
<福岡最新情報をお届け!>2025年4月発表!福岡の経済&まちニュース5選
ゴールデンウィークの福岡は、ことしも「博多どんたく港まつり」で大にぎわいでした。街には200万人を超える人が訪れ、どこも笑顔と活気に包まれていたようです。
例年どんたくは雨に見舞われがちですが、今年は珍しく晴天。
福岡には「どんたくが晴れると、その年は水不足になる」という、ちょっとしたジンクスもありますが、それだけお天気にも恵まれた春だったということでしょう。
街の賑わいに呼応するように、福岡ではこの春も経済やまちづくりの動きがあちこちで進んでいます。さて、本日は4月に発表された福岡の経済とまちに関するニュースをご紹介します。
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Oxxx、ホークスと連携強化 ブランド価値向上と地域浸透を加速
福岡市のスタートアップ・株式会社Oxxx(オックス)は、福岡ソフトバンクホークスと球団初となる「ホークス公式みらいフードスポンサー」契約を締結しました。
幼児向け冷凍食ブランド「mogumo(モグモ)」の価値が評価された形で、2025年シーズンを通じて協業が展開されます。
主な取り組みとして、PayPayドーム内のECCキッズパークでのmogumo商品の提供や、ホークスジュニアアカデミー「イエローホーク」への支援、コラボグッズの配布などを実施予定。
地域発ブランドとしての認知向上と社会的貢献の両立を図ります。
出典:株式会社Oxxx プレスリリース(PR TIMES)
KAICO、シリーズBで5.4億円を調達 ブタ用飼料添加物をベトナムで販売開始
福岡市の九州大学発バイオベンチャー・KAICO株式会社は4月、シリーズBラウンドで総額5.4億円の資金調達を実施し、累計調達額は13.9億円となりました。
調達資金は、自社開発のブタ用飼料添加物「KAICO Powder」の事業化および海外展開に充てられます。
同製品は、蚕由来のたんぱく質を活用し、飼料に混ぜるだけでブタの免疫維持が期待できる経口投与型。
注射不要で作業時間を約9割削減できることから、畜産現場の省力化やアニマルウェルフェア向上にも貢献するとして注目されています。
まずはベトナム市場から展開を始め、アジア各国への拡大を目指します。
出典:KAICO株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
天神ビッグバン第一弾「ワンビル」が開業—都市機能と採用戦略の交差点へ
福岡市の再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の第一号プロジェクトとなる複合施設「One Fukuoka Bldg.(ワンビル)」が、2025年4月24日に開業しました。
旧福岡ビル跡地に建設された地上19階・地下4階建てのこの施設には、オフィス・商業・ホテルなど多様な都市機能が集約されています。
地下2階〜地上5階の商業フロアには約130の店舗が入り、ビームス、ユナイテッドアローズ、TSUTAYA BOOKSTORE、中川政七商店、オーバカナルなど国内外の人気ブランドが揃いました。
上層階には最新スペックのオフィスが整備され、最上層の18・19階には「ワンフクオカホテル」が入居し、福岡の新たなランドマークとして存在感を放っています。
特に注目されるのは、オフィスフロアに拠点を構える企業の動きです。
外資系企業やIT・流通系企業を中心に、「都市型複合施設における働く環境の質」を採用戦略の一環として訴求し、人材獲得競争を見据えたブランディングを強化。
テナント企業の中には、UIターン人材の獲得や柔軟な就業環境の提供を進める企業も見られます。
ワンビルは単なる商業施設に留まらず、「創造交差点」をコンセプトに、働く・暮らす・楽しむが交差する都市の拠点として、福岡のビジネス環境と雇用戦略に新たな価値を。
天神エリアで働くという選択肢が、着実に進化を遂げています。
出典:「ワンビル」開業、福岡市の再開発促進策「天神ビッグバン」最大規模のランドマーク…地上19階・地下4階(読売新聞オンライン)
福岡市・天神「ワンビル」初日の入館者は8万人…会社員「職場が近く開業を楽しみにしていた」(読売新聞オンライン)
【一問一答】「天神への愛や思いを形に」ワンビル開業でどう変わる 西鉄・林田社長が語る展望【福岡発】(FNNプライムオンライン)
スカイディスク、ホンダトレーディングと協業開始 製造業の生産計画DXを加速
福岡市のAIスタートアップ・株式会社スカイディスクは、AI搭載の生産計画DXサービス「最適ワークス」においてホンダグループの商社・ホンダトレーディング株式会社との協業開始を発表しました。
協業では、自動車部品の製造現場などでの最適化ニーズに対応し、調達や製造工程の高度化を目指す取り組みを共同で進めます。
スカイディスクのアルゴリズムと現場知見を融合させることで、製造業におけるサプライチェーン全体の効率化に貢献するモデルケースとして期待が高まっています。
出典:株式会社スカイディスク プレスリリース(PR TIMES)
アジアで東京に次ぐ2拠点目 福岡に「グローバルコネクト福岡」開設、支援体制を再編
福岡県は2025年5月14日(水)、海外展開を目指すスタートアップ向けの新拠点「グローバルコネクト福岡」を天神ビジネスセンター内に開設します。
経済産業省が推進する「グローバル拠点都市」構想に基づき、アジアで東京に次ぐ2番目の指定拠点として位置づけられ、国際的な資金・人材の呼び込みを加速させる方針です。
既存のFukuoka Growth Next(FGN)が「創業期支援・コミュニティ形成」の役割を担うのに対し、グローバルコネクト福岡は「成長期の海外展開支援」に特化。
海外VCやグローバル企業との接点構築、英語対応常駐支援などが特徴です。
福岡市と県、官民パートナーが連携し、起業からグローバル進出までを一気通貫で支える支援インフラの再構築が進みつつあります。
出典:福岡県ベンチャービジネス支援協議会 プレスリリース(PR TIMES)
※ニュースの詳細については、参照元のプレスリリース等をご確認ください。
4月の福岡では、成長企業の資金調達や協業、都市開発の新章が次々と動き出しました。
一方で、市内の小学校では約1万3,000人の新一年生が入学し、都市の成長とともに次の世代がこの街に着実に根を下ろし始めています。
「福岡で働く」という選択肢が、皆さんにどんな可能性を広げるのか。転職市場や働き方の変化をふまえながら、私たちと一緒に考えてみませんか?