働く場所も年齢も関係ない! 元楽天グループ会社役員の信念は「現場を大切にする働き方」

私の移住転職ストーリー
10/21/2019 更新

チャレンジは若い人の特権。 

口にしたことはなくても、心の奥底にそんな思いを秘めて生きている方は少なくないでしょう。「これまでの経験を活かしたキャリア形成」は多くの人が考える選択であるのと同時に、意図せず挑戦を避ける選択となってしまうことにもなりかねません。

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今回紹介するのは、50歳にして福岡に移住し、業界も職種も違う仕事に転職した株式会社ホープの内田善久(うちだよしひさ)さん。東京では楽天グループ会社の役員まで務められたにも関わらず、福岡では人生で初めての電話営業にも挑戦しています。

決して簡単な挑戦ではないはずなのに、内田さんの顔にいきいきとした表情が浮かぶのはなぜなのでしょうか。チャレンジに対して保守的になっている方や、「働く場所は東京に決まっている!」と考えている方にとって、本記事が新たな挑戦のきっかけとなれば幸いです。

東京に骨を埋めるイメージは持てなかった

――楽天グループ会社の役員を務めながらも、50歳にして福岡への移住×転職を決意した内田さん。そのきっかけはなんだったのでしょうか。

私は2012年に単身赴任で上京したのですが、それまでは福岡で働いていました。東京に骨を埋めるイメージを持てなかった私は、いつか福岡に帰ることを想定して、妻と家は福岡に残していったのです。

今回福岡への移住転職のきっかけになったのは、前職の体制が大きく変わるタイミングだったからです。新体制になれば、しばらくは福岡に帰れなくなりそうなので、今が辞め時だと思いました。年齢も年齢でしたし、働きながら転職活動をする余裕もなかったので、会社を辞めて転職活動に集中することにしたのです。


――福岡での転職活動はどのように行っていたのですか。

大手エージェント会社にお願いして、求人案件を紹介してもらっていました。しかし、私のキャリアを見て紹介されるのはEC(Eコマース)の立ち上げ責任者のポジションばかりでしたね。福岡はテレビ通販の影響が大きい土地なので、これからユーザーの裾野を広げるためにECを展開しようとしている企業が多いのです。

それは私がこれまで経験してきた仕事なので、キャリアを活かせる仕事ではあります。しかし、それでは経験の焼き直し。せっかく会社を辞めたのだから、他の仕事も見てみたいと思いました。年齢も年齢なので贅沢は言えませんが、もっと別のことで次の会社のお役に立てればと思ったのです。


――多くの修羅場を経験したビジネスパーソンとはいえ、50歳での転職。不安があったとおっしゃる内田さんですが、新しい仕事に挑戦したいと語る声には無邪気さを感じました。「新しいことをやりたい。でもそれが何かは分からない。」と語る内田さんが次のチャレンジとして選んだのは、自治体に特化したサービスを展開する株式会社ホープ。何が入社の決め手となったのでしょうか。

経験があってもご意見番にはなりたくない

――ホープの第一印象はいかがでしたか。

とてもしっかりしている会社だという印象を受けましたね。受付で待っていた時のことなのですが、オフィスから出てくる社員が一人残らず「ご用件をお伺いしていますでしょうか」と聞いてくれるのです。勢いだけで伸びているベンチャーではなく、地に足の着いている会社だという印象を受けました。 

代表の時津は、「組織が急激に大きくなって、会社の全てに目が行き届かなくなったし、社員からも私のことが見えなくなってきていると思う。」と率直に今感じていることを話してくれたのです。正直、まだ入社するかも分からない私に対して、そこまで包み隠さず話してくれたのは驚きましたね。 

そして、私にとってはそれが成長の踊り場でよく起きることだということもわかっていました。創業社長というのはそもそもエゴが強い人たちです。同時に、自分の能力以上に会社が大きくならないという不安も抱えているもの。

すると社長は、社員たちの顔色を伺いながら会社を運営していくことになり、結果的に事業成長という企業本来の目的を見失ってしまうことも珍しくありません。

そんなときこそ指を立てて「この指止まれ」と言い切るしかありません。時津はホープをこの規模まで引っ張ってきている中心人物です。社員の顔色を伺うよりも、従来通りのリーダーシップを発揮してみんなを引っ張って行ったほうが、社員も幸せだと思いました。


ーー若い組織のホープに、ご経験があって年も離れた内田さんをどのようなポジションで入社させるかは、会社としても葛藤もあったように感じます。

まさにそのことに関しては、とても迷惑をかけたと思いますね。時津と話した後に事業部の責任者と会い、話をしました。私としては、この年齢だとしてもご意見番や相談役というのは嫌だったのです。ホープにおいて私のこれまでのキャリアをそのまま活かせるとも思っていませんし、これまでの経験から現場を知らないと仕事はできないと思っていました。 

高いポジションにつけられると、周囲の目も含めてすぐに結果を求められてしまう。もちろんそこは目指しますが、プロセスとして現場からやりたいと話したのです。結果的にホープとしても、まずは現場を知ってもらいたいという意向があったので、ゼロからスタートさせてもらうことになりました。


ーー役員まで務めた内田さんが現場からスタートするとしたら、ご家族も心配されたのではないでしょうか。

入社後も時津は定期的に面談の時間を設けてくれて「家族は心配してないか」と気にかけてくれていたのですが、私の妻はびっくりするくらい、私がどこでどう働くかということについて無関心なんです。これまで転職を繰り返してきても、一つも不安を口にしたことがないんですよ。 

唯一、前職で倉庫で働いている時に、管理者が身に着けるポンチョを着たまま帰って「あなた大丈夫?」と言われたことはありますが(笑)。もし私が家で仕事の愚痴などをこぼしていれば話は別かもしれませんが、充実して働いているので妻も安心しているのではないでしょうか。


ーー立派なキャリアがあるにも関わらず、現場から仕事を始めた内田さん。その姿勢があったからこそ、ホープ社も一緒に働きたいと思ったに違いありません。新しいことにチャレンジすることは、時にプライドを捨てて挑まなければいけないこともあります。内田さんがいくつになっても挑戦し続けられるのではなぜでしょうか。

50歳にして初めての電話営業に挑戦

――ホープに入社してからはどのような仕事から始めたのですか。

新入社員と同じように電話営業から始めました。人生で初めての経験でしたが、新しい経験をしたかった私にとっては苦痛ではありませんでした。最初の一ヶ月は自治体HP(ホームページ)の広告営業からスタートしました。

広告に出稿したい企業は確実にいるのですが広告を出稿する目的は本当に様々で、的を絞るのが非常に難しいのです。ゼロからのスタートだった私には、まずは数をこなす以外に方法がありませんでした。何度も断られながらも、どうしたら受注できるか考えて試行錯誤していました。 

幸い、ホープでは研修もしっかりありましたし、みんな新人に教えるように丁寧に教えてくれ、人に対するケアがとても行き届いているように感じました。


――とはいえ、経験があるビジネスマンなら泥臭く数をこなすより「効率的に電話営業する方法」を考えてしまいそうです。

決して楽な仕事ではないですし、目標が達成できないこともあります。それでも、チームのみんながフォローしてくれる環境があることは素直にありがたいですね。

でも気づいたら、夢で見るくらい電話営業に夢中になっていました。 それくらい夢中になっていますから、結果が出た時の嬉しさもひとしお。この年になって、これほど興奮する体験ができることは本当にありがたいことだと思います。

また、一緒に働くメンバーも、私の受注を自分のことのように喜んでくれるんですよね。この年になっても人に褒められることはとても嬉しいです。


――新しいことに挑戦しているからこそ、50歳になっても成長し、働く喜びを感じながら充実した毎日をすごしている内田さん。電話営業は大変だと語りますが、その姿を見ていると「苦しみ」や「辛さ」ではなく「やりがい」や「楽しさ」が伝わります。目の前のことに必死に取り組むことこそが、仕事を楽しむための秘訣かもしれません。

ホープを自治体の総合サービス会社にする

――さて、入社して10ヶ月目になりますが、今はどのような仕事をされているのですか?

今年の7月に大きく会社の組織体制が変わりまして、現在は広告事業部の中国・四国支社の「支社長」をしています。 全国の自治体にサービスの導入・提案、民間企業には自治体広告の提案をしており、勤務地の福岡を起点に働いています。


――支社長になって、これまでのマネジメント経験が活かせそうですね。事業としては、今後はどのような展望を持っているのですか。

ホープは、今は広告事業、メディア事業、エネルギー事業の3本柱で自治体へサービスを展開しておりますが、、将来的には自治体に特化したサービス会社になっていきたいと思っています。とても付加価値の高い存在だと思いますし、魅力を感じます。ですが、そうなるためには自治体との接触回数を増やしていかなければなりません。 

自治体にも当然考えがあって、こちらから提案しても、全て採用してくれるとは限りません。しかし私たちが接触回数を増やし、何気ない会話の中から、「こんなことに困ってるんだよね」と相談してくれた時がチャンス。ですから、時には御用聞きもしながら、自治体との接触回数を増やしていくことが大事だと思っています。 

また広告は、「その広告をどれだけ多くの人に見えてもらうか」がクライアントの最も重要視するポイントである以上、人口の少ない自治体より、多い自治体の方が広告枠を販売しやすいのが現状です。しかし一方で、小さな自治体の方が困ってることは多いと思うんです。そこにビジネスチャンスを見いだせれば、よりホープの事業成長に繋がりますし、多角的に自治体の問題を解決できるようになっていくと思います。


ーー最後に、今回YOUTURNで転職してみていかがでしたか。

私のキャリアは様々な業界・職種を経験していることもあり、他のエージェントでは一番分かりやすいECの会社(事業立ち上げ)を紹介されることが多かったです。またエージェント同士で、紹介される案件が同じものもあり私のイメージとは異なりました。

もちろん他のエージェントも親身に対応してくれましたが、YOUTURNでは高尾さんが丁寧にキャリアとキャラクターを整理してくれたのは他とは違う点でしたね。

また他のエージェントとは違うジャンルの会社を紹介して頂けたこともお世話になることを決めた理由です。たまたまネット検索でYOUTURNのホームページを見たのがきっかけでしたが、運命的な出会いだったと思います。良縁をつないでいただきとても感謝しています。


人生百年時代と言われる現代。いかに老後どう過ごすか、お金を工面するかということに頭を抱えている方もいるかもしれません。しかし、内田さんを見ていると、いくつになっても挑戦できるし、場所や役割に関係なく成長できることに気付かされます。挑戦するからこそ仕事にやりがいを感じ、場所にも環境にも縛られずに生きていけるのかもしれません。

決して楽しいことばかりではないかもしれませんが、厳しいこともやりがいにすることが、挑戦を恐れないコツなのかもしれません。挑戦することに臆病になっているなと感じている方は、苦しさも楽しむ気持ちで一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。

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著者 YOUTURN編集部
YOUTURNは、累計100名以上のハイクラス・エクゼクティブ、大都市の最前線で活躍されたビジネスパーソンの九州・福岡への移住転職を支援するエージェントです。地域特化、UIターン転職ならではフル・オーダーメイド転職支援を通じて、今世の中の求人票にはない、あなただけの求人ポジションをつくります。

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