよう思っていたので、エージェントも尖っているところを選びました。福岡移住を専門にしているYOUTURNと、外資系のエージェントと。


ーー 両者の違いはありましたか?

外資系エージェントは、これまでの実績や求める条件などを聞かれることが多かったです。対してYOUTURNの高尾さんは、僕自身の価値観を掘り下げるような質問をされることが多かったですね。


ーー大木さんは好奇心で動かれる方なのだなという感じがします。

外資デベロッパーの求人を検討していたときも、そういうスタンスでした。福岡はアジアに近いので、外資系の会社で福岡で働くというポジションがあるんじゃないか?と思って探してみたら見つかった。

高尾さんにも私の好奇心を突っついていただき、今回のデジタルガレージのプログラムをやってみたくなったんですよね。


ーー最後にひとこと、お願いします。

福岡は今、スタートアップを支援する様々な取り組みが活発になっています。せっかく帰ってきたので、私自身の経験を生かし、新しいことを貪欲に吸収しつつ、その成長に貢献したいと思います!

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著者 YOUTURN編集部
YOUTURNは、累計100名以上のハイクラス・エクゼクティブ、大都市の最前線で活躍されたビジネスパーソンの九州・福岡への移住転職を支援するエージェントです。地域特化、UIターン転職ならではフル・オーダーメイド転職支援を通じて、今世の中の求人票にはない、あなただけの求人ポジションをつくります。

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