【福岡移住の支援実績130名以上】メリットとデメリットを、仕事と生活からU・Iターン特化の転職エージェントが本気で解説。
私たちYOUTURNは、2018年から現在に至るまで一貫して、累計130名以上、東京などの大都市から福岡への移住を伴う転職活動を支援してきた移住特化の転職エージェントです。
そして、福岡への移住を伴う転職サポートに特化したキャリアアドバイザーは、いずれも福岡移住の実践者たちです。
そんなYOUTURUが解説する本記事では、トップクラスの企業でキャリアを積まれてきた一流のビジネスパーソンに向けて、福岡移住という選択がどのように人生を豊かにするのか、実際の事例や体験を伴って解説していきたいと思います。 ▼無料キャリア面談へのお申し込みはこちらから
福岡移住って本当のところどうなの?に対する私たちの答え
結論から申し上げると、私たちYOUTURNが移住と転職をサポートしてきた大多数の方は、福岡への移住に「満足と充実感」を実感している状態と断言できます。
YOUTURNのおすすめコンテンツシリーズ「私の移住転職ストーリー」では支援した方々の中で約50名に、移住後に実際にインタビューをしました。
みなさん、様々な葛藤や不安を乗り越えて「福岡移住を通じて得たい価値観・人生観」を掴み取っています。これから福岡移住を検討しようと思っている方はぜひ参考にされてください。
さて、本記事の読者の中にはこんな気持ちになった方もいるかも知れません。「実際に移住した人の話なんだから、ポジティブな意見が出るのは当たり前でしょ」「移住転職を支援したエージェントの前で、移住を否定できないでしょ」と。
確かにその可能性は否定できません。一方で揺るぎない事実として、移住者ご自身は福岡移住の意味を徹底的に考え抜いて、納得して移住したということ。
累計130名以上の移住者の方々は、全員がYOUTURNと一緒に福岡移住の意味を徹底的にディスカッションしてきました。このプロセスに多くの時間をかけてきた、ということです。
「なぜ福岡へ移住するのか」という明確な目的と、移住を通じて「どのような人生を歩んで行きたいのか」「本当に叶えたいことは何か」ということを確実に言語化して移住を実践してきたのです。
YOUTURNが移住検討者と取り組む、その具体的なプロセスについては後ほど解説します。
読めば納得!福岡移住のメリット・デメリットを完全解説
ここからは福岡移住について大都市との比較と、外部の客観的データを使いながらメリットとデメリットについて、生活とキャリアの両面で解説していきたいと思います。
生活のメリット~物価や賃料を比較してみた~
それではまず生活面における福岡移住のメリットについて解説していきたいと思います。福岡という地方都市自体の客観的な評価、そして経済的なメリットについてご紹介します。
住みたい街ランキングで5年連続首位
2024年8月に、TVQ九州放送で放映された大東建託が発表した「住みたい街ランキング」5年連続1位を獲得(2位は沖縄の那覇市、3位は横浜市がランクイン)。
特に福岡市は交通の利便性について高い評価を受けているようです。自宅から電車(JR・西鉄)、地下鉄、バスなどの公共交通機関で本数や経路が充実していることで、車がなくても十分生活できるというコメントもありました。
これは先日YOUTURN主催のオンラインイベントで、実際に東京から九州にUターン転職された方も同じような話をしていました。
「帰ってきてしばらくは車もなく生活してたので、『こんなバスとか充実してたんだ。西鉄すご』って。それは想像以上でしたね。どこの街にも大体、西鉄の何かが走ってるみたいな。笑」
「福岡には都市高速っていう、首都高みたいなのがあったりしますけど、路線バスとかが普通に走ってたり、通常運賃とかで乗れたりしますので。遠方とかからでも全然通勤しやすかったりとか。その辺の便利さは考えてた以上でした。」
福岡市がコンパクトシティと呼ばれ、市内から空港へのアクセスが抜群なことや、博多駅には東京、関西方面から新幹線があり、博多バスターミナルからは高速バスで九州他地域、広島、大阪、名古屋など他県への移動もでき、様々な交通経路を選択できます。
東京などの大都市と比べて、福岡は物価が低い
多くの移住者は、「地方へ移住すれば物価が下がり、出費が減る」という前提で移住を検討し始めます。実際の数字としてはどうなのでしょうか?
総務省が2023年6月30日に公表した「消費者物価地域差指数(2022年度結果)」を見ると、福岡県と東京都、福岡市と東京区部において以下の結果となりました。
福岡県と東京都を比較
東京都が104.7に対して、福岡県は97.3(全都道府県中42番目)という数字です。この値は、住居、食料、光熱・水道、教育娯楽、交通・通信など、10項目の総合評価として算出されています。
東京はほぼ全ての項目で高い水準になっているのに対し、福岡県は「食料42位」「住居28位」「交通・通信37位」という結果が出たようです。
福岡市と東京区部
福岡市の総合評価も同じような傾向にあり、やはり食料の指数が平均100に対して、97.7と低い値を出しています。毎月の出費という観点で、消費者物価の地域差がどれほどかグラフやデータを見れば一目瞭然です。東京はいかに物価が高いか、特に家賃の水準は圧倒的です。
福岡の不動産の賃料や中古価格について
では実際に福岡へ移住した場合に、東京と比べてどれほど賃料が変わってくるのか。大手不動産サイトの2024年8月マーケットレポートをみながら解説していきたいと思います。
まずは賃貸物件の賃料について、東京と比較していきます以下の表はレポート※1の掲載物件平均のデータを引用し、作成した比較表です。
シングル :ワンルーム、1K、1DK、1LDK、2K
ファミリー:2DK、2LDK、3K、3DK、3LDK~
シングル向けで平均占有面積はほぼ変わらず、賃料に約1.6〜1.8倍の開きがあります。言い換えると、福岡の賃料は東京の6割弱という相場で借りることができ、
さらにファミリー向けは占有面積は福岡市の方が大きいにも関わらず、賃料の約1.5〜1.8倍の開きがあり、福岡の賃料は東京の6〜7割の相場で借りることができることがわかります。
生活費全体における賃料の比率は大きいですから、この差は十分にメリットといえそうです。
次に、中古物件についてもご紹介していきます。※2
中古物件の価格では東京と福岡市の差がさらに広がり、約2倍の開きがあります。福岡市の平均平米単価はシングル向けで48万円(東京全域は106万円)、ファミリー向けで39万円(東京全域は82万円)です。
また福岡市の中古物件平均築年数は、シングル向けで26年(東京全域は34年)、ファミリー向けで32年(東京全域は32年)という調査結果が出ていました。福岡市ではシングル向けの中古物件が近年増えてきているということでしょう。
参照データ:
LIFULL HOME'Sマーケットレポート: LIFULL HOME'Sで掲載された物件データおよびユーザーがLIFULL HOME'Sを介して不動産会社に問合せた物件データをマーケットごとに公開するもの
※1 賃貸物件の参照データ
https://www.homes.co.jp/cont/press/report/report_00425/
https://www.homes.co.jp/cont/press/report/report_00423/
※2 中古物件の参照データ
https://www.homes.co.jp/cont/press/report/report_00425/
https://www.homes.co.jp/cont/press/report/report_00423/
飲食店の数も、食材の質も高い
福岡市が2023年8月4日に更新(公開日は2016年1月)した最新のデータによると、人口1000人あたりの飲食店数は大阪(12.99件)、東京(10.12件)に次ぐ、第3位7.83件という結果が出ています。
飲食店の数も日本トップレベルですが、福岡の食文化は九州圏における地産地消、質の高い食材が安く手に入ることで支えられていると言っても過言ではありません。
まず福岡と言えば、海の幸・海鮮です。全国主要産地市場(漁港)取扱金額では、2013年から4年連続で1位を獲得。その後7年間にわたり、焼津に1位を奪われる形となりますが、2023年時点で福岡は2位につけており、日本最高レベルと言えます。
そして、同じ九州にある鹿児島、宮崎、熊本からは、全国的にも知名度も高く、品質もトップクラスのブランド牛肉、豚肉が運ばれ、東京よりも安価で飲食店やスーパーに並んでいます。
このように質の高い新鮮な食材が、九州圏内で消費されていることからも食の宝庫と呼ばれる所以ですし、実際に日々福岡で生活している中でも、この値段でこの美味しさか、思わず唸ってしまいます。
参照データ
水産統計/八戸市
焼津漁港の水揚金額が8年連続で1位
Fukuoka Factsレストラン
Fukuoka Facts 水産
自然が豊かなので、週末のアクティビティが充実
これまでYOUTURNがサポートしてきた子育て世代のビジネスパーソンの多くは、「東京で子育てしていくイメージがわかない」「自分が生まれ育った環境で育児をしたい」と口々におっしゃっていました。
東京での生活を考えると、平日は仕事でクタクタ、でも週末は家族で遊びに出かけたい。早朝から深夜までピーク時は40キロ近い渋滞にまみれる...。でも子供には自然の中で遊ばせてあげたい...。自然へのアクセスという観点では、時間やストレス、金銭的なコストも求められてしまいます。
一方で福岡は栄えた中心市街地がありながら、海と山に囲まれ自然のアクティビティが充実しています。福岡市内から車でたった1時間程度で、たくさんのキャンプ場や川遊び、海水浴場などにアクセス可能です。
また九州は緯度が低いので、夏場の日照時間が東京と比べて1時間程度長くなるのは嬉しいですよね。19時になってもまだ明るいので、時間を忘れて遊びに没頭してしまいます。
仕事のメリット~地方xキャリアが熱いワケ~
福岡移住を本格的に検討するときに、真っ先に考えなくてはいかないのは仕事やキャリアについてですよね。ここでは福岡への移住を伴う転職やキャリア形成におけるメリットについて、今福岡を取り巻くビジネス環境や、地方都市でのキャリアにフォーカスして解説していきます。
東京と比較して、職住近接が可能
東京は23区を中心に企業本社が点在しており、ビジネス街も大小様々な規模にあります。対して福岡は、福岡市を中心に北九州や久留米などの特定の都市部に集約されています。
特に福岡市においてはコンパクトシティということもあり、ビジネスの中心にある博多や天神エリアまでは少し離れた閑静な住宅街やベッドタウンからも公共交通機関で30分から1時間程度、単身者であればオフィスから徒歩圏内に住むことも現実的に考えることができます。
大規模な都市開発「天神ビックバン」で世界的な企業が集結
「天神ビッグバン」は、福岡市中央区の天神エリアで2015年から始まっている大規模な再開発計画を指します。
従来福岡市は空港が近いため、航空法により建物の高さが67メートルに制限されていましたが、国家戦略特区に認定後に「航空法高さ制限のエリア単位での特例承認」が認められ、建物の高さ制限の緩和されました。
これにより耐震性に優れ、より先進的なビルへの建替えを行政から促し、アジアの拠点都市を目指すことに繋がり、今現在も様々な商業施設やオフィスビルが建設されています。
天神ビジネスセンター(天神BC)には、世界的な企業であるGoogleの開発拠点やボストン・コンサルティング・グループなどワールドクラスの企業の入居報道が出るなど、世界的にも注目されています。
これらの都市計画をリードするのが、福岡の老舗デペロッパー企業「福岡地所」。YOUTURNにご登録いただいた方が何名も転職先として選ばれました。「福岡をおもしろく!」を掲げ、様々な事業を展開しています。
<YOUTURN独自取材 福岡地所とは?>
自分たちの手で、福岡の街をもっと面白く。未来に向けた都市開発にかける思い
福岡地所株式会社
<YOUTURNを使って福岡地所へ移住転職したビジネスパーソン>
「仕事が大好き」と「家族が一番」を両立するための移住転職
変化し続ける福岡だからできる街づくりがしたい。住んでみて感じる街の一体感
「この会社ならチャレンジできる」。宇宙事業からスーパーシティ構想×DX
地方都市ならではの多種多様な企業
福岡には規模、歴史、業種業態など様々な企業があります。その中で、率先して課題解決に取り組んでいく即戦力のハイクラス人材、福岡の未来を創っていく次世代エクゼクティブにとって魅力的であろう企業を大きく4つのグループでご紹介します。
福岡の大企業で新規事業開発/社内DXポジション
福岡出身の方は耳馴染みがある「七社会」は、九州圏のインフラを支える金融、電力、ガス、鉄道などの管理、運営をしている企業を指します。
これらの企業は歴史も深く、全国的にも知名度の高い企業になりますが、近年キャリア/中途採用に力を入れ始めています。
<YOUTURN独自取材で福岡の大企業を紹介>
デジタル世代に向けた新しい銀行をつくる!福岡から次世代の金融への挑戦
みんなの銀行(ふくおかフィナンシャルグループ)
AIで全国の公共交通課題を解決!地域に持続性あるサービスを届けたい
ネクスト・モビリティ
九州からベンチャーを世界に。ネットワーク駆使した企業支援
デロイト トーマツ ベンチャーサポート
100年続く老舗企業で経営改革ポジション
福岡には50年あるいは100年続く中規模の老舗企業が点在しています。これらの企業は地方都市xキャリアという観点でとても魅力的です。
これらの企業の多くは、創業者が1代で、また特定のマーケットに特化して会社や事業規模を拡大し、今や福岡・九州圏はもちろん、日本全国やグローバルにもその名を轟かせています。
第一創業の時を経て、今まさに「経営者の代替わり」を迎えており、40〜50代の経営者のもとに時代の変化に適応すべく、経営改革を行っています。既存事業に固執せず、新規事業や社内DX、人事制度改革など多岐に渡って構造変革を進めているのが特徴です。
また、これらの改革を一緒に実行するビジネスパーソンを積極的に採用しており、経営者のすぐ近くで業務を実践できる。東京では経験できない福岡ならではのキャリアとして、ハイクラス人材にとって魅力的な選択肢の一つと言えます。
<YOUTURN独自取材で福岡の老舗企業を紹介>
小売り×ITが強み!ホームセンターの枠を超えた新事業へ
嘉穂無線ホールディングス
100年続く福岡・九州の物流インフラ。大手ITベンチャー出身の7代目社長が業界のDXに挑戦
西久大運輸倉庫
デジタルとインサイトで企業に変革を。2年間の変革の時を経てリグロースへ
FCCテクノ
創業100年の経験とデジタルを融合!一次産業から事業を生み出すチャレンジ
welzo(ウェルゾ)
九州最大級の専門学校グループ!専門力×人間力で社会で活躍する人材を
麻生塾
50年続く大学発ベンチャー!コア技術を武器にグローバルへ挑戦
西部技研
福岡発のベンチャー・スタートアップ
福岡市で行われた2012年の「スタートアップ都市ふくおか」宣言を筆頭に、積極的なスタートアップ支援に取り組んでいます。
創業に関する相談窓口として、赤坂駅近く旧大名小学校跡地に「スタートアップカフェ」の設置、同施設内に併設された官民協働の創業支援施設Fukuoka Growth Nextなど環境整備に積極的です。
このような取り組みに対する目にみえる成果も出ており、近年では福岡発のベンチャー企業として上場(IPO)や、大型の資金調達を実施する企業が続々と出てきており、盛り上がりを見せています。
イノベーティブなサービスやプロダクト開発をするスタートアップ企業にとって、福岡という都市の規模がテストマーケティングに適しているということもあり、東京ではなくあえて福岡で起業する経営者もいます。
しかし多くのベンチャー経営者は福岡出身で、生まれ育った福岡を盛り上げるために起業しており、同じような志を持った移住転職者の採用にとても前向きと言えます。
<YOUTURN独自取材で福岡のベンチャー・スタートアップを紹介>
福岡にしかない新しいカルチャーを。世界の都市をつなぐコミュニティの可能性
Zero-Ten(ゼロテン)
人にも地球にも優しい薬を世界に!九州大学発のバイオベンチャー
Kaico(カイコ)
日本を元気にするため自治体に活力を!第2創業期の上場ベンチャー
ホープ
24時間365日、いつでも薬を届ける!テクノロジーで在宅医療の社会インフラを
Hyuga Primary Care(ヒューガプライマリーケア)
国内No.1の登山プラットフォーム!今一番熱いアウトドアベンチャー
ヤマップ
福岡から日本を代表するIT企業へ!多様な人材が集まり、切磋琢磨する環境を
Fusic(フュージック)
食べる楽しみを子どもたちへ。新しい食体験を提供する急成長スタートアップ
Oxxx(オックス)
福岡に移住できたから実現したキャリアアップ
このように福岡には地方都市ならではの魅力的な企業がたくさんあります。YOUTURNを使って移住転職したビジネスパーソンたちは、東京にいた時よりも生活を充実させ、尚且つこれまでのビジネススキルを存分に活かしてさらに充実したキャリアを歩んでいます。
福岡へ移住後に、転職先企業で代表取締役として企業を率いる経営者もいれば、福岡発のベンチャー企業で上場実務を牽引後に、コーポレート部門を統括する執行役員として経営に携わるキャリアなど、ほとんどが組織を率いるマネージャーポジションに在籍します。
<YOUTURNを利用して福岡でキャリアアップを実現した事例>
「代表取締役への転職」は、課題だらけでもがく日々。それでも、変化のある環境のやりがい
株式会社八女流(面白法人カヤックグループ)
代表取締役 峯野さん
福岡発のテックベンチャーのIPO準備を牽引!「上場への道のりは、荒野に街をつくるようなもの」
株式会社Fusic
執行役員本部長 小田さん
未来の人材ニーズにピタリとはまった。ロールモデルとしての存在感
株式会社ホープ
広報・IR部長 豊田さん
YOUTURNを利用して移住をした方々のキャリアをもっと見る
さて、ここまで福岡移住のメリットを生活とキャリアの軸で解説してきました。いかがでしたでしょうか。様々なトピックで魅力をお伝えしましたが、全てをご紹介することはできません。
もっと詳しい話を!という方は以下の画像をタップして、YOUTURNに会員登録(無料・3分で完了)いただき、移住転職に特化したキャリアアドバイザーと面談してみてください!
生活のデメリット~意外と知られていないアレ~
では続いて、福岡移住のデメリットを生活軸で解説していきたいと思います。YOUTURNは福岡への移住を支援するサービスを展開していますので、率直にいうと特にデメリットを感じていません。笑
デメリットについては、実際にYOUTURNを利用して福岡へ移住した数十名の移住者に直接取材で伺っていますが、「(YOUTURN)なんとかデメリットひねり出してください!」「(移住者)んー...本当にないです。苦笑」という話ばかり。
私たちもなんとかメリットデメリットをフラットにお伝えしていきたいと思っていますが、これらの事実もご勘案いただけると嬉しいです。
賃料は東京よりも安価だが、年々上昇中
2024年4月に大手不動産サイトが発表した賃貸物件における賃料上昇のニュースを読むと、「福岡市のファミリー向き物件の賃料は前年比120.1%と、東京23区(は前年比117.8%)を超える上昇率に」という見出しが出ていました。
1.2倍で家賃が上がるというは大きなニュースですね。2023年に入り上昇基調だったと言われていますが、2024年に入り上昇幅が拡大したとのこと。
2024年3月に国土交通省が土地取引の指標となる『公示地価』を発表し、福岡市は商業地と住宅地ともに平均上昇率がもっとも高い結果となったそうです。これは全国の都道府県庁所在地の都市を比較したデータで、商業地は4年ぶり、住宅地については調査開始以来、初めての1位。
また福岡県全体は、商業、住宅、工業地など全ての用途を含む全用途で1位となり、地価の上昇はメリットだけではなく、デメリットにもなりそうです。
ピーク時の道路混雑や公共交通機関のラッシュ
ここ数年注目されている福岡では、コンパクトシティゆえに特定の道路や駅・バス区間が混雑します。朝夕の時間帯によっては東京と変わらないレベルで、生活する上でストレスになる可能性があります。
道路では比較的大通りが整備されていますが、福岡市の中心部では道幅が狭い箇所もあり渋滞の原因となっています。GWやお盆など大型連休には、首都圏並みの交通渋滞になるエリアもあるので注意が必要です。
細かいけど地味に不便?なデメリットまとめ
実際に東京から福岡に移住し、生活する中で感じた違いや不便さについて列挙していきたいと思います。
・テーマパーク、アミューズメント施設がない
・黄砂、PM2.5、花粉など大気汚染が結構気になる
・福岡市内でもゴミ袋(可燃、不燃、資源それぞれ)は購入しないといけない
・不燃と資源ごみの回収が月に1回だけ
・ネットショッピングで送料が有料になったり、翌日配達が難しいケースが多い
かなりの主観、かつ捻り出して紹介していますが、逆にこれくらい細かい話しかデメリットがないということかもしれませんね。参考までに頭の片隅に入れておいてもらえたら嬉しいです。
仕事のデメリット~スケールの違い~
この章の最後に、仕事やキャリアにおける福岡移住のデメリットについて解説していきます。生活面に比べると、大都市と比べての違いがわかりやすく出てきます。
ハイクラスキャリアの方々の福岡移住においてもっともハードルが高いのは、仕事選びと言えるでしょう。難しいからこそ、私たちYOUTURNはみなさんに寄り添い、福岡移住に特化した転職エージェントを営んでいるのです。
企業の人員や事業規模はスケールダウン
当然ですが、1400万人が住む東京と比べると福岡は人口が少ないわけですから必然的に企業の規模が小さくなってしまいます。
また昨今、U・Iターン転職と呼ばれる生まれ故郷に戻って仕事を探す人が増えてきたとはいえ、大学進学時あるいは社会人になるタイミングでかなりの規模で人口転出があります。
福岡の市区町村、県全体、九州圏で事業を展開する企業がまだまだ多く、日本全国を相手に戦っていける企業体力を持ち合わせた会社は多くないのが現実です。
時価総額1兆円を超えるグローバル企業が少ない
福岡に主要拠点を置いて事業を展開する企業の中で、2024年10月現在、時価総額が1兆円規模の会社は安川電機(約1.3兆円)とTOTO(約9,400億円)です。地方都市で2社あることだけでもすごいことと言えますが、東京と比較してしまうとこれからということ。
続いて、七社会に属する九州旅客鉄道(JR九州)や九州電力、福岡銀行擁するふくおかフィナンシャルグループが時価総額5,000〜8,000億円規模。
コロナ禍が明けて、アジア地域との地理的距離が近い福岡・九州圏からグローバルのマーケットを目指した企業がどれだけ出てくるか注目しています。
業界や企業フェーズごとに細分化すると、選択肢は限られる
これまで解説してきたように福岡は地方都市の中でも知名度がある魅力的な企業が多くありますが、業界業種や規模、設立年数など細分化していくとその数は限られます。
さらに東京で活躍したハイクラスビジネスパーソンが選ぶ候補となると、さらに限定されることにも。不動産だったら◯◯、金融・証券だったら△△、コンサルなら、スタートアップなら、老舗企業なら...と調べれば調べるほど、同じ会社名に出会うはずです。
YOUTURNは今後も東京や全国的な知名度はもちろん、地元福岡でもそこまで知られていない魅力的な企業を探し続け、たくさんの情報をみなさんにお届けしていきたいと思っています。
入社時から年収アップ、肩書・ポジション思考はミスマッチ
例としてわかりやすくお伝えすると、特定のエクゼクティブポジションや外資系コンサルティング企業をのぞいて、福岡で年収1000万円以上を条件に転職活動をすることはかなり難しいと言えます。
これまでYOUTURNがサポートした130名の移住者のうち、数名だけが入社時に1000万円以上を提示され、福岡の企業へ転職されました。確率的には数パーセント、それもハイクラスの求人を専門に扱うエージェントの実績としてです。
一方で福岡に移住後、入社した企業でキャリアを積み、東京で働いていた時よりも年収が増えたという人はたくさんいます。福岡でも年功序列型の人事評価制度から脱却し、ジョブ型、実力主義を採用する企業が増えています。
また入社時からマネージャーや管理職で、という肩書ありきポジション思考の転職活動も注意が必要です。東京におけるビジネス上の人間関係を「ドライ」と表現するなら、福岡は確実に「ウェット」です。
確かに福岡は東京と比べると、人間関係の上にビジネスが成立している雰囲気(実際はそればかりではないと思いますが...)を感じます。この辺りもYOUTURNに相談に来られた際には、詳しくお話ししたいと思っています。
思わず「福岡移住はやめとけ」と言いたくなる瞬間とは?
インターネットの検索エンジンで「福岡 移住」と検索すると、「福岡 移住 やめとけ」というキーワードがおすすめされます。これを見た時に、人々は一体どんな答えを求めてこのキーワードを打ち込んでいるのだろうかと考えました。
YOUTURNが福岡の移住転職専門エージェントとして事業を開始し、6年以上が経過しました。移住を伴う転職を最後までお手伝いできた方々は累計130名以上ですが、キャリア面談を通じて相談に来られた人数はゆうに1,000名を超えています。
これだけの人数の移住相談を受けてきましたから、「福岡に移住した方がいい人」「東京に残った方がいい人」それぞれの特徴も理解できていると自負しています。
では、「引き続き、東京に住んだ方がいい(=今、福岡移住はやめとけ)人」とはどんな志向性の人でしょうか。
自分が本当に得たいもののために、「何かを手放す」ことができるかどうか、だけ
つまり、移住するために「今あなたがこだわっている執着」を手放すことができる人は移住できる。手放すことができないなら東京に残った方がいい。私たちはそう考えます。
あなたが福岡への移住に踏み切れない理由、それはこれまでの人生で大事にしてきた価値観かもしれません。でも本当は、そんな言葉にできない想いを一緒に形にするがYOUTURNです。
ここで冒頭にご紹介した「YOUTURNは移住検討者と徹底的にディスカッションします」、その意味や具体的な中身について説明していきたいと思います。
私たちはYOUTURNに会員登録していただき、キャリア面談を実施した方々に対して、必ず2つの質問を投げかけます。
私たちが移住を検討されている方へ投げかける問い
「なぜ今、東京(などの大都市)で働いているのですか?」
「なぜ今、福岡移住に興味をもっているのですか?」
2つの、とてもシンプルな質問ですが、「移住」というものの本質を突く問いだと思っています。
福岡・九州出身の方は、かつて「東京に出る決断」をしたはず。東京・関東出身の方は、「東京に居続けるという決断」をしているはずです。
そのとき、そのライフステージでは、「それが正解」だった。でも、今、「福岡」というふるさと、あるいは、いち地方都市へ移り住み、その地で働くことに大なり小なり関心を持っている。
それはつまり、当時東京に出る決断をしたご自身の「価値観」や「人生観」に変化や葛藤が生じている、ということではないかということです。
そして移住・転職は、人生の大きな意思決定です。大きな意思決定ほど、大きな「変化」を伴い、大きな変化を伴うほど、大きな「不安」がつきものです。したがって私たちは、次に以下の問いを投げかけます。
「福岡に移住する不安は何ですか?」
「どんなことを心配していますか?」
不安とは、文字通り「心が安まらない状態」のこと。移住すると、何かが失われたり、損なわれたり、落胆したりするかもしれないと想像するから、「心が安まらない」。
ここで私たちは新しい視点を提供します。それは「何かを失う不安がある」ということは、「大切にしたい何か」がそこにある、ということ。その何かを言語化するために、YOUTURNは徹底的に議論を尽くします。
移住転職という「手段」を通じて、何を得たくて、何を手放すのかを一緒に考えるのです。これら一連のプロセスで自分自身に答えが出せない、あるいは納得感を得ることができない方には、「福岡移住をやめた方がいい」「東京に残る選択肢を考えてみてほしい」とお伝えしています。
補助金や行政、子育てサポート
今や全国の自治体が、人口誘致に向けて様々な活動や経済的な支援事業を行っています。福岡も例外ではなく、ここでは移住に関連した補助金制度や行政、子育て・育児のサポートについても解説していきます。
福岡移住の補助金について
まずは福岡への移住に際し、行政からサポートされる補助金についてです。
・福岡県移住支援事業
・福岡県移住視察支援補助金
という2つについて紹介していきます。
福岡県移住支援事業
福岡県の移住支援金制度/補助金制度についても解説していきます。福岡には最大100万円が支給される制度があります。具体的には、単身で移住する場合は60万円、夫婦で移住する場合は100万円が支給されます。
さらに、子どもがいる場合には子ども一人につき最大100万円と、子育て世代には特に嬉しいサポートとなっています。遠方からの引っ越しや新しい生活のスタートには大きな支出も。ぜひ制度を活用したいところです。
【重要】福岡県内の全ての自治体で適用される補助金制度ではなく、最も人口が多く人気エリアの「福岡市」では本支援の対象外です。(2024年10月現在)
詳しくは福岡県内、各市区町村の移住支援金支給要件をご確認ください。
https://ijuu-teijuu.pref.fukuoka.lg.jp/news/detail/151
いずれにせよ、家族で福岡に移住する場合、新しい住まいの初期費用や引っ越し業者への支払い、さらには新居で使う家電や家具の購入にもこの支援金を利用できます。家族全員が安心して新しい生活を始められるよう、金銭的な負担を大幅に軽減してくれるのが大きなポイントです。
<公式サイト>福岡県移住支援事業
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/ijushienkin.html
福岡県移住視察支援補助金
移住する上で、実際に福岡の街を見てみたい!そう思われる方も非常に多いのではないでしょうか。一方で遠方からの移動となると、経済的な負担も無視できません。
福岡県では対象となる2つの人材育成事業を活用することで、公共交通機関の交通費を補助してくれる制度があります。
対象となる人材育成事業は、以下の通りです。いずれも対象者や対象業界、職種等に指定があるので、詳しくは公式サイトをご確認ください。
具体的な補助金額は、以下の通りです。
西日本地域・・補助金額上限30,000円 ※1
九州地域・・補助金額上限20,000円 ※2
上記以外・・補助金額上限45,000円
※1…西日本地域
滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県
※2…九州地域
佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
<公式サイト>福岡県移住視察支援補助金
https://www.pref.fukuoka.lg.jp/contents/ijyuusisatusien.html
子育て(世帯)への支援
高齢化社会、少子化対策として、日本全国で、大都市を中心として子育て世帯の流入増加(転出回避)を狙った支援に取り組んでいます。
福岡も同様に子育てそのものに対する直接的な支援や、子育て世帯の定住を支援する制度などが用意されています。
2024年現在、県では「ふくおか子ども・子育て応援総合プラン」3つの基本方針を打ち出し、支援にあたっています。
1 若者が結婚や子育てに夢や希望を持つ社会づくり
2 子どもを安心して生み育てることができる社会づくり
3 子どもの健やかな育ちと自立を応援する社会づくり
福岡県内でも各自治体によって、子育て支援施策は異なってきますが、本記事では福岡市の子育て支援内容をピックアップしていきます。
福岡市の幼児教育・保育の無償化
福岡市では、以下の条件に該当する場合に利用料が無償化されます。最近では第2子以降の保育料無償化も始まり、子育て世代の負担軽減に積極的な地方自治体と言えます。
・幼稚園、保育所などを利用する3歳から5歳児クラスの子ども
・保育が必要な住民税非課税世帯の0歳児クラスから2歳児クラスまでの子ども
また幼稚園や認定こども園の幼稚園部分について、
・満3歳から5歳児クラスの全ての子どもの利用料が無償化されます。
・新制度未移行の幼稚園の利用料は、月額25,700円を上限として無償化されます。
詳しくは福岡市の公式HPをご確認ください。
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/hoiku/child/yojikyoikuhoikunomushoka.html
また令和5年4月から「第2子以降の保育料無償化」もスタートしています。第何子かを決定する際は、保育所(認可外含む)や幼稚園を同時利用している必要はなく、きょうだいの年齢制限も設けず、生計を同一にしているお子さんのうち、最年長者を第1子、その下の子を第2子とカウントしていくとのこと。
詳しくは福岡市の公式HPをご確認ください。
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/hoiku/child/005_2_2.html
出産・子育て応援給付金
福岡市に住民票のある方で、その他条件に該当する方には妊娠届出時と、出産後にそれぞれ5万円ずつ給付金を受けることが可能です。
・妊娠届出時の給付金:妊婦を対象に5万円
・出生後の給付金:お子さんの保護者を対象にお子さん1人あたり5万円(双子の場合は10万円)
詳しくは福岡市の公式HPをご確認ください。
https://www.city.fukuoka.lg.jp/kodomo-mirai/k-sukoyaka/child/syultusankosodate.html
児童手当
福岡市では、令和6年10月分以降は新制度にもとづき支給条件を変更しています。支給対象年齢の拡大や、所得制限の撤廃など、こちらも東京に負けない積極的な子育て世代の支援策と言えるでしょう。
①支給対象年齢の拡大
児童手当の支給対象となる子の年齢が、高校生(年代)までとなります。
※高校生(年代)=18歳になる年度の3月末まで。
②所得制限の撤廃
主たる生計維持者の所得に関係なく、児童手当が支給されます
③第3子加算の拡充
3歳から小学生までとしていた加算対象を、第3子以降の0歳から高校生(年代)までに拡大し、支給額を月1万5千円から3万円に増額します。
④児童手当の支給月の増
児童手当の支給月が4月、6月、8月、10月、12月、2月の年6回となります。
おむつと安心定期便
福岡市のユニークな子育て支援施策、「おむつと安心定期便」は子育て家庭を対象に、福岡市から定期的におむつや離乳食などの育児用品が届けられる事業です。
安心して子育てができる環境づくりを推進することを目的として令和5年8月から始まったサービスで、福岡市内に住む0歳から3歳の誕生月までの乳幼児を育てる家庭を対象に、毎月育児用品が届けられます。
・対象者
福岡市内に住んでいる、0歳から3歳の誕生月までの乳幼児を育てる家庭
・もらえるもの
おむつ、おしりふき、ミルク、離乳食、肌着など、毎月約2000円相当の育児用品
・利用方法
お子さまが生まれたら 「お祝いボックス」として、出生届提出後1~3週間ほどでおむつ、おしりふき、絵本などが届きます。
毎月支援を受けられるのはとても貴重ですね。東京では品川区や江戸川区など、特定の地域で実施されていますが、支援対象が満1歳までなど条件として見劣りします。
詳しくは福岡市の公式情報をご確認ください。
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/112501/1/kaiken1_omutsutoanshinteikibin-wokaishisimasu.pdf?20230801115614
世帯住替え助成事業
最後に、子育てしやすい良好な住宅への住替えを支援するため、中古住宅購入費用や礼金、仲介手数料、引越し運送費用など、初期費用の一部を助成する制度をご紹介します。
○助成対象となる経費の合計額(消費税を含む)の2分の1(上限額15万円)
○親世帯との同居・近居、多子世帯(子ども2人以上)は、上記上限額にそれぞれ5万円を引き上げた額を上限額とする
毎年公募期間や申請期限が限られているため、注意が必要です。
公募期間:令和6年4月1日(月曜日)から令和7年2月28日(金曜日)まで
申請期限:引越し日から5ヶ月以内(※書類必着)
https://www.city.fukuoka.lg.jp/jutaku-toshi/jigyochosei/life/sumikaejyosei_2.html
YOUTURNから移住転職を検討している方々へ
東京の第一線で活躍するビジネスパーソン(ハイクラス、エクゼクティブ人材)に特化し、福岡への移住を伴う仕事探し、転職サポートを専門に行うYOUTURNが福岡移住を語り尽くしてみました。
これから福岡移住を検討する=転職活動を始める、という方々にとって少しでも役に立つ情報があれば大変嬉しく思います。
YOUTURNは創業以来、福岡で事業を展開するという信念のもと実際に多くのメンバーが福岡へ移住し、ともに地方都市での新しい生活とキャリアを実践しています。そして、130名以上のYOUTURNコミュニティメンバーととも過ごし、みなさんの人生が充実していく姿を何度も見てきました。
ごくわずかですが、東京に帰る選択をした方もいらっしゃいますが、それも実際に福岡移住を経験したからこそ、「今の自分は東京にいるべきだ」と判断されたそうです。
大都市の生活に何か違和感を感じた時、いつかは福岡に帰りたいと思った時、ご両親や親族の顔が浮かんだ時、ぜひYOUTURNに相談に来てください。
読者のみなさんに、直接実際にお会いできる日を楽しみにしています。