【イベントレポート】家族で福岡に移住された方をゲストにリアルトーク!

移住転職フェア・イベント
07/12/2024 更新

自分の仕事・キャリアのみならず、パートナーの仕事や子どもの教育環境など、検討するにもハードルを感じやすい“家族での移住転職”。「いつかは家族揃って福岡に帰りたいけれど、タイミングがなかなか掴めない......」というお悩みもよく耳にします。

本記事では、5月22日(水)に開催されたYOUTURNのオンラインイベント〈移住転職者座談会〉の模様を一部レポートいたします。

テーマは【家族での移住】。家族で福岡に移住された方をゲストに迎え、それぞれの思いをどう擦り合わせていったのか、どんな準備が必要だったかなど貴重な実体験をお話しいただきました。参加申込者も10名以上と、皆さんの関心の高さが伺えるイベントとなりました。

移住転職者座談会含むYOUTURN会員限定イベントは、YOUTURN会員になることで参加できます。

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登壇メンバー

ゲスト:
合田祐介さんiBankマーケティング株式会社
中元曜子さん株式会社FCCテクノ
山口樹さん株式会社Zero-Ten Park

ファシリテーター:
YOUTURN 高尾(代表取締役)


家族での移住は、各家庭ごとに異なる背景や課題が伴いますが、それぞれに工夫を凝らして道を切り拓き、移住後の新しい生活に非常に満足されている様子でした。

合田 祐介さんiBankマーケティング

合田さんは、妻の自然派生活への憧れから福岡への移住を決断したと語ります。上のお子さんが小学校中学年から高学年に、下のお子さんが小学校に上がるタイミングで移住を決め、1年かけて準備を進めました。移住後は可処分所得(自由に使えるお金)も増え、家族全員が新たな環境に順応していると顔をほころばせました。

▲イベント中の合田さん

ご出身:兵庫県
移住転職時のご年齢:40代
家族構成:妻・子ども3人(当時小学生と未就学児)
ご経歴:大手SIerおよび事業会社でSE・PM → 福岡の金融系企業、iBankマーケティングでSE・PM(移住転職)
移住転職のスケジュール感:2022年1月頃から移住転職を検討。2023年1月、単身で福岡へ。同年4月、家族揃って福岡移住を実現

ーー移住転職を決断するにあたり、家族でどう話し合った?

妻も自然豊かな環境での生活を望んでいたので、意見の対立やいざこざもなく話し合いはすんなりいきました。

私自身も40歳という節目で、移住転職するならこれが最後のチャンスかなと。妻とは下の子どもが小学校に上がるタイミングが一番いいねと話していて、唯一気がかりだったのは子どもが賛成してくれるかどうかでしたね。


ーー移住の準備として必要だったことは?

なるべく子どもの不安を減らせるように努めました。上の子も反対はしなかったんですが、小学校での友人関係が出来上がっていましたし、習い事のバスケットボールチームを離れるのも寂しかったんじゃないかと思います。

夏休みには家族で福岡旅行へ。実際にその土地に触れてみることで「引っ越してもうまくやっていけそうだ」とイメージできるようにしたかったんです。はじめは心配していましたが、子どもは馴染むのが早いですね。今では毎日のようにお友達が遊びに来ているんです。

また、東京のマンションを売却するのも大きな課題でした。転職時期と持ち家の売却時期を考えながら動くのはなかなか骨が折れましたが、タイミングを見計らってなんとかうまくいきました。


ーー移住転職して感じる良さは?

自然に囲まれた生活に憧れていたので、今は糸島の田舎のほうに住んでいます。海も山も徒歩圏内の場所に住みながら街にもすぐアクセスできるのは、やはり福岡のいいところですね。

福岡へ移るなら年収は下がるだろうと思っていたんですが、生活コスト自体が下がるだろうからとあまり気にしていなくて。幸い私の場合は年収が下がることもなく、移住した結果、可処分所得(自由に使えるお金)はむしろ増えたくらいです。

中元曜子さんFCCテクノ

「結婚時からいずれは福岡に戻りたいと話していた」と語る中元さん。コロナ禍での出産をきっかけに、両親と子供の関わりを大事にしたいと強く思うようになりました。子供が小学校に上がるまでをタイムリミットとして、移住を決意。保育園探しに四苦八苦しながらも、具体的に転職活動を始めて約半年で福岡へ移り、家族揃って今の生活に満足している様子が伺えました。

▲イベント中の中元さん

ご出身:福岡県
移住転職時のご年齢:30代
家族構成:夫・子ども1人(当時~現在 未就学児)
ご経歴:大手メーカーにて物流・人事 → 福岡のITコンサル企業、FCCテクノにてCEO室マネージャー(移住転職)
移住転職のスケジュール感:検討期間を除き、動き出してから半年ほどで移住転職を実現(5月に職務経歴書を書き始め、9月に転職先が決まり、12月頭に引っ越し)

ーー移住転職を決断するにあたり、家族でどう話し合った?

夫とは結婚する時から、いずれは福岡に戻りたいねと話していました。コロナ禍での出産をきっかけに、九州にいるお互いの両親と子供の関わりをもっと大事にしたいと思うようになったんです。

時期をどうするかは夫婦間でよく話し合いました。子どものことを考えると、小学校入学までには移住するのがいいだろうとなって。コロナ禍をきっかけに、夫がフルリモートワークできるようになったのが大きかったですね。クリアすべきことが絞られたおかげで、想定よりも早く動き出すことができ、スケジュールも具体化していきました。


ーー移住の準備として必要だったことは?

保育園探しは空きがなくて本当に焦りました。1月入社が決まっていたので、12月に慣らし保育をするイメージだけはできていたものの、タイミングよく入れるところがなかなか見つからなくて。企業主導型保育園を中心に、15件ほど問い合わせても『空いていません』と。移住ごと白紙になってしまうかもと不安な日々でした。苦労の末なんとか1つだけ空いてるところを見つけたんです。

保育園が決まってから家探し。今の家はスピード勝負で、実際に見に行くことなく決めました(笑)。福岡市内や人気エリアだと賃貸はすぐに埋まってしまうんです。Webで新着物件を目にする頃には、現地の人が契約を進めてしまっていることもざらにあるみたいで。いいなと思えばすぐに問い合わせて、前金を払って予約して、その後で見にいくというのが福岡への移住転職ではスタンダードかもしれません。


ーー移住転職して感じる良さは?

準備は大変でしたが、子どもと両親の関係も深まりましたし、移住してよかったことのほうが圧倒的に多いです。

どこへ行っても混雑している東京では、早め早めに計画して動かないといけないし、せっかくの休日も思いっきり遊べなくて。福岡では同じ1日でも使える時間が増えたような気がします。気軽に車を走らせて、行きたいときに行きたいところへ行ける。夫も帰ってきて本当によかったと福岡を気に入っているんです。

現職のFCCテクノには 「職員を大人扱いしよう」という考えがあって。自分たちで成果を上げられるなら好きなようにやっていいよというのが代表の考え方なんです。自分で裁量を持ってコントロールできるので、圧倒的に働きやすくなりました。

山口樹さん(Zero-Ten Park

山口さんは、「妻の実家がある福岡で子育てしたい」という思いから移住を決めました。育休中に妻の出産準備と並行して転職活動を行い、家の内見や申し込みはオンラインで対応したり、保育園の入園準備のため早めに引っ越すなど工夫し、短期間での移住転職を実現。通勤時間が短縮されて家族との時間が増えたと語ります。さらに、仕事面でも成長実感を得られていると充実した様子でした。

▲イベント中の山口さん

ご出身:島根県
移住転職時のご年齢:20代
家族構成:妻・子ども1人(当時未就学児)
ご経歴:不動産関連企業で営業 → 福岡のクリエイティブ企業、Zero-Ten Parkで不動産関連事業開発(移住転職)
移住転職のスケジュール感:1年間の検討期間を経て、育休中に出産準備と並行して転職活動をスタート。約半年で移住転職を実現

ーー移住転職を決断するにあたり、家族でどう話し合った?

僕は島根出身ですが大学時代は福岡にいたんです。妻は福岡出身で実家も福岡。「子育てするなら福岡がいいね」とずっと話していたので、妊娠がわかったタイミングで自然と「いま動こう」となりました。具体的に動き出してからは約半年と短い期間で移住が叶いました。


ーー移住の準備として必要だったことは?

福岡の保育園って実際に見学に行かないといけないんですよ。入社まではまだ余裕があったんですが、保育園の入園準備のため早めに引っ越しました。保育園については入園時期や申請期限など、しっかり調べておいたほうが安心です。

子どもを連れて行くにもまだ0歳ですから、飛行機に乗せて大丈夫なのか調べたり、子ども用ベッドがある航空会社の座席を何ヶ月も前から予約したりしました。

物件はオンライン内覧で済ませて、直接は見ずに決めました。申し込みもPDFでもらったデータをコンビニで印刷、スキャンして対応したり。郵送している時間もないのでとにかくオンラインで進める必要がありましたね。


ーー移住転職して感じる良さは?

福岡はコンパクトシティですから、通勤時間がグッと短縮されて家族との時間が増えました。ただ、どの地域に住むかで保育料が大幅に変わるので、そこはもう少し慎重に検討すればよかったなと。でも、総合的な満足度は高いです。

転職してよかったなとも感じています。大手では経験できないようなこともベンチャーでは任せてもらえるので、気づけば経営の一端を担っているような手触り感があって。何年分かの成長をこの一年で一気に得られているような感覚です。

加えて、現職では子育てにすごく理解があって。取締役はご家族が大好きで自ら率先して6時に帰られますし、お迎えの日は早めに上がりましょうという雰囲気が職場全体で出来上がっているんです。

九州・福岡への移住転職ストーリー

本イベントのゲストの中から、合田さんと中元さんの移住転職ストーリーをご紹介します。どんな葛藤を経て、今に至るのか。どんな居場所を手にしているのか。リアルな声を、ぜひ参考にしてみてください。

「東京に未練はない」直感を信じて福岡へ。今が一番ハッピー
「転職はゴールじゃない」移住転職を通じて取り戻した自分の軸
キャリアは諦めたくない、移住もしたい。手に入れた新たなステージ

いかがでしたか。約束された毎日を手放して、不確実な変化の先に飛び込む。移住転職の決断には、人生を大きく変える覚悟が必要です。ご自身だけでなくご家族の人生にも大きな変化をもたらすとなると尚更でしょう。

「苦労も多かった。でも、あの時動いたから手にしている“今”がある」。大きな決断をされたゲストのお三方が、今は福岡の地で、当時を振り返り和やかに談笑される姿が印象的でした。

イベント終了後には、参加者のみなさんから「なんとなくイメージしていた移住転職の解像度が増した」「自身と重なる部分があり、参考になった」「移住の決断理由や困難だったことを直接聞けた」という感想が寄せられました。

イベントでは、参加者だけが聞くことのできる“オフレコを含むここだけの話”も。今後もYOUTURNでは、人生の選択に役立つようなイベントを開催してまいります。今回の参加が叶わなかった皆さん、次回以降ぜひお待ちしております!

移住転職者座談会含むYOUTURN会員限定イベントは、YOUTURN会員になることで参加できます。

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著者 YOUTURN編集部
YOUTURNは、累計100名以上のハイクラス・エクゼクティブ、大都市の最前線で活躍されたビジネスパーソンの九州・福岡への移住転職を支援するエージェントです。地域特化、UIターン転職ならではフル・オーダーメイド転職支援を通じて、今世の中の求人票にはない、あなただけの求人ポジションをつくります。

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