【イベントレポート】30代での移住転職 | YOUTURN移住転職者リアルトーク【前編】
移住転職フェア・イベント
10/18/2024 更新
大好評、YOUTURNコミュニティメンバーをお招きしてのオンラインイベント。
今回のテーマは30代での移住転職です。
30代で福岡への移住転職を経験された方々をゲストに迎え、リアルなお話を伺いました。
【前編】では、ゲストの自己紹介と、「移住転職を考えた理由」についてお話をお聞きしています。 ゲスト:
西田 忠輔さん(西部ガスホールディングス株式会社)
毛利 聡さん(福岡地所株式会社 株式会社FJアーバンオペレーションズ/経営管理部 出向)
二田 哲也さん(株式会社カホエンタープライズ マネジャー)
ファシリテーター:
高尾 大輔(株式会社YOUTURN 代表取締役) 【初めて検討される方必見】福岡移住の完全ガイド ▼【無料・登録所要時間3分】YOUTURN会員登録はこちらから! 高尾 🌳
普段はこのイベント、福岡のYOUTURNのオフィスにゲストお集まりいただいてるんですけど、今日、九州/福岡は台風が迫ってまして、今朝、オンラインでの開催に決めました。
私は株式会社YOUTURNの代表をしております、高尾と申します。
早速、ゲストの方に自己紹介をそれぞれお願いしたいと思います。
まずは西田さん。今日はよろしくお願いします。
西田 💡
西田といいます。2021年2月に福岡へ移住転職をしています。
前職はコクヨという事務用品の会社で、10年間、業務アプリケーション・システムの開発運用保守を、その後経営スタッフをしたり、ECサイトのマーケティングのバックヤードを担当したり、事務用品系のいろんな経験をさせていただいたという前職です。
今は西部ガスのホールディングス機能のデジタル戦略部という部門で、エネルギー事業を中心としてDX・デジタル化を全般的に担うチームを担当させていただいてます。よろしくお願いします。
高尾 🌳
コクヨでのキャリアも本当にユニークで、役員秘書もやってらっしゃいましたよね。マルチにゼネラリストとして活躍されてて、30後半での初めての転職が移住転職だったんですよね。
西田さん、2021年当時っておいくつでしたっけ?
西田 💡
38ですね、もう30後半でした。40代の人生を見据えての移住転職でしたね。
高尾 🌳
移住転職活動をスタートするまでに時間をかけてコミュニケーションをとらせていただいてた印象があります。
西田さんは福岡にご家族で移ってこられて、お家も建てられてたので、もう福岡に骨をうずめる覚悟でいらっしゃるということでよろしいですか?
西田 💡
後でまた話が出ると思いますが、その覚悟を先にしてから転職活動するみたいな変な動きもしてます。笑
高尾 🌳
西田さん、趣味は陶芸で、ご自身で陶芸の窯を持っていらっしゃるんです。僕も一つお湯のみを作っていただいて愛用してます。今日のイベントから移住転職を果たした方は、西田さんからお湯のみを1個プレゼントしてもらえるという特典があるとか......
西田 💡
それはちょっとだいぶ時間がかかりますけど準備させていただきます。笑
高尾 🌳
ありがとうございます。
続きまして、毛利さんお願いします。
毛利です。今日はよろしくおねがいします。
前職は、北九州に本社がある製鉄関連のメーカーでした。元々出身は佐賀県佐賀市で、同じ九州内で働いてはいたんですが、転勤があり最後の2年間は名古屋事業所に勤務していました。それが最終的にUターンのきっかけになった感じではあります。
現職の福岡地所への入社が2022年11月で、もうすぐ2年経ちます。現在はFJアーバンオペレーションズという、中間持ち株会社みたいなところを昨年設立しまして、その会社に2ヶ月ほど前に出向したばかりです。
転職1回目だったんですけど、2回目の転職をしたみたいな感じになってます。
高尾 🌳
毛利さんはずっと福岡で働いてらっしゃったんですけど、名古屋で2年ぐらい。
現職にいたとしても福岡に戻ってくる可能性は十分あったんですよね、確か。
毛利 ⛺️
そうですね。製鉄所があるところに事業所があって。そこをぐるぐる回る可能性があったので、わがまま言って福岡にかえしてくれという選択肢もあったんですけど、将来的なキャリアを考えたときに、「もうここで1回戻ろう」と家族と相談して決めました。
高尾 🌳
毛利さんは34歳でUターン転職でしたね。
思い出深いのが、毛利さんは1社目の会社への恩をものすごく感じてらっしゃったなって。新卒でお世話になって長いこと勤めてて、育ててもらったみたいな気持ちをどう消化するのかとかも、いろんな方にとってのテーマになるかなとも思います。
だからといってズルズルやり続けていいのかといった葛藤もおありだと思います。その辺りをどう乗り越えたかは少しお聞きしてみたいところですね。
二田さん、お願いします。お待たせしました。
二田 🏝️
二田(ふたた)といいます、今日はよろしくお願いします。41歳になります。出身は福岡の久留米市です。大学を卒業して東京に出て、1社目はホテル業を中心とした会社にホテルマンになりたくて入社したんですけど。
全国に施設を持っている大きめの会社だったんですが、人事異動という名のもとに、全然バックボーンもない情報システム部門に3年目に異動になりまして。結局12年、1社目にいたんですけど、10年ぐらいは情報システム部門でそれからずっとシステム畑にいます。
大規模な会社は経験したので、今度はそこで培った経験を活かして今後ベンチャーにいきたいなというところもあって。1社目で自社のセキュリティー系のことをやってましたので、セキュリティ系のベンチャーのコンサルとして、3年ぐらいですかね。
その後、2021年の6月に転職をして、現在はカホエンタープライズという会社で勤務しています。九州に馴染みのある方でいうと、グッデイというホームセンターをやっている会社のグループ会社で、自社で培ったDXノウハウなどを、他社向けにコンサルとして提供するような部署におります。
高尾 🌳
二田さんは福岡に戻ってこられたのが30代の後半ですかね。年齢的には西田さんと同じタイミングで。30後半で、1社目長く勤められたところから一度東京でベンチャー企業の方に移られて、それから移住転職という形ですね。
毛利さんと西田さんは1社の経験から移住転職ダイレクト。
二田さんは1回東京で転職を経験してからの移住転職、この辺のコントラストも面白いなと思います。
みなさん結果的に30代半ば〜後半で移住転職というチャレンジをしているわけですが、何か焦りというか、35歳転職限界とかの都市伝説みたいな情報をみてという感じですか。
二田 🏝️
1回目の転職がちょうど35歳ぐらいだったんで、先ほど毛利さんがおっしゃった通り、35歳がやっぱギリギリだから行くならここだなみたいに思ったのを今言われて思い出しました。今なら関係なかったって言えるんですけどね。
高尾 🌳
そんな都市伝説は関係なかったって、結果的には皆さんおっしゃるんですけど、でもご相談いただくこと結構多いですよ。30代の半ばに差し掛かる頃に「そろそろ転職しとかないと、これが最後のチャンスかなと思って」という方いらっしゃるので、今日はこのイベントで、そんなことないよと伝えられたらなと思います。
今日はこのお三方をゲストにいろいろ聞いていきたいと思います。
最初のテーマは、シンプルに、『移住転職を考えたきっかけ、理由って何ですか』と。
転職を考えたきっかけ、さらに移住というものも含めて考えたきっかけはいろいろあると思います。仕事のキャリアという文脈だけじゃなくて、プライベートのこともあるので、まずは小手調べにこの辺、当たり障りない質問から入っていきながら皆さん少しアイドリングしていただければなと思います。
順番はランダムに僕からご指名させていただきたいんですけど、西田さんこの辺りは振り返っていかがでしょう。
西田 💡
僕は、実は移住が先に頭にあったタイプなんですね。学校を卒業して、就職するときに決めてたことがあって。
1回ちょっと九州ではなくて、もう少し大きい街で仕事を学ぶというのを一つ決めたということと、「40前に戻ってくるぞ」と、おぼろげながら決めてて。何の理由もなくてロジカルではないんですけど、何となくそう決めてた自分が、移住を考えたきっかけですね。
当時の会社にいながら福岡に戻れる仕事もいくつかあったんですけど、一応全国でいろいろな仕事があって。でも秘書をやってたので、その地区にどういったお仕事があるかというのは大体解像度高くわかったりしてたわけなんですよね。
なので、「これか、これか、これかな?」みたいなことを考えたときに、「よし、転職考えるか」となったのが転職のきっかけです。
高尾 🌳
もし前職で面白いお仕事があって福岡に転勤できるのであれば、まずその道を選んだ可能性もありますか。
西田 💡
はい、その道を選んだ可能性が高いと思いますね。
高尾 🌳
西田さんは移住が先にあって、それを果たすための手段として転職をしなきゃいけないということだと思うんですけど、これ人によってバラバラなんですよね。
転職が先に来て、どうせ転職するんだったら福岡という人もいらっしゃる。これは本当に人それぞれ違いますね。
移住が先だと、今のお仕事に何か強い不満があったり、将来に大きな不安があるとかではない場合が多いんですよね。
むしろその会社に勤めてる方が得るものが多い状態というときに、手放す怖さみたいなのは皆さんお持ちなんじゃないかなと思います。
西田さんの前職も有名な会社ですし、一生勤めてたらまあまあいい暮らしができる会社だったんじゃないかなと思うんですけど、その辺手放す恐れはなかったですか。
西田 💡
いや、めちゃくちゃありました。笑 10年やってきたIT系でいっぱい知り合いできてたし、秘書になってからはもっと広い人脈ができてましたし、経営層にも近い。
どうアクションすれば経営が理想とする動きができるか、みたいなこともイメージが湧いたりもするので、そういった自分の資産を捨てなければいけないというのは、やはり最後まで迷いました。
高尾 🌳
社内異動で社長秘書、どう考えてもその配置って何か将来の経営幹部として期待されてる配置でもあるじゃないですか。
ここで「じゃあ辞めますってどうやって言おうかな......」みたいな、そういう心理もかなりありそうです。これはどうやって手放したんですか。
西田 💡
40前に帰るぞ!ってもう決めたので、それを叶えるためだけです。例えば、家と仕事のバランスってどうかなと、その年代になったときに考えて、子供が生まれたりとか子供が小学校に入るようなタイミングだったり。
そういったのも当然考えましたし、僕も前職のときは仕事の時間が長かったので、自分の人生って楽しいのかな?みたいなことを考えて。「家族とか自分の時間と仕事ってどっちを本来優先すべきか」を自分なりに考えましたね。
高尾 🌳
そこまでずっと積み上げてきた、軸として持ってた価値観を改めて再構築したタイミングもあったんですかね。何を大事にすべきものかを考えるタイミングって、30代半ばとか30代前半には来なかったんですか?
西田 💡
実はあったんですけど、僕の場合は社内転職みたいなもんだったんですよ。34歳ぐらいで、IT屋さんから秘書に変わって、働く場所も大阪から東京に変わったんです。
新しいチャレンジを30代半ばでできたので、転職というところまで検討する必要はなかったという感じですね。会社の戦略かもしれませんが。笑
高尾 🌳
なるほど、ありがとうございます。二田さん聞かせてもらってもいいですか。
二田 🏝️
冒頭でもお伝えした通り、出身が福岡というところと、あとは私は3人兄弟長男なんですけど、ずっと好き勝手に生きさせてもらっていたので。
地元に帰って親の面倒を見る、じゃないですけど。そういうのは30歳過ぎてから考えてたことだったので、漠然と40歳ぐらいまでに帰ろうかなとはずっと思ってました。
地元に帰って親の面倒を見る、じゃないですけど。そういうのは30歳過ぎてから考えてたことだったので、漠然と40歳ぐらいまでに帰ろうかなとはずっと思ってました。
なので、それに即して行動しただけですね。東京の会社で仕事をしながら、住む場所だけ福岡に移住することも選択肢としてもちろんあったんですけれども。
元々働いてた会社も、このままでもいいよってお話いただいたんですけど、「福岡の地場の企業で働いてみたい」というのもあったんです。
高尾 🌳
福岡に生活を移すけれど東京の仕事をするという選択肢と、地場の会社で仕事をするというのは、どういう思いで地場の方を選ばれたんですか。
二田 🏝️
ものすごく考えたかというと、そうでもないんですけど。笑 東京の会社でそのまま今の仕事をすると、福岡には住んでるけど結局東京のコミュニティや人脈なので、福岡のことに触れる機会が少ないというか。
横の繋がりもそうですし、人脈とかも含めて考えたときに、それはちょっと面白くないなと。じゃあ「思い切って福岡の地場の企業で働いてみよう、それで違うなと思ったらまた戻ればいいや」くらいの感じでした。
あとは、1回転職しているというのも結果的には大きかった気もします。2回も3回も一緒だし、じゃあ4回目も一緒だよねみたいな考え方に至ったという。
高尾 🌳
実際に地場の会社で働くと、いわゆる仕事を通じた人間関係というのはやはり福岡現地で広がっていってる感覚はありますか。
二田 🏝️
担当させていただくお客様だったり、同業者だったり、その辺は少なからず当然、繋がりは少しずつできてます。
ただ意外とオンラインでみんな仕事してたりするので、最近社内でもコミュニケーション足りてないよねみたいな話にはなりがちなんです。働きやすい反面、そういう課題が。うちの企業に限らずだとは思うんですけどね。
高尾 🌳
最近東京の会社がフルリモートOKになって、福岡に拠点だけ移して東京の仕事をしてますっていう方からの転職のご相談も結構あります。
そういう方から聞くと、やはり生活を移すだけじゃ駄目だっていう声も多い。仕事が東京だと、もう本当に一日中パソコンに向き合ってずっと東京の人とやり取りして、出張があったら東京行って。現地での人間関係が全くできない、広がっていかないとはお聞きしますね。
最後に毛利さん、聞かせていただけますか。
毛利 ⛺️
私は大きく分けて二つ理由があって、家族と「生活基盤がこのままでいいんだっけ」みたいなところから少しモヤモヤ思い始めたところと、あと最後大きく決定打になったのは、やはりキャリアプラン、「このままこの仕事でいいんだっけ」みたいなところ。なので、家族と仕事の両面で考えが固まった感じです。
どちらかが先で、どちらかが強くあったというよりは、同時にニーズが生まれてきたイメージです。当時転職を考え始めたときが33歳だったかな。その時期に、2人目の子供が生まれまして。結構手がかかって、仕事漬けの名古屋生活の中で子供の面倒を見るのが大変だったんです。
妻の実家が福岡なんですけど、実家の近くで生活できたら両親の支援も受けられるし、このまま転勤し続けてマイホームがないのもちょっとなんかね......みたいな不安が。先の生活のイメージがなかなか湧かなかったので、その辺を固めたいというのが一つでした。
キャリアプランに関しては、仕事内容では満足してたんですけど、北九州から名古屋に転勤して、製鉄所構内の営業所に配属されて。お客様の最前線の場で営業や契約管理の仕事をしてたんです。
産業の大きさを体感する良さもあったんですけど、このままこの重厚長大な業界で、飲まれ続けていいんだろうかと。この仕事ってこの先どうなるんだろうみたいな漠然とした不安もあって、「仕事を変えて新しいことをしてみたいな」という思いがだんだん強くなったところがありますね。
高尾 🌳
転職を考えるときって、特に現職に対する強烈な不満というだけじゃなくて、「自分にどんな可能性が他にあるんだろうか」という興味が強くなってきて動くことも当然ありますもんね。
名古屋の生活はお子さんを2人育てながら、ご家族だけでやっていくにはしんどい部分があったんですね。
毛利 ⛺️
そうですね。2021年の夏に2人目の息子が生まれてとっても嬉しかったんですが、1年間は夜泣きがすごくて全然寝れなくて。
妻と交互に息子を抱っこし続ける生活を続けながら、製鉄所への車通勤は早朝でも1時間ぐらいかかる時もあったので、この生活はきついなって。
残業も多く、仕事はやりがいはあるものの、いろんなことが重なって余裕もなくなってきて。現状の延長線上になかなか明るい将来像を描けなくなっていたかもしれません。子供の件はいつかは終わる話なんですけど、仕事に関しては、「このままでいいんだっけ」みたいなことは心にありましたね。
高尾 🌳
ありがとうございます。では次のテーマに移れたらと思います。
続く【後編】では、「転職活動の軸」「転職先を決める上で、最後に悩んだポイント」「移住して感じる良さ・課題」「今後のライフ・キャリアプラン」など、詳しくお話をお聞きしています。 後編はこちら:【イベントレポート】30代での移住転職 |YOUTURN移住転職者リアルトーク 【後編】累計の移住転職実績100名以上!
今回のテーマは30代での移住転職です。
30代で福岡への移住転職を経験された方々をゲストに迎え、リアルなお話を伺いました。
【前編】では、ゲストの自己紹介と、「移住転職を考えた理由」についてお話をお聞きしています。 ゲスト:
西田 忠輔さん(西部ガスホールディングス株式会社)
毛利 聡さん(福岡地所株式会社 株式会社FJアーバンオペレーションズ/経営管理部 出向)
二田 哲也さん(株式会社カホエンタープライズ マネジャー)
ファシリテーター:
高尾 大輔(株式会社YOUTURN 代表取締役) 【初めて検討される方必見】福岡移住の完全ガイド ▼【無料・登録所要時間3分】YOUTURN会員登録はこちらから! 高尾 🌳
普段はこのイベント、福岡のYOUTURNのオフィスにゲストお集まりいただいてるんですけど、今日、九州/福岡は台風が迫ってまして、今朝、オンラインでの開催に決めました。
私は株式会社YOUTURNの代表をしております、高尾と申します。
早速、ゲストの方に自己紹介をそれぞれお願いしたいと思います。
ゲスト紹介
西田さん
高尾 🌳まずは西田さん。今日はよろしくお願いします。
西田 💡
西田といいます。2021年2月に福岡へ移住転職をしています。
前職はコクヨという事務用品の会社で、10年間、業務アプリケーション・システムの開発運用保守を、その後経営スタッフをしたり、ECサイトのマーケティングのバックヤードを担当したり、事務用品系のいろんな経験をさせていただいたという前職です。
今は西部ガスのホールディングス機能のデジタル戦略部という部門で、エネルギー事業を中心としてDX・デジタル化を全般的に担うチームを担当させていただいてます。よろしくお願いします。
高尾 🌳
コクヨでのキャリアも本当にユニークで、役員秘書もやってらっしゃいましたよね。マルチにゼネラリストとして活躍されてて、30後半での初めての転職が移住転職だったんですよね。
西田さん、2021年当時っておいくつでしたっけ?
西田 💡
38ですね、もう30後半でした。40代の人生を見据えての移住転職でしたね。
高尾 🌳
移住転職活動をスタートするまでに時間をかけてコミュニケーションをとらせていただいてた印象があります。
西田さんは福岡にご家族で移ってこられて、お家も建てられてたので、もう福岡に骨をうずめる覚悟でいらっしゃるということでよろしいですか?
西田 💡
後でまた話が出ると思いますが、その覚悟を先にしてから転職活動するみたいな変な動きもしてます。笑
高尾 🌳
西田さん、趣味は陶芸で、ご自身で陶芸の窯を持っていらっしゃるんです。僕も一つお湯のみを作っていただいて愛用してます。今日のイベントから移住転職を果たした方は、西田さんからお湯のみを1個プレゼントしてもらえるという特典があるとか......
西田 💡
それはちょっとだいぶ時間がかかりますけど準備させていただきます。笑
高尾 🌳
ありがとうございます。
続きまして、毛利さんお願いします。
毛利さん
毛利 ⛺️毛利です。今日はよろしくおねがいします。
前職は、北九州に本社がある製鉄関連のメーカーでした。元々出身は佐賀県佐賀市で、同じ九州内で働いてはいたんですが、転勤があり最後の2年間は名古屋事業所に勤務していました。それが最終的にUターンのきっかけになった感じではあります。
現職の福岡地所への入社が2022年11月で、もうすぐ2年経ちます。現在はFJアーバンオペレーションズという、中間持ち株会社みたいなところを昨年設立しまして、その会社に2ヶ月ほど前に出向したばかりです。
転職1回目だったんですけど、2回目の転職をしたみたいな感じになってます。
高尾 🌳
毛利さんはずっと福岡で働いてらっしゃったんですけど、名古屋で2年ぐらい。
現職にいたとしても福岡に戻ってくる可能性は十分あったんですよね、確か。
毛利 ⛺️
そうですね。製鉄所があるところに事業所があって。そこをぐるぐる回る可能性があったので、わがまま言って福岡にかえしてくれという選択肢もあったんですけど、将来的なキャリアを考えたときに、「もうここで1回戻ろう」と家族と相談して決めました。
高尾 🌳
毛利さんは34歳でUターン転職でしたね。
思い出深いのが、毛利さんは1社目の会社への恩をものすごく感じてらっしゃったなって。新卒でお世話になって長いこと勤めてて、育ててもらったみたいな気持ちをどう消化するのかとかも、いろんな方にとってのテーマになるかなとも思います。
だからといってズルズルやり続けていいのかといった葛藤もおありだと思います。その辺りをどう乗り越えたかは少しお聞きしてみたいところですね。
二田さん
高尾 🌳二田さん、お願いします。お待たせしました。
二田 🏝️
二田(ふたた)といいます、今日はよろしくお願いします。41歳になります。出身は福岡の久留米市です。大学を卒業して東京に出て、1社目はホテル業を中心とした会社にホテルマンになりたくて入社したんですけど。
全国に施設を持っている大きめの会社だったんですが、人事異動という名のもとに、全然バックボーンもない情報システム部門に3年目に異動になりまして。結局12年、1社目にいたんですけど、10年ぐらいは情報システム部門でそれからずっとシステム畑にいます。
大規模な会社は経験したので、今度はそこで培った経験を活かして今後ベンチャーにいきたいなというところもあって。1社目で自社のセキュリティー系のことをやってましたので、セキュリティ系のベンチャーのコンサルとして、3年ぐらいですかね。
その後、2021年の6月に転職をして、現在はカホエンタープライズという会社で勤務しています。九州に馴染みのある方でいうと、グッデイというホームセンターをやっている会社のグループ会社で、自社で培ったDXノウハウなどを、他社向けにコンサルとして提供するような部署におります。
高尾 🌳
二田さんは福岡に戻ってこられたのが30代の後半ですかね。年齢的には西田さんと同じタイミングで。30後半で、1社目長く勤められたところから一度東京でベンチャー企業の方に移られて、それから移住転職という形ですね。
毛利さんと西田さんは1社の経験から移住転職ダイレクト。
二田さんは1回東京で転職を経験してからの移住転職、この辺のコントラストも面白いなと思います。
みなさん結果的に30代半ば〜後半で移住転職というチャレンジをしているわけですが、何か焦りというか、35歳転職限界とかの都市伝説みたいな情報をみてという感じですか。
二田 🏝️
1回目の転職がちょうど35歳ぐらいだったんで、先ほど毛利さんがおっしゃった通り、35歳がやっぱギリギリだから行くならここだなみたいに思ったのを今言われて思い出しました。今なら関係なかったって言えるんですけどね。
高尾 🌳
そんな都市伝説は関係なかったって、結果的には皆さんおっしゃるんですけど、でもご相談いただくこと結構多いですよ。30代の半ばに差し掛かる頃に「そろそろ転職しとかないと、これが最後のチャンスかなと思って」という方いらっしゃるので、今日はこのイベントで、そんなことないよと伝えられたらなと思います。
今日はこのお三方をゲストにいろいろ聞いていきたいと思います。
移住転職を考えたきっかけ・理由
高尾 🌳最初のテーマは、シンプルに、『移住転職を考えたきっかけ、理由って何ですか』と。
転職を考えたきっかけ、さらに移住というものも含めて考えたきっかけはいろいろあると思います。仕事のキャリアという文脈だけじゃなくて、プライベートのこともあるので、まずは小手調べにこの辺、当たり障りない質問から入っていきながら皆さん少しアイドリングしていただければなと思います。
順番はランダムに僕からご指名させていただきたいんですけど、西田さんこの辺りは振り返っていかがでしょう。
西田 💡
僕は、実は移住が先に頭にあったタイプなんですね。学校を卒業して、就職するときに決めてたことがあって。
1回ちょっと九州ではなくて、もう少し大きい街で仕事を学ぶというのを一つ決めたということと、「40前に戻ってくるぞ」と、おぼろげながら決めてて。何の理由もなくてロジカルではないんですけど、何となくそう決めてた自分が、移住を考えたきっかけですね。
当時の会社にいながら福岡に戻れる仕事もいくつかあったんですけど、一応全国でいろいろな仕事があって。でも秘書をやってたので、その地区にどういったお仕事があるかというのは大体解像度高くわかったりしてたわけなんですよね。
なので、「これか、これか、これかな?」みたいなことを考えたときに、「よし、転職考えるか」となったのが転職のきっかけです。
高尾 🌳
もし前職で面白いお仕事があって福岡に転勤できるのであれば、まずその道を選んだ可能性もありますか。
西田 💡
はい、その道を選んだ可能性が高いと思いますね。
高尾 🌳
西田さんは移住が先にあって、それを果たすための手段として転職をしなきゃいけないということだと思うんですけど、これ人によってバラバラなんですよね。
転職が先に来て、どうせ転職するんだったら福岡という人もいらっしゃる。これは本当に人それぞれ違いますね。
移住が先だと、今のお仕事に何か強い不満があったり、将来に大きな不安があるとかではない場合が多いんですよね。
むしろその会社に勤めてる方が得るものが多い状態というときに、手放す怖さみたいなのは皆さんお持ちなんじゃないかなと思います。
西田さんの前職も有名な会社ですし、一生勤めてたらまあまあいい暮らしができる会社だったんじゃないかなと思うんですけど、その辺手放す恐れはなかったですか。
西田 💡
いや、めちゃくちゃありました。笑 10年やってきたIT系でいっぱい知り合いできてたし、秘書になってからはもっと広い人脈ができてましたし、経営層にも近い。
どうアクションすれば経営が理想とする動きができるか、みたいなこともイメージが湧いたりもするので、そういった自分の資産を捨てなければいけないというのは、やはり最後まで迷いました。
高尾 🌳
社内異動で社長秘書、どう考えてもその配置って何か将来の経営幹部として期待されてる配置でもあるじゃないですか。
ここで「じゃあ辞めますってどうやって言おうかな......」みたいな、そういう心理もかなりありそうです。これはどうやって手放したんですか。
西田 💡
40前に帰るぞ!ってもう決めたので、それを叶えるためだけです。例えば、家と仕事のバランスってどうかなと、その年代になったときに考えて、子供が生まれたりとか子供が小学校に入るようなタイミングだったり。
そういったのも当然考えましたし、僕も前職のときは仕事の時間が長かったので、自分の人生って楽しいのかな?みたいなことを考えて。「家族とか自分の時間と仕事ってどっちを本来優先すべきか」を自分なりに考えましたね。
高尾 🌳
そこまでずっと積み上げてきた、軸として持ってた価値観を改めて再構築したタイミングもあったんですかね。何を大事にすべきものかを考えるタイミングって、30代半ばとか30代前半には来なかったんですか?
西田 💡
実はあったんですけど、僕の場合は社内転職みたいなもんだったんですよ。34歳ぐらいで、IT屋さんから秘書に変わって、働く場所も大阪から東京に変わったんです。
新しいチャレンジを30代半ばでできたので、転職というところまで検討する必要はなかったという感じですね。会社の戦略かもしれませんが。笑
高尾 🌳
なるほど、ありがとうございます。二田さん聞かせてもらってもいいですか。
二田 🏝️
冒頭でもお伝えした通り、出身が福岡というところと、あとは私は3人兄弟長男なんですけど、ずっと好き勝手に生きさせてもらっていたので。
地元に帰って親の面倒を見る、じゃないですけど。そういうのは30歳過ぎてから考えてたことだったので、漠然と40歳ぐらいまでに帰ろうかなとはずっと思ってました。
地元に帰って親の面倒を見る、じゃないですけど。そういうのは30歳過ぎてから考えてたことだったので、漠然と40歳ぐらいまでに帰ろうかなとはずっと思ってました。
なので、それに即して行動しただけですね。東京の会社で仕事をしながら、住む場所だけ福岡に移住することも選択肢としてもちろんあったんですけれども。
元々働いてた会社も、このままでもいいよってお話いただいたんですけど、「福岡の地場の企業で働いてみたい」というのもあったんです。
高尾 🌳
福岡に生活を移すけれど東京の仕事をするという選択肢と、地場の会社で仕事をするというのは、どういう思いで地場の方を選ばれたんですか。
二田 🏝️
ものすごく考えたかというと、そうでもないんですけど。笑 東京の会社でそのまま今の仕事をすると、福岡には住んでるけど結局東京のコミュニティや人脈なので、福岡のことに触れる機会が少ないというか。
横の繋がりもそうですし、人脈とかも含めて考えたときに、それはちょっと面白くないなと。じゃあ「思い切って福岡の地場の企業で働いてみよう、それで違うなと思ったらまた戻ればいいや」くらいの感じでした。
あとは、1回転職しているというのも結果的には大きかった気もします。2回も3回も一緒だし、じゃあ4回目も一緒だよねみたいな考え方に至ったという。
高尾 🌳
実際に地場の会社で働くと、いわゆる仕事を通じた人間関係というのはやはり福岡現地で広がっていってる感覚はありますか。
二田 🏝️
担当させていただくお客様だったり、同業者だったり、その辺は少なからず当然、繋がりは少しずつできてます。
ただ意外とオンラインでみんな仕事してたりするので、最近社内でもコミュニケーション足りてないよねみたいな話にはなりがちなんです。働きやすい反面、そういう課題が。うちの企業に限らずだとは思うんですけどね。
高尾 🌳
最近東京の会社がフルリモートOKになって、福岡に拠点だけ移して東京の仕事をしてますっていう方からの転職のご相談も結構あります。
そういう方から聞くと、やはり生活を移すだけじゃ駄目だっていう声も多い。仕事が東京だと、もう本当に一日中パソコンに向き合ってずっと東京の人とやり取りして、出張があったら東京行って。現地での人間関係が全くできない、広がっていかないとはお聞きしますね。
最後に毛利さん、聞かせていただけますか。
毛利 ⛺️
私は大きく分けて二つ理由があって、家族と「生活基盤がこのままでいいんだっけ」みたいなところから少しモヤモヤ思い始めたところと、あと最後大きく決定打になったのは、やはりキャリアプラン、「このままこの仕事でいいんだっけ」みたいなところ。なので、家族と仕事の両面で考えが固まった感じです。
どちらかが先で、どちらかが強くあったというよりは、同時にニーズが生まれてきたイメージです。当時転職を考え始めたときが33歳だったかな。その時期に、2人目の子供が生まれまして。結構手がかかって、仕事漬けの名古屋生活の中で子供の面倒を見るのが大変だったんです。
妻の実家が福岡なんですけど、実家の近くで生活できたら両親の支援も受けられるし、このまま転勤し続けてマイホームがないのもちょっとなんかね......みたいな不安が。先の生活のイメージがなかなか湧かなかったので、その辺を固めたいというのが一つでした。
キャリアプランに関しては、仕事内容では満足してたんですけど、北九州から名古屋に転勤して、製鉄所構内の営業所に配属されて。お客様の最前線の場で営業や契約管理の仕事をしてたんです。
産業の大きさを体感する良さもあったんですけど、このままこの重厚長大な業界で、飲まれ続けていいんだろうかと。この仕事ってこの先どうなるんだろうみたいな漠然とした不安もあって、「仕事を変えて新しいことをしてみたいな」という思いがだんだん強くなったところがありますね。
高尾 🌳
転職を考えるときって、特に現職に対する強烈な不満というだけじゃなくて、「自分にどんな可能性が他にあるんだろうか」という興味が強くなってきて動くことも当然ありますもんね。
名古屋の生活はお子さんを2人育てながら、ご家族だけでやっていくにはしんどい部分があったんですね。
毛利 ⛺️
そうですね。2021年の夏に2人目の息子が生まれてとっても嬉しかったんですが、1年間は夜泣きがすごくて全然寝れなくて。
妻と交互に息子を抱っこし続ける生活を続けながら、製鉄所への車通勤は早朝でも1時間ぐらいかかる時もあったので、この生活はきついなって。
残業も多く、仕事はやりがいはあるものの、いろんなことが重なって余裕もなくなってきて。現状の延長線上になかなか明るい将来像を描けなくなっていたかもしれません。子供の件はいつかは終わる話なんですけど、仕事に関しては、「このままでいいんだっけ」みたいなことは心にありましたね。
高尾 🌳
ありがとうございます。では次のテーマに移れたらと思います。
続く【後編】では、「転職活動の軸」「転職先を決める上で、最後に悩んだポイント」「移住して感じる良さ・課題」「今後のライフ・キャリアプラン」など、詳しくお話をお聞きしています。 後編はこちら:【イベントレポート】30代での移住転職 |YOUTURN移住転職者リアルトーク 【後編】
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